学生専用ライフカードの限度額を30万円以上に引き上げる方法

学生専用ライフカードは海外利用で3%のキャッシュバックが受けられたり、海外旅行保険が付いていたりと、学生の方が海外旅行や留学、ワーホリのために持つカードとして適しています。

そんな学生専用ライフカードの限度額が気になる方も多いはず。

学生専用ライフカードの利用限度額は、ショッピングが最高30万円、キャッシングが最高10万円です。

しかし、「学生専用ライフカードで、限度額が40万円とか50万円とか、もっと欲しいゾ!」と思っている学生の方は、意外と多くいます。

そこでこのページでは、学生専用ライフカードの限度額についてと、限度額を30万円以上に引き上げる方法について、くわしく説明します。

学生専用ライフカードの限度額の注意点

冒頭でも説明したとおり、学生専用ライフカードの限度額は、以下のとおりです。

学生専用ライフカードの限度額
  • ショッピング … 5~30万円
  • キャッシング … 0~10万円

ショッピングとはカードをお店で渡したりインターネットショップでカード番号を入力したりして買い物をすることです。そしてキャッシングとは、カードを使ってコンビニATMなどからお金を借りることです。

S枠(エスわく)とC枠(シーわく)
インターネット上では、ショッピング限度額のことをShoppingの頭文字を取って「S枠」(エスわく)、キャッシング限度額のことをショッピングと同じようにCachingの頭文字を取って「C枠」(シーわく)と書かれることがよくあります。

学生専用ライフカードの限度額は、以下のようにカード会社が公表しています。

学生専用ライフカードの限度額

学生専用ライフカード公式ページ(ライフカード公式サイト)より)

学生専用ライフカードに限らず、すべてのクレジットカードの限度額は上記のようにショッピングとキャッシングに分けて書かれています。しかし、ここで注意しなければならないことが3つあります。その3つとは、以下のとおりです。

限度額の3つの注意点
  1. 限度額は自分で決められない
  2. キャッシング限度額はショッピングに含まれている
  3. 限度額は1か月でリセットされない
これら3つは、世間でよく誤解されることが多いので、以下でくわしく説明します。

1.限度額は自分で決められない

学生専用ライフカードの限度額の1つ目の注意点は、限度額は自分で決められないことです。そのクレジットカードをどれだけ利用できるかは、カードに申し込んだときに行われる審査で、カード会社が決めます。自分で希望した限度額がそのまま設定されるわけではありません。

学生専用ライフカードの最高限度額は、上記で説明したとおりショッピングが30万円、キャッシングが10万円です。ですから、この限度額の中で金額が决められます。

そのため、場合によってはショッピング限度額が10万円や20万円に設定されたり、キャッシング限度額が5万円やゼロ円(キャッシングが利用できない)だったりする可能性もあるわけです。

2.キャッシング限度額はショッピングに含まれている

学生専用ライフカードの限度額の2つ目の注意点は、キャッシング限度額はショッピング限度額に含まれているということです。

学生専用ライフカードに限らず、すべてのクレジットカードの限度額はショッピングとキャッシングが以下のように2段書きになっています。

学生専用ライフカードの限度額

この書き方をパッと見た感じだと、学生専用ライフカードはショッピングで30万円とキャッシングで10万円の合計40万円が利用できるようにも見えます。しかし実際に利用できるのは、ショッピングとキャッシングを合わせた金額です。

ですから、上記の表だと、ショッピングとキャッシングを合わせた30万円になります。そして、ショッピング限度額30万円のうち、10万円をキャッシングとして利用できます。

つまり、10万円をキャッシングで利用すれば、ショッピングで利用できるのは残り20万円となります。そして、まったくキャッシングを利用していなければ、30万円をショッピングで利用できます。

このように、学生専用ライフカードだけでなくすべてのクレジットカードは、ショッピング限度額の中にキャッシング限度額が含まれています。

3.限度額は1か月でリセットされない

学生専用ライフカードの限度額の3つ目の注意点は、1か月でリセットされるわけではないことです。これも学生専用ライフカードに限った話ではありませんが、クレジットカードの限度額は、カード利用金額を実際に支払うことによりリセットされます。ですから、1か月経ったからといって自動的に限度額がリセットされ、またカードが使えるようになるわけではありません。

学生専用ライフカードは、毎月4日から翌月の3日までの1か月間に利用した金額をその月の27日か翌月の3日のどちらかに指定した口座から支払います。(27日と3日のどちらに引き落とされるかは、支払いに設定した金融機関により変わります)

-図-

そして、カード利用金額を指定した口座から支払うことにより、支払った金額だけ限度額が復活します。ですから限度額とは、結果的に約2か月間でカードを利用できる金額だと言えます。

ここまで説明したとおり、学生専用ライフカードの限度額には3つの注意点があります。この機会にぜひ覚えておきましょう。

学生専用ライフカードの限度額を引き上げる方法

ここまで学生専用ライフカード限度額の限度額についてくわしく説明しました。しかし、冒頭でも説明したとおり、学生専用ライフカードは持ちたいものの30万円の限度額が欲しい! と思っている学生の方は多くいます。

そこで、学生専用ライフカードの限度額を引き上げる方法について説明します。

0.学生専用ライフカードの限度額が最高30万円の理由

学生専用ライフカードは、申し込んだ段階では限度額30万円以上になることはありません。では、この30万円という金額は一体なんなのでしょうか? それは、法律で决められているからです。

クレジットカードのショッピングは割賦販売法、キャッシングは貸金業法という法律で、限度額の決め方などが細かく决められています。一言で説明すると、カード会社は私たちの収入から判断して、支払いができる限度額しか决めてはいけないことになっています。

ですから、クレジットカードのショッピング限度額もキャッシング限度額も、基本的には収入があることが前提です。しかし、ショッピング限度額は30万円以内なら、収入に関係なくカード会社の自由な判断で决めることができます。

そのため、たとえアルバイトなどをしておらず、まったくの無収入の学生の方だったとしても、限度額30万円までなら設定される可能性があるわけです。

学生専用ライフカードは、当然ですが学生専用のクレジットカードです。ですから、アルバイトをしていない学生からの申し込みがあることも想定しています。そのため、学生専用ライフカードの限度額は最高30万円なのです。

1.アルバイトの収入を証明する

上記で、クレジットカードの限度額は法律で决められていると説明しました。つまり、アルバイトなどで安定した収入がある学生の方なら、30万円以上の限度額が設定される可能性があるこということです。

上記で説明した割賦販売法では、クレジットカードのショッピング限度額は最高で以下の金額でないといけないことになっています。

法律で决められたショッピング限度額の計算方法
ショッピング限度額の最高額=年収-90万円-他社からのローンやキャッシング

※この計算式は、多くの学生の方に当てはまりそうなザックリとした金額です。

この計算式を見ると、アルバイトなどで年収が120万円以上あり、ローンやキャッシングをしていない学生の方なら30万円以上の限度額が設定される可能性があることになります。

ですから、もしアルバイト収入が120万円以上ある学生の方なら、所得証明書やアルバイトの給与明細などで安定した収入があることを証明しましょう。

限度額を決めるのはカード会社
ただし、学生専用ライフカードの限度額を決めるのは、あくまでカード会社の判断です。年収が120万円以上あったからといって、限度額が必ず30万円以上に引き上げられるわけではないことに注意しましょう。

一方、年収が120万円以下の学生の方は、限度額を引き上げてもらうことはほぼ不可能です。
学生専用ライフカードは限度額の一時引き上げができない
クレジットカードの限度額は、上記で説明したとおりその後ずっと引き上げる方法と、旅行や高額な買い物をするときだけ引き上げる「一時引き上げ」の2種類があります。

しかし、学生専用ライフカードは一時引き上げができないカードです。

学生専用ライフカードの限度額まとめ

このページでは、学生専用ライフカードの限度額についてと、限度額を30万円以上に引き上げる方法について、くわしく説明しました。

学生専用ライフカードの限度額は、ショッピングが最高30万円、キャッシングが最高10万円です。しかし、アルバイトなどで年収120万円以上の学生であれば、限度額が30万円となる可能性があります。

ただ、限度額はまずは学生専用ライフカードに申し込んで手に入れてからカード会社に連絡して限度額を上げてもらいます。ですから、まずは学生専用ライフカードに申し込み、カードを手に入れましょう。

(学生専用ライフカードの申し込み時は、収入を証明する書類の提出やアルバイト先の記入は不要です)