三井住友カードは学生の間に「とりあえず」作るカード

三井住友カード
有名な三井住友カードが発行している中で、もっともスタンダードな学生専用カードです。

海外旅行保険や盗難・不正利用の対応など、クレジットカードに必要なサービスがひととおり用意されていて、次のような学生の方におすすめできます。

  • 有名で無難なカードを持ちたい
  • カードを作っても普段あまり使わない
  • カードに年会費は払いたくない
年会費 国際ブランド 旅行傷害保険
在学中無料 b_visa b_master あり
限度額 最短発行日数
10〜30万円 翌営業日

●申込資格

  • 満18歳以上の学生の方
    (未成年は、親権者の同意が必要)
  • 研究生・聴講生・科目履修生・語学学校生・予備学校生・認可校以外の専門学校生は、「学生」として申し込めません
  • PiTaPaカードを同時に申し込む場合、20歳以上でも親権者の同意が必要

今ならカード発行+入会後の利用で最大11,000円相当のプレゼント

三井住友カードの申し込みはこちら

1968年からクレジットカードを発行している国内最大手の三井住友カード。

その会社が発行するカードの中で、もっともスタンダードなものがこの三井住友カードです。

歴史があり有名な会社が発行するカードだけのことはあって、紛失・盗難やインターネットでの不正利用による被害の補償などサービスが充実しています。

ただ、「スタンダード」で無難な反面、大きなメリットがないとも言えます。

とりあえず学生の間にカードを持っておきたい方にはおすすめできますが、旅行や日常生活での買い物など、はっきりとした目的でカードを探している学生は持つべきカードではありません。

三井住友カードの学生専用カードを比較

三井住友カードが発行する学生専用カードは2種類あり、その大きなちがいを次の表にまとめました。

このカードの特徴は、年会費完全無料でありながら、ポイントや旅行傷害保険などのバランスがよい点です。

三井住友カード
(旧クラシックカード)
デビュー
プラス
券面 ms_classic debutplus
国際
ブランド
b_visa b_master b_visa

会費
初年度 無料
(オンライン入会)
 無料
2年目
以降
在学中
無料
1,375円(税込)
(前年1回以上の
利用で無料)
ポイント
還元率
0.5〜2.5% 1〜3%
(入会後
3ヶ月間は
2.5%)
付帯
保険
海外 最高
2,000万円
(利用付帯)
なし
国内 なし なし
自転車
保険
(任意)
加入可能 なし
その他

すべてにおいて平均的なカード

  • ポイントがたくさん欲しいならデビュープラス

海外旅行傷害保険が付帯していて年会費無料

このカードの大きな特徴は次の2つです。

三井住友カードの大きな特徴2つ
  • 年会費が無条件で在学中無料
  • 海外旅行傷害保険が付帯している

以下で詳しく説明します。

在学中は年会費が完全に無料

在学中であれば、無条件で無料で持つことができます。

カードに申し込んでから1度使わなかったとしても、年会費がかかることはありません。

旅行傷害保険がついているカードで完全無料のものは数が少なく、貴重なカードと言えます。

なお、大学や大学院を卒業などして学生でなくなった場合は1,375円(税込)の年会費が必要になりますが、これを無料にする方法もあります。

「マイ・ペイすリボ」というリボ払いのサービスに登録した上で、年1回でもカードを使うというものです。

リボ払いと言えば金利手数料がかかるのでいやだと思われるかも知れませんが、毎月の支払額を自分で決めることができ、これをカード限度額と同じ金額にすれば手数料がかかることは絶対にありません。

海外旅行傷害保険が付帯

このカードには、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が以下のとおり付帯しています。

補償内容 最高保険金額
傷害死亡・後遺障害 2,000万円
傷害治療費用 50万円
疾病治療費用 50万円
救援者費用 100万円
賠償責任 2,000万円
携行品傷害 15万円
(一部負担金3.000円)

注意しなければならない点は、この保険は旅行代金の一部(飛行機代やパッケージツアー代)をこのカードで支払わないと適用されない利用付帯だということです。

旅行代金を現金などで支払い、もしも旅行中に病気やケガなどで病院代がかかった場合には一切補償を受けることができません。

豊富な追加カードと安心して使える補償・サービス

上で挙げたこのカードの特徴のほかにも、最大手のカード会社に見合う幅広いサービスが用意されています。

WAON、PiTaPa、iDなどが使える

このカードには以下のとおり数多くの追加カードが用意されています。

追加カードとは、クレジットカードと合わせて持つことができる電子マネーなどのカードで、その利用額はクレジットカード利用分と一緒に請求されます。ETCカードも追加カードの1つです。

そのため、追加カードだけを申し込むことはできず、親となるクレジットカードを解約すると、追加カードも自動的に使えなくなります。

追加
カード
ETC
カード
iD PiTaPa
カード
WAON Visa
payWave
バーチャル
カード
券面など ms_etc d_id d_pitapa d_waon d_paywave virtualcard
年会費
(税込)
初年度無料

2年目以降
550円
(年1回以上
ETC利用で
翌年無料)

無料 1,100円
(年1回以上の
利用で無料)
無料 無料 初年度無料

2年目以降
330円

発行手数料
(税込)
無料 無料 無料 330円 無料 無料
クレジット
カード一体
専用カード
おサイフ
ケータイ

※「バーチャルカード」のみ、単体で申し込み持つことが可能です。

ETCカードの利用もポイントがもらえる

ETCカードを使ってもクレジットカードと同じようにポイントがもらえ、発行手数料も不要です。

申し込みから2年目以降は年会費が発生しますが、年に1度でもETCカードを使って高速料金などの請求があれば無料になります。

WAONやPiTaPaのカードが持てる

イオンや吉野家で使える電子マネーWAONや、主に関西の鉄道で便利に使えるPiTaPaを持つことができる数少ないカードです。

特にPiTaPaカードは、三井住友カード系列のカード会社しか発行していません。

イオンで食材を買って自炊している、または阪急、近鉄、大阪の地下鉄で通学している学生なら、このカードと一緒にこれらの追加カードに申し込むと、日常生活が便利になります。

ただし注意点として、WAONはクレジットカードからのチャージによるポイントはもらえず、利用したときのWAONポイントだけがもらえます。そしてPiTaPaは、チャージと利用のどちらもポイントがもらえません。

インターネットショッピングではポイントが増える

インターネット上のポイントUPモールからネットショッピングをすると、ポイントがさらに加算されます。

ポイントUPモールとは、このカードを含めた三井住友カードを持っている人だけが利用することができるショッピングサイトで、下の表のようなサイトを中心とした多くの店舗でポイントが加算されます。

ここを経由するだけで、普通にGoogle検索して買い物するよりも多くのポイントを獲得することができます。

店舗 ポイント加算
Amazon 2倍
楽天市場 2倍
楽天トラベル 2倍
楽天ブックス 3倍
Yahoo!ショッピング 2倍
ユニクロ 2倍
Apple Store 2倍
NECダイレクト 3倍
JOSHINネットショッピング 2倍
ANA SKY WEB TOUR 100ポイント

頻繁に「期間限定で倍率アップ」が行われ、表以上のポイントをもらえます。

インターネットで買い物をするのであれば、ぜひポイントUPモールを使いたいところです。

紛失、盗難そしてインターネットでの不正利用は補償される

外出中にカードを入れていた財布をなくしてしまった、または盗まれてしまったとき、カードを悪用される可能性もあります。

また、カード番号などを入力するだけのインターネットでの買い物では、いつの間にかカード情報を盗まれてしまって悪用されるかも知れません。

このような被害に遭ってしまい、身に覚えのない高額な請求があった場合には、カード会社に電話で伝えると支払う必要がなくなります。

そして、再発防止のためにカード番号を変更した上で、新しいカードを発行してもらうことができます。

財布をなくしても現金が手元に戻ってくる可能性はまずありませんが、カードは被害に遭う可能性がとても低くなります。

自転車保険などに加入できる

このカードには、「ライフ&スポーツ賠償付 自転車保険」が無料で用意されていて、次のようなときに補償を受けることができます。

補償名 補償される場面 保険金額
傷害死亡・後遺障害 次の場面で、死亡または後遺障害を負ったとき

  • 自分が自転車に乗っているとき
  • 街を歩いていて他人が乗っている自転車とぶつかったとき
最高100万円
賠償責任 次の理由で弁償しなければならなくなったとき

  • 他人にケガを負わせたり、死亡させたりした
  • 他人の持ち物を壊したり傷つけてしまった
最高100万円
(対人・対物)

※ケンカのように故意だったり、アルバイト中の事故は対象になりません。

表のような場面で困ることは少ないとは思いますが、保険料を一切支払う必要がありませんので、万が一のときに安心です。

カードを申し込んだ後に、同封されているハガキでの申し込みが必要
自動的に保険がついているわけではないことに注意しましょう。

申し込みから最短3日で発行してくれる

次の条件をすべて満たせば、申し込みから最短3日でカードが手元に届き、早速使うことができます。

最短3日で届く条件
  • 20歳以上
  • インターネットから申し込む
  • インターネットで引き落とし口座を設定する
  • PiTaPaカードを同時に申し込まない
三井住友カードの公式サイトでインターネットで引落し口座の設定ができる金融機関の一覧に書かれている金融機関を引き落とし口座に指定すれば、口座振替依頼書に記入・銀行印の押印という手間が省くことができ、申込の際にインターネットで口座情報を入力するだけで手続きが完了します。

上の条件を1つでも満たせない場合は以下の手順での申し込みが必要で、カードが手元に届くまで約2週間ほどかかってしまいます。

カードが届くまで約2週間かかる場合
  1. インターネットで申込
  2. カード会社から口座振替依頼書などが郵送される
  3. それに記入・押印して返送する
  4. カードが郵送される

なお、引き落とし口座は申込本人名義のみ指定可能で、ご両親やご家族名義の口座を指定することはできません。

実はMasterCardも選ぶことができる

三井住友「VISA」カードなので、VISAブランドしか用意されていないと思う学生が多いのですが、VISAとMasterCard、2つの国際ブランドを選択することができます。

この2つで大きく異なるのは、MasterCardブランドだとau WALLETにチャージができる点です。

au WALLETとは、au携帯電話、auひかり、auひかり ちゅらを契約している個人が持つことができるプリペイドカードです。

このプリペイドカードは、事前に現金やクレジットカードでチャージすることにより、クレジットカードと同じように使うことができます。

もしau WALLETを使っていきたい、またはすでにau WALLETを使っている場合は、このカードのMasterCardブランドでチャージすることはできますが、残念ながらポイントがもらえません。

au WALLETを使っておらず、また今後も使う予定がなければ、どの国際ブランドを選んでもカードの機能やサービスにちがいは出ません。

普段の生活には適していない

ここまでこのカードを持つべき理由や大きな特徴を挙げましたが、このカードは日常生活の中で現金代わりに使うには適していません。

その理由として、次の点が挙げられます。

普段遣いに適していない理由5つ
  1. もらえるポイントが利用額の0.5%と平均的
  2. ショッピング保険が実質的に付帯していない
  3. モバイルSuicaやICOCAなどの電子マネーチャージではポイントがつかない
  4. 国民年金の納付にはポイントがつかない
  5. 国内旅行傷害保険がない
以下で説明していきます。

ポイント還元率は0.5%と平均的

このカードのポイント還元率は0.5%と、平均的なポイントがもらえます。

ポイント還元率とは、カードを利用した金額のうち何パーセントに相当するポイントがもらえるかを表したものです。

多くのクレジットカードはポイント還元率が0.5%で、これを基準に還元率が高いのか低いのか判断されます。

学生がもつことができるカードの中には、ポイント還元率がこのカードの倍である1%以上になるものもあります。

日常生活で現金の代わりにカードを使っていこうと考えているなら、このカードよりも多くのポイントがもらえるカードを持つことをおすすめします。

ショッピング保険は実質なし

このカードで買った品物を壊したり盗まれたりした場合、買った日から200日以内であれば年間100万円まで補償してくれる「お買い物安心保険」というショッピング保険が用意されています。

しかし、この保険は実質的にないものと考えた方が無難です。

その理由として、保険が適用される条件が次のとおり、国内での普段の買い物では当てはまらないものだからです。

  • 海外での買い物
  • 国内での分割払いによる買い物で、分割回数が3回以上

ショッピング保険を適用するために金利手数料がかかる分割払いで支払うのは、あまりよい方法とは言えません。

iD以外の電子マネーチャージではポイントがもらえない

このカードはiD、WAONそしてPiTaPaの追加カードを持つことができるほか、モバイルSuicaをはじめとする多くの電子マネーチャージに対応しています。

しかし、これらにチャージはできても、カードのポイントは一切もらえません。

利用でポイントが
もらえる電子マネー
チャージできる電子マネー

※すべてポイントなし

d_id d_paywave d_waon

d_waon d_suica d_icoca d_edy d_nanaco

もし表の右側にあるWAON以外の電子マネーにチャージしてカードのポイントが欲しいと考えているなら、このカードはおすすめできません。

なお、WAONチャージでポイントがもらえるカードはイオンカードセレクト1種類のみです。

このカードはイオン銀行の口座を開設しないと持つことができないため、WAONチャージでポイントをもらうのはかなりハードルが高いと言えます。

国民年金保険料もポイントの対象外

20歳から納付しなければならない国民年金は、クレジットカードで納付することができます。

年間20万円弱と高額であるため、同じ払うならポイントが欲しいと考えているかも知れませんが、このカードは国民年金の納付はできるものの、ポイントはもらえないので注意しましょう。

国内旅行傷害保険は付帯していない

上でこのカードは海外旅行傷害保険が付帯していると書きましたが、国内旅行傷害保険は用意されていません。

海外よりも国内旅行へ行く機会が多く、そのために便利なカードが欲しいと考えている学生であれば、このカードは適していません。

三井住友カードまとめ

  • 有名な三井住友カードが発行するもっともスタンダードなカード
  • 標準的なサービスをカバーしているので、普段カードを使うつもりはなく、もしものときのために持っておきたい学生におすすめ
  • 「標準的なサービス」を言い換えると、目立ったメリットがなくすべてが中途半端とも言える
  • 日常生活でのポイント獲得や海外旅行などカードを作る目的がはっきりしているなら、ほかのカードを持つべき
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三井住友カードのスペック

発行会社 三井住友カード株式会社
国際ブランド b_visa b_master
年会費・
発行手数料
(税込)
本カード 在学中無料
ETCカード 初年度無料

2年目以降550円
(前年1回以上のETCカード利用で翌年度無料)

d_id 無料
(一体型・専用カード・携帯型すべて)
d_pitapa 1,100円
(年1回以上のPiTaPaカード利用で無料)
d_waon 年会費無料

発行手数料330円

d_paywave 無料
virtualcard
バーチャル
カード
初年度無料

2年目以降330円

カード特典
会員ネットサービス Vpass
会員限定ショッピングモール ポイントUPモール
付帯保険 海外旅行
傷害保険
あり
国内旅行
傷害保険
なし
ショッピング
保険
年間最高100万円
(海外利用および
国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)
のみ対象)
その他保険 盗難・紛失補償
ポイント 名称 Vポイント
付与条件 200円ごとに1ポイント
有効期限 2年
ポイント交換  商品券・
ギフト券
タリーズカード
スターバックスカード
他ポイント WAONポイント
nanacoポイント
楽天Edy
Suicaポイント
PiTaPaショップdeポイント
dポイント
au WALLETポイント
楽天ポイント
Tポイント
Pontaポイント
Gポイント
ビックポイント
ジョーシンポイント
ヨドバシカメラゴールドポイント
iDバリュー
キャッシュ
バック
可能
マイル ANAマイル
限度額 ショッピング 10〜30万円
キャッシング 0〜10万円
支払方法 1回、2回(手数料無料)、ボーナス一括払い、
分割、リボ
支払日 月末締め翌月26日払い
(※15日締め翌月10日払いへの変更可能)
金利手数料 リボ 15%
分割 12〜14.75%
海外利用手数料 1.63%
対応
電子
マネー
d_suica モバイルSuicaのみ利用可
ポイント対象外
d_edy ポイント対象外
d_pasmo チャージ不可
d_nanaco ポイント対象外
d_waon ポイント対象外
d_au チャージ不可
 d_icoca ポイント対象外
d_pitapa ポイント対象外
d_id ポイント対象
d_quicpay 使用不可

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