学生が持つことができるクレジットカードは、多くのメリットがあります。たとえば、カードを利用すれば金額に応じてポイントがもらえたり、旅行中にケガをして病院代がかかったときの傷害保険が付いていたりすることです。それでいて年会費無料です。
無料でサービスが受けられるカードを発行しているカード会社は、一体どのようにして利益を出しているのでしょうか? カード会社の主な収益は、お店からの手数料、リボ払いや分割払い、キャッシングの利息、年会費の3つです。
このページでは、カード会社の3つの主な収入源についてくわしく説明します。カード会社がどうやって利益を出しているのかを知り、私たちが損をしないようにカードを上手く使いましょう。
1.お店からの手数料
カード会社の主な収入源の1つ目は、お店からの手数料です。お店は、私たちお客さんがカードで支払いをすると、カード会社に対して3%〜10%の手数料を支払います。なお、手数料は業種によって異なります。
たとえば、私たちが家電量販店で10万円のパソコンをカードで買ったとします。後日、家電量販店はカード会社から受け取るのは、ノートパソコン代10万円から手数料数%を差し引いた金額なのです。
なお、この手数料は私たちが負担することはありません。お店が負担しなければならないと決まっているからです。
このように、カード会社はカードでの買い物の金額が多ければ多いほど、多くの手数料収入を得ることができるのです。
2.リボ払いや分割払い、キャッシングの利息
カード会社の主な収入源の2つ目は、リボ払いや分割払い、キャッシングの利息です。カードで買い物をすると、多くの場合は翌月にまとめてカード利用金額を支払います。しかし、もし支払いが厳しいときは、リボ払いや分割払いで支払いを遅らせることができます。
また、クレジットカードは買い物だけでなく、キャッシングという形でお金を借りることができます。このリボ払いや分割払い、キャッシングには、消費者金融と同じぐらい高い利息がかかります。この利息が、カード会社のもっとも大きな収益になっています。つまり、私たちはリボ払いや分割払い、キャッシングを利用すると損するということです。
たとえば、私たちが家電量販店で10万円のノートパソコンを買おうとしたとします。しかし、1度に支払うのは厳しいので、10回払いで買いました。このとき、6,700円の金利手数料がかかり、私たちは毎月10,670円を10か月間支払うことになります。この6,700円が、カード会社の利益になるのです。
カード会社は利息での収入を増やすため、いろいろな方法でリボ払いを勧めています。このようにリボ払いや分割払い、キャッシングはカード会社の大きな収入源です。私たちが得になることは一切ないことを覚えておきましょう。
3.年会費
カード会社の主な収入源の3つ目は、年会費です。カードによっては、持っているだけで年会費を払う必要があるものがあります。しかし、学生が持つことができるカードのほとんどは年会費無料です。なぜなら、カード会社は年会費を無料にして、多くの学生にカードに申し込んで欲しいと考えているからです。そして私たちがカードで買い物をすれば、カード会社に多くの収入が入ります。
このように、年会費はカード会社の収入源の1つです。しかし、学生が持つことができるカードは年会費を無料にすることにより、お店からの手数料やリボ払い・分割払い・キャッシングの利息の収入を増やしたいと考えています。ちなみに、多くのカードでは年会費1,000円〜2,000円となっています。
まとめ
このページでは、カード会社の主な収入源であるお店からの手数料、リボ払いや分割払い、キャッシングの利息、年会費についてくわしく説明しました。
学生か持つことができるカードを利用すればポイントがもらえたり、旅行傷害保険が付いていたりするのは、カード会社がお店からの手数料や私たちからリボ払い・分割払い・キャッシングの利息をたくさん欲しいからです。
私たちが得をする方法は、必要なものをカードで買ってポイントをもらい、旅行傷害保険のようなサービスをフル活用する。そしてリボ払いや分割払い、キャッシングをできるだけしない。これだけを徹底すれば、カードのメリットだけをうまく使うことができます。