学生は親の家族カードと自分の学生カードの両方を持つべき

学生であれば、わざわざ自分で学生用のクレジットカードに申し込まなくても、親のクレジットカードの「家族カード」を持てばよいのではないか? と考えているかも知れません。

家族カードとは、家族(両親など)がすでに持っているクレジットカードに追加して発行してもらう「追加カード」です。追加カードは、カード所有者が希望すれば無審査で発行してもらえます。代表的なカードには、家族カードの他にETCカードがあります。

家族カードには3つの大きなメリットがあります。それは、「無審査で確実に発行される」、「親のカードと同じ付帯保険が適用される」、「学生カードよりも限度額が高い」です。

その一方で、家族カードにはデメリットもあります。「申し込みは本会員(親)しかできない」、「使いみちが親にバレてしまう」、「親がクレジットカードを解約すると、家族カードも強制的に解約になる」の3つです。

このようなメリット・デメリットがある家族カードですが、学生は家族カードだけを持っていれば十分なのでしょうか? それとも学生本人が申し込みをし、支払いも自分自身で行う学生カードを使うべきなのでしょうか?

結論は、親の家族カードと、自分で申し込んだ学生カードの両方を持つことがおすすめです。両方のカードを持つことにより、家族カードのメリットを伸ばし、デメリットをカバーすることができるからです。

このページでは、家族カードのメリットとデメリットをくわしく紹介します。そして、学生カードを家族カードと同時に持つことにより活用する方法を紹介します。これを理解することにより、親の家族カードと自分の学生カードどちらか1枚だけを利用するよりも、便利にクレジットカードを利用できます。

親の家族カードの3つのメリット

まず、親の家族カードを持つことによる3つのメリットを説明します。

1.無審査で確実に発行される

1つ目のメリットは、家族カードは、無審査で確実に持つことができることです。冒頭でも触れたように、家族カードとは既に所有しているクレジットカードに追加して発行してもらう「追加カード」です。親がそのクレジットカード(本カード)に申し込んだときに、すでに審査をクリアしているため、追加カードである家族カードは、親に申し込みしてもらえば審査なしで発行されます。

親の許可を得ることができれば、学生であっても確実に自分名義のクレジットカード(家族カード)を持つことが可能です。

しかしながら、学生本人が申し込みをする「学生クレジットカード」を持つこともそれほど難しいわけではありません。学生クレジットカードは審査があるものの、学生であれば無収入でも、ほぼ確実に審査をパスし、持つことができます。

2.親のカードと同じ付帯保険が適用される

2つ目のメリットは、家族カードには親が持つ本カードと同じ付帯保険が適用されることです。

付帯保険とは、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険、ショッピング保険などクレジットカードに特典として付いている保険のことです。海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険は、旅行先でケガや病気、事故などに遭ったときに現地で掛った治療費や入院費を補償してくれる保険です。ショッピング保険は、カードで買い物したものが壊れたり盗まれたりしたときに、購入金額を補償してくれる保険です。親の本カードにこのような保険が付帯していれば、家族カードの所有者にも同様に適用されます。

たとえば、海外旅行でグアムに行ったとします。現地で体調が悪くなって病院に行き、治療費として10万円がかかりました。このとき、親のカードに海外旅行傷害保険が付帯している場合、その家族カードにも海外旅行障害保険が適用になるので、現地での治療費が補償されます。この保険は、家族カードで旅行代を支払っていなくても、ただ持っているだけで適用されます(一部のカード会社では旅行代金をそのカードで支払わないと保険が適用されないことがあります)。

このように、家族カードを持つことで、親の本カードに付帯する保険が適用されるのは大きなメリットです。

これに対し、学生カードはどうでしょうか。学生カードにも上で挙げた家族カードと同じ保険が付帯しているものがあります。もし、家族カードだけでなく、自分で学生クレジットカードも持っていれば、海外でケガや病気、事故などに遭った時、学生カードに付帯する保険も重複して適用される場合があります。保険料を一切支払うことなく、2枚分のクレジットカードの保険を利用できるので、ぜひ利用すべきです。

3.学生カードよりも家族カードの方が限度額が高い

3つ目のメリットは、家族カードの「カード利用限度額」は学生カードよりも高くなることです。カード利用限度額とは、カードの利用金額を支払うまでの間に、カードを利用できる上限金額です。

家族カードの限度額が学生カードよりも高い理由は、親の職業や年収から限度が設定されているからです。家族カードの限度額は、親が持つカードと共有されます。親の職業や年齢によりますが、大抵の場合、本カードの限度額は50万円~100万円は設定されています。

ここで、「家族カードの限度額が、親が持つ本カードと共有される」ことについて説明します。たとえば、親のクレジットカードの限度額が50万円だったとします。この場合、本カードと家族カードの2枚を併せて、限度額50万円の枠が設定されます。そして本カードで10万円をカード利用すると、残りの40万円は家族カードで利用することができます。つまり、家族カードの限度額が40万円あるのと同じ意味になります。

一方、学生クレジットカードの場合、限度額が30万円を超えることはありません。なぜなら、学生は収入がゼロ、もしくは不安定であるため、限度額を高く設定することはカード会社にとってリスクが高いからです。また、割賦販売法(法律)により、アルバイトのような安定した収入がない場合は、最高でも30万円までしか限度額は設定できないことが定められています。このため、学生本人が申し込みをして所有する学生カードの限度額は、最高でも30万円までに制限されます。ただ、現実的には収入が少ない学生の場合、カード会社の判断により、限度額は5万円~20万円に設定されることがほとんどです。

家族カードを持つことにより、限度額が低い学生カードのデメリットを補うことができます。

さらに自分で持つ学生カードの限度額が20万円であれば、家族カードの限度額40万円と学生カードの限度額20万円を併せて60万円の限度額があることになります。

このように、家族カードは学生カードよりも限度額が高いというメリットがあります。さらに学生カードも持っていれば、実質的な限度額を引き上げることができるのです。

家族カードの3つのデメリット

ここまで、家族カードのメリットを紹介しました。これらのメリットだけを知ると、「家族カードだけ持っていれば問題ない!」と思うかもしれません。しかし、冒頭でも説明したように、家族カードにはデメリットが3つあります。ここからは、家族カードのデメリットについて説明します。これを理解し、学生クレジットカードと使い分けるようにすれば、家族カードのデメリットをカバーすることができます。

1.親に反対されると持つことが出来ない

家族カードの最大のデメリットは、「本会員しか申し込みができない」ことです。つまり、家族カードを発行して欲しいと申請ができるのは本会員である親だけです。家族カードを持ちたい学生本人の意思だけでは申し込むことはできません。その理由は、家族カードは、あくまで本カードの追加カードだからです。本カードの所有者(本会員)の意思がなければ絶対に追加カードは発行されません。

言い換えると、親に反対されてしまうとその時点で家族カードを発行してもらうことは不可能ということです。

学生にとって家族カードの最大の難関は「本会員しか申し込みできない」ことです。

これに対して学生カードは、20歳以上であれば学生本人の意思だけで申し込むことができます。ただし、未成年(20歳未満)であれば、申し込みには親の同意が必要です。

2.親が一括して支払うため、使いみちがバレてしまう

2つ目のデメリットは、カードの使いみちが親に全てバレてしまうことです。家族カードを使って利用した金額は、本会員が支払う決まりになっています。そのため、家族カードの利用明細は必ず本カードの所有者に通知されます。

よくある疑問に「家族カードの利用金額だけを別の口座から引き落とすことはできないのか?」がありますが、これは絶対にできません。その理由は、家族カードは、本会員に支払い能力があることを前提に発行されているからです。カード会社は、家族カードの所有者に支払い能力があるかどうかは判断できません。このため、家族カードの利用金額は本会員に支払い義務があるのです。

学生が家族カードを使うと、必ず「いつ、何に、いくら使ったか」という明細が親に通知されます。つまり、カードの使いみちが親に全てバレてしまうのです。

一方で学生カードは、本人がカード会社と直接契約したものです。このため、利用金額は学生本人が支払う上、利用明細は郵送されません。(インターネット上の会員サイトで確認します。)ですから学生カードを利用した内容が、親にバレることはほぼありえません。

そこで、両方のカードを持ち、これらを使い分けると効率的にカードを利用できます。

たとえば、学生生活に必要なパソコンの費用、帰省のための交通費や食費など親に堂々と負担をお願いできる時だけを家族カードで支払います。そして、それ以外の親にバレては困るもの、たとえばプライベートな買い物やゲームの課金などは、自分の学生カードを使うという使い分けです。

このようなカードの使い分けをすることで、親に支払ってもらうべき金額の立て替えがなくなり、学生本人のプライバシーも確保することができます。

3.親がクレジットカードを解約すると、家族カードも使えなくなる

3つ目は、親が自分のクレジットカードを解約した場合、家族カードも同時に使えなくなることです。これも家族カードは親のカードの追加カードであることが原因です。つまり、家族カードは本会員の判断で、急に利用できなくなってしまう可能性があります。

しかし、本人が直接申込みをした学生カードではそのようなことはありません。学生本人の意思でずっと利用することができます。

家族カードは親の判断でいつ使えなくなるか分かりません。そうならないためにも、自分の学生カードを持つべきです。

 

以上のように、家族カードにはデメリットもあります。しかし、これらのデメリットは自分が直接申し込みをする学生カードを合わせて持つことにより解決できます。

まとめ

いかがでしょうか。このページでは家族カードのメリットとデメリットについて説明しました。

家族カードの3つのメリットの内、特に「本カードと同じ付帯保険が適用されること」と「限度額が学生カードよりも高い」の2つは学生にとって大きなメリットと言えるでしょう。しかし、家族カードにはデメリットもあります。中でも「親に反対されると持つことができない」と「本カードを解約されると使えなくなる」は、親の判断によるものです。自分の意思ではどうすることもできません。

これらのデメリットは、自分の意思だけで申し込み、使い続けることができる学生カードを持つことで解決します。

両方のカードを持つことで、家族カードの付帯保険や限度額の恩恵を受けながら、もしものときには学生カードを、という使い分けができます。

親の家族カードと合わせて持つオススメの学生クレジットカードの一覧はこちらで紹介しています