ANAカード(学生用)は1番ANAマイルが貯まるカード

ANA学生カード(JCB)

ANAカード(学生用)とは、学生だけが持つことができるANAカードです。

ANAカードには、普段の買い物でのカード利用や、ANAや提携航空会社を利用すれば多くのマイルが貯まるという特徴があります。

そして、このANAカード(学生用)には、年会費の優遇やボーナスマイルなど、学生だけの特典が加わっています。

このように学生カードの方が優遇されているので、学生の方であれば学生カードを持つことをオススメします。

年会費 国際ブランド 旅行傷害保険
在学中無料 b_visa 海外:最高1,000万円
(自動付帯)
限度額 最短発行日数
公式サイト参照 5営業日

申し込み資格:18歳以上の学生(大学・短大・専門学校・工業高専4、5年生・大学院生)

このページでは、ANAカード(学生用)のお得なマイルの貯め方やデメリットなどについてくわしく解説します。

JCBがVISA・MasterCardよりもオススメ

まず始めに、ANAカード(学生用)のオススメ国際ブランドについて説明します。

このカードの国際ブランドは、JCBを選ぶことをオススメします。

このカードは、VISAとMasterCard、JCBの3つの国際ブランドを選ぶことができます。

この3つの中でJCBだけは、ポイントをマイルに交換するときの移行手数料がかからないのです。

交換手数料とは、カードを使って貯めたポイントをマイルに移行するときに必要な手数料のことです。

VISAとMasterCardだと、貯めたポイントをマイルに交換にするとき、6,600円(税込)の手数料がかかってしまいます。6,000円もの手数料がかかるとなると、下手をすると貯めたマイルの価値以上の手数料になってしまう恐れがあります。これだと、マイルを貯めない方が得なぐらいですね。

この移行手数料ですが、ANAカード(学生用)のJCBは無料です。ですから、カードを使って貯めたポイントをロスなくマイルとして獲得できるのです。

以上の理由から、カード利用で積極的にマイルを増やしたい人はANA JCBカード(学生用)が適しています。

なお、VISAとMasterCardはまったく同じ機能、サービスです。これはVISAとMasterCard、どちらも同じ会社(三井住友カード)が発行しているからです。

ただ、海外利用時の為替レートはMasterCardの方が若干安い傾向があります。そのため、海外利用で少しでもお得に利用したいなら、VISAよりもMasterCardがオススメです。

そのため、カード利用で積極的にマイルを増やしたいという人には、ANA JCBカード(学生用)が適しているというわけです。

ANAカード(学生用)の比較について表にまとめました。

ANAカード(学生用)VISA・MasterCardとJCBの比較表

年会費 本カード 無料
ETCカード 無料

500円
ただし年1回の
利用で翌年無料

マイル移行手数料 無料 6,600円(税込)
マイル付与率 1~1.06%
ポイント付与される
電子マネー
付帯カード

Pitapaカード

ANA銀聯カード

ANA VISAプリペイドカード

ANA JCBプリペイドカード

プラスEX

上記の表のとおり、ANAカード(学生用)のVISA・MasterCardとJCBは、ETCカードの年会費とマイル移行手数料、ポイント付与される電子マネー、付帯カードが異なります。

2枚持つ方法もある
ANAカード(学生用)のVISA・MasterCardとJCBの両方を持つのもアリです。このカードは年会費無料で入会・継続ボーナスがあるため、保有して自宅の引き出しに入れておいてもANAマイルが貯まります。

ただし、普段利用するのはどちらか1枚に集中した方がマイルが貯まります。年間の利用額に応じたステージはカードごとに計算されるからです。

年会費は無料

このカードは、在学中は年会費無料です。本来は年会費が1,242円(税込)かかるところ、キャンペーンで無料になっているのです。「キャンペーンということは、いつかは年会費を払わなければならなくなるのでは?」という不安がよぎりますが、今後も継続して年会費無料だと考えられます。

その理由は、このキャンペーンはかなり以前から行われているからです。年会費お得感をアピールしたいのではないでしょうか?

VISA・MasterCardのETCカードは年会費がかかる
このカードは、追加でETCカードを持つことができます。ETCカードとは、高速道路のETCシステムを利用するために必要なカードで、利用金額に応じてマイルが貯めることができます。

このETCカードは、JCBなら発行手数料や年会費のような費用をかけることなく持つことができます。しかし、VISA・MasterCardだと年会費550円(税込)がかかってしまう場合があるので注意しましょう。

VISA・MasterCardのETCカードは、年1回以上利用すると年会費無料になります。そしてもし1年の間にETCカードをまったく使用せずにいると、翌年は550円(税込)の年会費がかかってしまうのです。

これらをまとめると、以下の表のとおりです。

国際ブランド 発行手数料 年会費
無料 550円(税込)

(年1回の利用で
翌年度無料)

無料

ですから、VISA・MasterCardのANAカード(学生用)を選ぶ学生の方のうち、「年1回ETCカードを使うかどうかアヤしい…」という方は、ETCカードだけはJCBで持つことをオススメします。

ボーナスマイル

ANAカード(学生用)を持つことにより、以下の4つのボーナスマイルがもらえます。

ANAカード(学生用)のボーナスマイル
  1. 入会・継続によるボーナスマイル
  2. フライトで10%のボーナスポイント
  3. プレミアムポイントのボーナス
  4. 卒業ボーナス

中でも入会・継続と卒業でのボーナスは、このカードを持っているだけでもらえるので丸儲けです。そしてフライトとプレミアムポイントのボーナスは、帰省や旅行、留学で飛行機を使う機会がある学生の方に大きなメリットがあります。

これら4つのボーナスマイルについて、くわしく説明していきます。ボーナスマイルがもらえるしくみを理解しておけば、無駄なくお得にマイルを貯めることができますね。

1-1.入会・継続でボーナスマイル

ANAカード(学生用)の1つ目のボーナスマイルは、入会による1,000マイル、そして継続してカードを持っていると1,000マイルがプレゼントされることです。つまり、このカードを持っているだけで毎年1,000マイルがもらえるということです。

なお、このカードを利用して1,000マイル貯めようと思うと、10万円カードで買い物をしなければなりません。それだけのマイルを、ただカードを持っているだけでもらえるのはかなりお得だといえます。

なお、1マイルは平均すると2円の価値があるといわれます。ですので、每年2,000円相当のマイルがもらえることになります。このように、このカードを持っているだけで入会・継続ボーナスとして每年1,000マイルがもらえます。

1-2.フライトで10%のボーナスマイル

ANAカード(学生用)の2つ目のボーナスマイルは、飛行機に乗ったときのボーナスマイルです。通常のフライトマイルに加えて、このカードを持っていればさらに10%のボーナスマイルがプレゼントされます。ですから、帰省で年に数回ANAの国内線を利用したり、海外旅行や留学で国際線に乗ったりする学生の方であれば、ぜひこのカードを持ってマイルを貯めることをオススメします。

なお、このカードがあればANA便はもちろん、ANAと提携しているスターアライアンス加盟航空会社などを利用してもフライトでマイルが貯まります。

具体的にこのカードでマイルが貯める航空会社を以下の表にまとめました。

ANAカード(学生用)でボーナスマイルがもらえる航空会社一覧

区分 航空会社名
スターアライアンス
加盟
アドリア航空、エーゲ航空、エアカナダ、中国国際航空、
エア・インディア、ニュージーランド航空、アシアナ航空、
オーストラリア航空、アビアンカ航空、アビアンカ・ブラジル航空、
ブリュッセル航空、コパ航空、クロアチア航空、エジプト航空、
エチオピア航空、エバー航空、LOTポートランド航空、
ルフトハンザ・ドイツ航空、スカンジナビア航空、シンセン航空、
シンガポール航空、南アフリカ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、
TAPポルトガル航空、タイ国際航空、ターキッシュ・エアラインズ、
ユナイテッド航空
マイレージ
提携
エア・ドロミティ、マカオ航空、エティハド航空、ユーロウィングス、
ガルーダ・インドネシア航空、ジャーマンウィングス、ハワイアン航空、
ジェット・エアウェイズ、フィリピン航空、
TAMブラジル航空(TAMメルコスール航空)、
ヴァージン・アトランティック航空

たとえば、東京(羽田・成田)から札幌までANAの国内線を利用すると、通常だと片道で510ANAマイル=往復だと1,020マイル貯まります。このカードがあると10%にあたる102マイルのボーナスマイルがもらえるので、合計で1,122マイルが貯まるのです。

年会費無料のこのカードを持っているだけでボーナスマイルがもらえるわけですから、大学から帰省するのにANAの国内線を使ったり、海外旅行や留学のためにANAや提携航空会社を利用する予定があるなら、このカードを持つことをオススメします。

なお、ANA国内線を利用してもらえるマイルを以下のとおり一覧表にまとめました。

ANA国内線の利用(東京発)で貯まるマイル数(片道)

100%が区間基本マイルです。マイルの積算率は、運賃の種類で変わります。

区間 150% 125% 100% 75% 50%
札幌 765 637 510 382 255
稚内 1,018 848 679 509 339
女満別 913 761 609 456 304
旭川 864 720 576 432 288
根室中標津 907 756 605 453 302
オホーツク紋別 934 778 623 467 311
釧路 832 693 555 416 277
帯広 789 657 526 394 263
函館 636 530 424 318 212
秋田 418 348 279 209 139
大館能代 471 392 314 235 157
庄内 327 272 218 163 109
仙台 265 221 177 132 88
新潟 250 208 167 125 83
大島 111 92 74 55 37
八丈島 265 221 177 132 88
富山 264 220 176 132 88
小松 316 263 211 158 105
能登 310 258 207 155 103
名古屋 289 241 193 144 96
大阪 420 350 280 210 140
岡山 534 445 356 267 178
広島 621 517 414 310 207
岩国 685 571 457 342 228
山口宇部 765 637 510 382 255
鳥取 492 410 328 246 164
米子 576 480 384 288 192
萩・石見 711 592 474 355 237
高松 531 442 354 265 177
徳島 493 411 329 246 164
松山 657 547 438 328 219
高知 589 491 393 294 196
北九州 801 667 534 400 267
福岡 850 708 567 425 283
佐賀 876 730 584 438 292
大分 748 623 499 374 249
熊本 852 710 568 426 284
長崎 915 762 610 457 305
宮崎 841 701 561 420 280
鹿児島 901 751 601 450 300
沖縄 1,476 1,230 984 738 492
石垣 1,836 1,530 1,224 918 612
宮古 1,737 1,447 1,158 868 579

上記の表の積算率は、以下のような運賃の種類で変わります。基本的には100%ですが、12歳~25歳で利用できるスマートU25(旧スカイメイト割引)だと75%となります。

積算率が変わるシーン
  • 150%:プレミアム運賃など
  • 125%:プレミアム旅割28・プレミアム株主優待割引運賃など
  • 100%:ビジネスきっぷ・出張@割・国際航空券(国内区間)など
  • 75%:特割・旅割・株主優待割引・スマートU25(旧スカイメイト割引)など
  • 50%:個人包括旅行割引運賃・シニア空割など
また、東京からアメリカのワシントンまでは片道6,762マイル=往復13,524マイルが貯まります。この場合だと、ボーナスマイルは1,352マイルにものぼります。

このカードを買い物で利用して1,352マイルを貯めようと思ったら、約13万5,000円利用しなければなりません。ですから、ANAを利用して1度でも海外に行く予定があるのなら、そのためだけにこのカードを持ってもお得です。

なお、東京発着の国際線で貯まるANAマイル一覧(片道)は以下の表のとおりです。

東京発着の国際線で貯まるANAマイル一覧表

100%が区間基本マイル(エコノミークラス)です。国際線のマイル積算率は、エコノミークラスやビジネスクラス、ファーストクラスのような予約クラスで変わります。

地域 路線 150% 125% 100% 70% 50% 30%
米国・
カナダ
シアトル 7,162 5,968 4,775 3,342 2,387 1,432
サンフラン
シスコ
7,695 6,412 5,130 3,591 2,565 1,539
サンノゼ 7,743 6,452 5,162 3,613 2,581 1,548
ロサンゼルス 8,187 6,822 5,458 3,820 2,729 1,637
ヒューストン 9,987 8,322 6,658 4,660 3,329 1,997
シカゴ 9,424 7,853 6,283 4,398 3,141 1,884
ニューヨーク 10,105 8,421 6,737 4,715 3,368 2,021
ワシントン
D.C.
10,143 8,452 6,762 4,733 3,381 2,028
ホノルル 5,746 4,788 3,831 2,681 1,915 1,149
バンクーバー 7,021 5,851 4,681 3,276 2,340 1,404
欧州 ロンドン 9,321 7,767 6,214 4,349 3,107 1,864
フランクフルト 8,892 7,410 5,928 4,149 2,964 1,778
ミュンヘン 8,799 7,332 5,866 4,106 2,933 1,759
デュッセル
ドルフ
8,938 7,448 5,959 4,171 2,979 1,787
パリ 9,291 7,742 6,194 4,335 3,097 1,858
ブリュッセル 9,090 7,575 6,060 4,242 3,030 1,818
アジア・
オセアニア
上海 1,666 1,388 1,111 777 555 333
北京 1,969 1,641 1,313 919 656 393
香港 2,734 2,278 1,823 1,276 911 546
広州 2,733 2,277 1,822 1,275 911 546
大連 1,563 1,302 1,042 729 521 312
青島 1,659 1,382 1,106 774 553 331
厦門 2,280 1,900 1,520 1,064 760 456
杭州 1,809 1,507 1,206 844 603 361
瀋陽 1,480 1,233 987 690 493 296
成都 3,150 2,625 2,100 1,470 1,050 630
武漢 2,295 1,912 1,530 1,071 765 459
ソウル 1,137 947 758 530 379 227
台北 1,995 1,662 1,330 931 665 399
シンガポール 4,968 4,140 3,312 2,318 1,656 993
ジャカルタ 5,418 4,515 3,612 2,528 1,806 1,083
バンコク 4,303 3,583 2,869 2,008 1,434 860
ホーチミン
シティ
4,059 3,382 2,706 1,894 1,353 811
ハノイ 3,445 2,871 2,297 1,607 1,148 689
マニラ 2,820 2,350 1,880 1,316 940 564
クアラルン
プール
5,007 4,172 3,338 2,336 1,669 1,001
ヤンゴン 4,476 3,730 2,984 2,088 1,492 895
デリー 5,484 4,570 3,656 2,559 1,828 1,096
ムンバイ 6,301 5,251 4,201 2,940 2,100 1,260
シドニー 7,294 6,078 4,863 3,404 2,431 1,458

上記の表の積算率は、以下の運賃の種類で変わります。基本的にはエコノミークラスで100%ですが、予約クラスによって6段階で変わります。多くの場合、50~100%の積算率となります。

ANA国際線のマイル積算率

積算率 エコノミー
クラス
ビジネス
クラス
ファースト
クラス
150% J F、A
125% C、D、Z
100% Y、E、B。M
70% U、H、Q P
50% V、W、S、T
30% L、K、G

ここまで書いたとおり、ANAカード(学生用)を持っていると、通常貯まるマイルに10%のボーナスマイルが加算されます。特に国際線に乗るのであれば、10%のボーナスマイルは大きいので、ANAや提携航空会社を利用して海外へ行く予定があれば、ぜひ持つことをオススメします。

1-3.プレミアムポイントのボーナス

ANAカード(学生用)の3つ目のボーナスマイルは、プレミアムポイントのボーナスです。ANAプレミアムポイントが5,000ポイントに到達すると1,000マイル、1万ポイントに到達すると2,000マイルのボーナスマイルがもらえます。

ANAプレミアムポイントというのは、ANAグループ運航便やスターアライアンス加盟航空会社に搭乗すると、マイルとは別に積算されるポイントです。貯まるポイント数は、上記で説明したフライトでのマイルとほぼ同じです。

つまり、飛行機に乗ってマイルを貯めると、ボーナスマイルがもらえるのと同じ意味になります。

ちなみに、ANAプレミアムポイントを5,000ポイント貯めるには、マレーシアやタイ、シンガポールといった東南アジアに1往復するだけで貯まるポイント数です。さらに遠いアメリカやヨーロッパであれば、1往復だけで1万ポイントが貯まります。

このようにプレミアムポイントのボーナスマイルはわりと簡単にもらうことができるので、1度しか海外に行く予定がなかったとしても、このカードを持つ価値があります。

プレミアムポイントでサービスが変わる
プレミアムポイントは、毎年1月~12月に獲得したポイント数に応じて、翌年度のプレミアムメンバーのランク(ステイタス)が決まります。そして、ステイタスごとのサービスを利用できるしくみになっています。

年間50,000ポイントでのプラチナ会員になると、無料でエコノミーとビジネスクラスの間のプレミアムエコノミーが利用できたり、飛行機の搭乗や手荷物の受け取りが優先されたりするという豪華なサービスを受けることができます。

ただ、プレミアムポイントを50,000ポイント貯めようと思うと、東京からワシントンまで4往復、ハワイでも7往復を1年間にしなければ貯まりません。ですから、学生の方が一般会員よりも上のステイタスになるのは、かなり難しそうです。

なお、貯めたプレミアムポイントによるステイタスとその特典について、以下の表にまとめました。

ANAプレミアムポイントによるステイタス

ステイタス 必要な
プレミアムポイント
うち
ANAグループ運航便
利用分
特典
一般
ブロンズ 30,000 15,000
  • 国内線座席指定の優先
  • 優先チェックイン
  • 手荷物許容量の優待
プラチナ 50,000 25,000
  • プレミアムエコノミーへの変更
  • 手荷物受け取り、搭乗の優先
ダイヤモンド 100,000 50,000
  • 国内線手数料免除
  • マイル有効期限の延長

なお、プレミアムポイントが5万ポイントになると、ANAの上級会員資格を得られます。

この場合、スーパーフライヤーズカード(SFC)というクレジットカードに入会できますが、このカードは学生の方は対象外です。なので、社会人になって仕事やプライベートで飛行機を使う機会が増えてから入会を目指すのが現実的です。

1-4.卒業ボーナス

ANAカード(学生用)の4つ目のボーナスマイルは、卒業ボーナスです。このカードは、大学などを卒業するとANAカード(一般)に自動的に切り替わります。

この切り替えのときに卒業マイルとして2,000マイルがもらえます。このカードを利用して2,000マイルを貯めるには、20万円の利用が必要です。そう思うと、とてもお得です。

ANAカード(一般)だと年会費とマイル移行手数料がかってしまいます。それでもANAカード(学生)の次にANAマイルが貯まるカードなので、卒業後も引き続きマイルを貯めることをオススメします。

なお、ANAカード(一般)は持ちたくない場合、卒業前に解約すれば切り替わることはありません。

以上のように、ANAカード(学生用)には4つのボーナスポイントがあります。入会・継続ボーナスや卒業ボーナスは、このカードを持っているだけで每年マイルがもらえます。そのため、飛行機に乗らない学生にもお得です。

利用金額の1%のマイルが貯まる

ANAカード(学生用)は、カード利用で1,000円(税込)につき1ポイントが貯まります。貯まるポイントは、VISA・MasterCardならVポイント、JCBならOki Dokiポイントです。

Vポイントとは三井住友カードのポイントプログラムで、Oki Dokiポイントとは、JCBのポイントプログラムです。

どちらのポイントプログラムも、普段の買い物はもちろん、携帯電話や電気、水道、ガス、放送料金といった毎月の公共料金の支払いでも、ポイントが貯まります。

また、VポイントとOki Dokiポイント、どちらもポイントの有効期限は2年間です。

多くのカードはポイント有効期限が2年だということを考えると、平均的ですね。

10マイルコースと5マイルコースがある

VポイントとOki Dokiポイントは、どちらもANAマイルやいろいろポイント、ギフト券に交換できます。ただ、ポイントをマイル以外のポイントやギフト券に交換するのなら、このカードを持っているメリットを活かすことができません。必ずマイルに移行するようにしましょう。

なお、マイルへの交換レートは、10マイルコースと5マイルコースの2つのコースがあります。

2つのコース
  • 10マイルコース:1ポイント→10マイル(マイル付与率1%
  • 5マイルコース:1ポイント→5マイル(マイル付与率0.5%

VISA・MasterCardだと、10マイルコースはマイルへの交換レートが高い代わりに、移行手数料6,600円(税込)が必要です。しかしJCBは、どちらのコースを選んでもこの移行手数料が無料なのです。これがJCBをオススメする大きな理由です。JCBだと、10マイルコースを選べば純粋にカード利用金額の1%のマイルが貯まります。

一方のVISA・MasterCardの10マイルコースでも、カード利用金額の1%が貯まるのは同じです。しかし、6,600円(税込)の移行手数料がかかってしまうのです。

VISA・MasterCardは年間32万4,000円以上で10マイルコースが得
上記で、このカードのVISA・MasterCardは10マイルコースと5マイルコースがあると書きました。10マイルコースはマイル付与率が高い代わりに、移行手数料がかかります。一方5マイルコースは、移行手数料がかからない代わりにマイル付与率が低くなっています。

では、VISA・MasterCardの場合、カードをいくら使えばどちらが得なのでしょうか?

結論として、2年に1回マイルを移行する場合、年324,000円=1ヶ月あたり約27,000円が境界線です。この金額より利用金額が少ないなら5マイルコース、これ以上利用するなら10マイルコースがお得です。(1マイル=2円として計算しました)

なお、マイル移行手数料は定額なので、ポイント有効期限ギリギリまで貯めておいてから交換するのがお得です。

ちなみに、毎年マイルを移行する場合だと、年648,000円=1ヶ月あたり約54,000円が分岐点になります。そのため、マイルには2年に1回移行することをオススメします。

最大1.06%のマイルが貯まる

ANAカード(学生用)は、年間の利用金額が一定以上だと、翌年度に貯まるポイントがアップします。

具体的には、年間利用額50万円以上で利用金額の0.03%相当、100万円以上で0.06%(JCB)または0.045%(VISA・MasterCard)相当のANAマイルが貯まります。

さらに、VISA・MasterCardだと年間300万円以上だと0.09%分のボーナスマイルが貯まります。ただ、カードを年間300万円する学生の方はまずいないと考えられるので、このカードは実質的に利用金額の最大1.06%までマイルが貯まると言えます。

ANAカード(学生用)の利用金額によるボーナスポイント

50万円 100万円 300万円
ステージ

V1 V2 V3
スターβ スターα
ボーナスポイント

50ポイント

以降10万円こどに10ポイント

75ポイント

以降10万円ごとに
15ポイント

150ポイント

以降10万円ごとに
30ポイント

10% 20%
ボーナスポイント
付与率

0.03% 0.045% 0.09%
0.06%

ただ、学生の方なら年間100万円=月平均約8万3,000円のカード利用であっても難しいかもしれません。しかし、年間50万円=約4万1,000円なら、普段の買い物や食費をすべてこのカードで支払えば、人によっては何とか達成できるのではないでしょうか?
ただし、このボーナスポイントが欲しいだけの理由でカードを無駄遣いしないよう気をつけましょう。

ショッピング保険が付いている
ANAカード(学生用)には、ショッピング保険が付帯しています。ショッピング保険とは、このカードで買った品物が壊れたり盗まれたりしたとき、購入代金を年間100万円まで補償してくれる保険のことです。

VISA/MasterCardは3,000円、JCBは1万円の自己負担がありますが、それ以上の代金は保険金で補償してもらえます。

海外でのカード利用だと無条件で補償されますが、国内でショッピング保険が適用されるには、条件があります。その条件とは、VISA/MasterCardなら支払い方法がリボ払いか3回以上の分割払いだということ、JCBの場合は支払い名人定額コースに登録していることです。

JCBの支払い名人とは、あらかじめ設定してある金額を超えてカードを利用すると、自動的にリボ払いになるというサービスです。つまり、VISA・MasterCardとJCBのどちらも、国内では金利手数料がかかる支払い方法でないとショッピング保険が適用されません。ですから、国内で1回払いで買った品物にはショッピング保険は適用されないことに注意しましょう。

国内の実質1回払いでもショッピング保険が適用される裏ワザ
上記でこのカードのショッピング保険は、国内ではリボ払いや分割払い(3回以上)のような金利手数料がかかる支払い方法でないと適用されないと書きました。しかし、実質的に1回払いで、金利手数料を支払わずにショッピング保険を適用してもらう方法があります。

その方法とは、リボ払いで毎月支払う金額をカードの限度額を、同じ金額に設定することです。

このカードは、国際ブランドによって三井住友カードかJCBのどちらの会員サイトで、リボ払いを利用した金額を毎月いくら支払うのかを自分で決めることができます。

たとえば、毎月1万円に設定すると、カードを利用した金額のうち1万円だけが口座から引き落とされます。そして残りの金額は翌月に繰り越され、金利手数料がかかります。

この毎月支払う金額をカードの利用限度額、つまりこのカードを使える最高金額と同じ金額にすれば、絶対にリボ払いになることはありません。そのため、リボ払いは実質的に1回払いになるのです。

この方法を使えば、金利手数料を一切支払うことなく国内でのすべての買い物でショッピング保険が適用されます。ですから、カードを手に入れたらすぐに、インターネットの会員サイトでリボ払いの金額を変更し、リボ払いで買い物するようにしましょう。

ANAカード特約店ではマイル付与率1.5%~2%

ANAカードマイルプラスの提携店や対象商品では、上記のポイントとは別に利用金額100円または200円(税込)につき1マイルが貯まります。

ANAカードマイルプラスとは、ANAカード特約店のことです。セブン-イレブンやスターバックス、マツモトキヨシ、ENEOS、高島屋をはじめ、以下のとおり多くの対象店舗があります。

ANAカードマイルプラス対象店舗一覧

ジャンル 名称
航空 ANA国内線・国際線航空券、機内販売
空港・駐車場 羽田空港第1(P1)、第4(P4)駐車場、羽田空港第2、第3駐車場、
新千歳空港A駐車場、新千歳空港B駐車場、大阪国際(伊丹)空港駐車場、
高松空港駐車場、松山空港駐車場、高知龍馬空港駐車場、仙台空港駐車場、
広島空港駐車場、長崎空港駐車場、熊本空港駐車場、
サンパーキング(羽田空港、成田空港)、三井のリパーク
託児所 アンジュ保育園
土産・免税店 JTB商事、三洋堂、トラベラーズファクトリー エアポート、
メルセデス ミー 東京羽田
レンタカー ニッポンレンタカー
ペット 羽田空港ペットホテル
レストラン・食品 スターバックス、ANAカードマイルプラス・グルメ、京成友膳、
メルセデス・ベンツ コネクション、アクアクララ
百貨店 高島屋、阪急百貨店、阪神百貨店、大丸・松坂屋
ショッピングモール 千歳アウトレットモール・レラ、
沖縄アウトレットモール あしびなー
通販 ANAショッピング A-style、セブンネットショッピング
フラワーギフト 日比谷花壇、インターネット花キューピット
コンビニ・スーパー セブン-イレブン、ココストアイースト
引越 アート引越センター、サカイ引越センター
住宅 ユアーズ・コーポレーション、東京ガスリックリビング
出版 ダイヤモンド社、プレジデント、東洋経済新報社、日経BP社
プロバイダ SpinNet
ゴルフ場 ANAカードマイルプラス加盟ゴルフコース、カヌチャリゾート、
ハイランドリゾート
ドラッグストア マツモトキヨシ
リラクゼーション グローバルスポーツ医学研究所、ヘルフェン、
たかの友梨ビューティクリニック、エルセーヌ
タクシー グリーンキャブ、中央無線タクシー、東京MKタクシー、
東京無線タクシー、日英交通、大和自動車交通、
イースタンエアポートモータース、ハロー・トーキョー、
多古タクシー、石川交通
ガソリンスタンド JX日鉱日石エネルギー(ENEOS)、出光興産
鉄道・バス等 エアポートリムジンバス、森ビルシティエアサービス、エクセル航空、
京成スカイライナー
エンタメ・チケット ルスツリゾート/遊園地(入園券)、サホロリゾート ベア・マウンテン
スポーツ 沖縄ダイビングショップ マリーン プロダクト、
ルスツリゾート/スキー・アクティビティ、サホロリゾート スキー場、
グリーンピア大沼 ウィンターアクティビティ
オークラ ホテルズ & リゾーツ ホテルオークラ札幌、ホテルオークラ新潟、オークラフロンティアホテルつくば、
オークラ アカデミアパーク ホテル、オークラ千葉ホテル、
ホテル イースト21東京、フォレスト・イン昭和館、
オークラフロンティアホテル海老名、オークラアクトシティホテル浜松、
京都ホテルオークラ、ホテルオークラ神戸、ホテルオークラ福岡
東急ホテルズ 札幌エクセルホテル東急、札幌東急REIホテル
ザ・テラスホテルズ ザ・テラスクラブ アット ブセナ、ザ・ブセナテラス、
ジ・アッタテラス クラブタワーズ、ザ・ナハテラス
シギラリゾート シギラベイサイドスイートアラマンダ、ホテルブリーズベイマリーナ、
リゾートヴィラブリッサ
かりゆしホテルズ SPA RESORT EXES、沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ、
沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ、沖縄かりゆし琉球ホテル・ナハ
その他ホテル 三井ガーデンホテルズ、ホテルモントレ、カヌチャリゾート、
ルスツリゾート、カフーリゾートフチャクコンド・ホテル、宮崎観光ホテル、
エムズホテルクレール宮崎、ANA ホリデイ・イン リゾート 宮崎、
ホテル法華クラブグループ、ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ、
ホテル秀水園、ロイヤルパークホテル ザ 汐留、
スターゲイトホテル関西エアポート(旧 全日空ゲートタワーホテル大阪)、
西鉄ホテルズ、大和屋本店、ホテルノルド小樽、サホロリゾートホテル、
プラザホテル、八百治博多ホテル、万世閣ホテルズ、ハマノホテルズ、
尾道国際ホテル、大分オアシスタワーホテル、強羅環翠楼、橋本パークホテル、
グリーンピア大沼、レオパレスホテルズ、ネストホテル熊本、
ソルヴィータホテル那覇、ホテルリブマックス、ブリティッシュヒルズ、
KIZASHI THE SUITE、蔵群、ホテルマイステイズ羽田、富山地鉄ホテル、
JRホテルクレメント高松、ホテルラングウッド上越、リーガロイヤルグラン沖縄、
ハイランドリゾート

これらの対象店舗でANAカード(学生用)を利用するだけで、上記で説明したVポイントやOki Dokiポイントに加え、マイルを貯めることができるのです。

対象店舗はホテルやリゾートが多く見られますが、セブン-イレブンやスターバックス、マツモトキヨシあたりなら、多くの学生の方が恩恵を受けられるのではないでしょうか?

たとえば、セブン-イレブンで400円の買い物をするとします。セブン-イレブンは200円あたり1マイルが加算される特約店なので、0.5%の2マイルが加算されます。

このように、通常のカード利用による1%のマイルに加え、さらに0.5%~1%のマイルが貯まるのです。合計で1.5%~2%のマイルが貯まることになり、より多くのマイルを貯めることができます。

キャンペーンで2倍のマイルが貯まる
不定期で、ANAカードマイルプラスでのボーナスマイルが多くなるキャンペーンが開催されます。

たとえば、2017年3月31日〜4月30日の間は、セブン-イレブンの対象店舗で通常の2倍(200円につき2マイル)が貯まるキャンペーンが開催されていました。

ポイントモールでボーナスポイントが貯まる

ネット通販がお得になるポイントモールを利用することにより、通常よりも多くのポイントを貯めることができます。VISAMasterCardの会員はポイントアップサイト「ポイントUPモール」を、JCBなら「Oki Dokiランド」を利用できるのです。

それぞれのポイントモールを経由してAmazon、楽天、Yahoo!ショッピング、LOHACO(ロハコ)などで買い物すると、通常よりも多くのポイントが貯まります。

ポイントUPモールとOki Dokiランドは、ほぼ同じお店を利用することができます。ただ、ポイントUPモールはキャンペーンでポイントが増えることが多いため、ネットショッピングではVISA・MasterCardの方が有利だといえます。

以下の表で、このカードのポイントUPモールとOki Dokiランド、それぞれの加盟店舗とポイント倍率について表にまとめました。

ANAカード(学生用)のポイントモールでのボーナスポイント

ポイント倍率と付与率の関係については、表の下にまとめました。

ジャンル 名称

ポイントUPモール

OkiDokiランド

ポイント倍率 マイル付与率 ポイント倍率 マイル付与率
総合 Amazon 2倍 1.3% 2倍 1.3%
楽天市場 2倍 1.3% 2倍 1.3%
LOHACO 3倍 1.6% 2倍 1.3%
Yahoo!
ショッピング
2倍 1.3% 2倍 1.3%
ポンパレモール 2倍 1.3% 2倍 1.3%
ベルメゾンネット 2倍 1.3% 3倍 1.6%
セブン
ネットショッピング
4倍 1.9% 2倍 1.3%
DeNAショッピング 3倍 1.6%
Wowma!(ワウマ) 2倍 1.3%
ニッセン 3倍 1.6% 4倍 1.9%
ヤマダモール 3倍 1.6% 2倍 1.3%
スーパーなど SEIYUドットコム 3倍 1.6% 2倍 1.3%
楽天ネットスーパー 2倍 1.3% 2倍 1.3%
楽天24 2倍 1.3% 2倍 1.3%
FANCL 3倍 1.6% 2倍 1.3%
DHC
オンラインショップ
2倍 1.3% 4倍 1.9%
爽快ドラッグ 5倍 2.2% 2倍 1.3%
家電 ビックカメラ.com 3倍 1.6% 3倍 1.6%
Apple Store 2倍 1.3% 2倍 1.3%
ひかり
TVショッピング
3倍 1.6% 2倍 1.3%
ヤマダ電機
WEB.COM
2倍 1.3% 2倍 1.3%
エディオン
ネットショップ
2倍 1.3% 2倍 1.3%
本・音楽 BookLive! 11倍 4% 2倍 1.3%
honto 6倍 2.5% 2倍 1.3%
TSUTAYA
オンライン
2倍 1.3% 2倍 1.3%
ひかりTVブック 11倍 4%
楽天ブックス 2倍 1.3%
旅行 エクスペディア 6倍 2.5% 2倍 1.3%
楽天トラベル 2倍 1.3%
じゃらん 2倍 1.3%
JCBトラベル 2倍 1.3%
近畿日本ツーリスト 2倍 1.3%
JTB 3倍 1.6% 2~3倍 1.3~1.6%
るるぶトラベル 3倍 1.6%
H.I.S. 2倍 1.3%
JAL日本航空 5倍 2.2%
アップルワールド 10倍 3.7%
クーポン グルーポン 4倍 1.9% 10倍 3.7%
ポンパレ 2倍 1.3% 2倍 1.3%
RaCoupon
買うクーポン
2倍 1.3% 2倍 1.3%
くまポンbyGMO 5倍 2.2% 2倍 1.3%
ファッション マルイ
ウェブチャネル
3倍 1.6% 2倍 1.3%
ジーユー
オンラインストア
2倍 1.3% 2倍 1.3%
i LUMINE
(アイルミネ)
3倍 1.6% 2倍 1.3%
JINS 6倍 2.5% 2倍 1.3%
ABC-MART.net 3倍 1.6% 2倍 1.3%
ポイント2倍でも貯まるマイルは1.3%
このカードでポイントモールを利用すると、ポイント2倍ならマイル付与率1.3%、3倍なら1.6%となります。つまり、ポイント2倍のショップで1,000円の買い物をすると、13マイルと交換できる計算になります。

「2倍になってねーじゃねーか!?」という声が聞こえてきそうなので、このしくみをくわしく説明します。

このカードは、カード利用1,000円で1ポイントが貯まり、10マイルコースを選んでいれば1ポイント=10マイルに交換できます。つまり、カード利用金額の1%がマイル付与率となります。

そして、ポイントモールでポイント2倍のショップで1,000円の買い物をしたとすると、通常ポイント1ポイントとボーナスポイント1ポイントが貯まります。

この通常ポイントは10マイルに移行できるのですが、ボーナスポイントは3マイルにしか交換できないのです。このカード以外の三井住友カードやJCBカードを持っている人なら、1ポイント=3マイルに交換できます。ボーナスポイントは、この「ほかのカード」のポイントと同じ扱いになってしまうのです。

ですから、ポイント2倍ならマイル付与率2%、3倍なら3%にはならないことに注意しましょう。

以上のとおり、このカードはポイントモールを使ってインターネットショッピングをすれば、通常のカード利用よりも多くのマイルを貯めることができます。

インターネットショッピングでのセキュリティは万全
ANAカード(学生用)は、セキュリティが充実したカードです。このカードを発行している三井住友カードとジェーシービーは、どちらも国内で一二を争う規模の最大手カード会社です。そのため、セキュリティにはとても力を入れています。

なので、インターネットショッピングで不正利用やハッキングなどの被害に遭うことはまずありません。万一不正にカードを利用されて身に覚えのない請求があったとしても、私たちは代金を支払う必要がありません。不正利用の被害に遭ったときは、カードに自動的に無料で付いている保険で補償してもらえます。そのため、インターネットショッピングでも安心してカードを使うことができます。

このカードのVISA・MasterCardを発行している三井住友カードは、日本で初めてアプリでのワンタイムパスワードによる本人認証サービスを導入し、不正利用の防止を図っています。ワンタイムパスワードとは、使い捨てのパスワードのことです。スマホのアプリなどでそのときだけ使えるパスワードが発行され、インターネットショッピングで利用できます。

もしもワンタイムパスワードが盗まれてしまったとしても、時間が経つと使えなくなります。そのため、不正利用される恐れが少なくなるというメリットがあります。

このワンタイムパスワードは、銀行のインターネット取引でも活用されているため、今後ほかのカード会社も導入していくことが予想できます。

三井住友カードの本人認証サービスは、セキュリティがとても高いとして、VISAインターナショナルから表彰を受けています。なお、この表彰を受けたことがあるのは、アジア・パシフィック地域では、三井住友カードだけです。

そしてJCBも2016年からスマートフォンアプリを用いた本人認証サービス(J/Secureワンタイムパスワード)を導入しています。

また、VISA・MasterCardとJCBのどちらも、24時間体制で監視システムが動作しており、不正利用を厳しくチェックしています。監視システムが、もし第三者に不正使用されていそうだと検知すれば、カードの利用をいったん保留にしてくれるのです。

さらにはすぐにカード持ち主である私たちに電話やメールで連絡してくれるので、二重にも三重にも安心です。

電子マネーの利用でもマイルが貯まる

このカードは、電子マネーのチャージにも利用でき、普段の買い物やインターネットショッピングと同じようにマイルを貯めることができます。

国際ブランドによって利用できる電子マネーは異なり、VISAMasterCardなら楽天EdyiD(アイディー)、Pitapa(ピタパ)を、JCBなら楽天Edynanaco(ナナコ)、QUICPay(クイックペイ)を利用することができます。そしてどの国際ブランドでもApple Payに登録して利用できます。

このカードの電子マネーについてまとめると、以下の表のとおりです。

ANAカード(学生用)で使える電子マネー

 

(チャージできるが
ポイントはつかない)

(利用できるが
ポイントはつかない)

×
×
×
利用可
利用可

この表のように、VISA・MasterCardとJCB、どちらが優れているということはなく、一長一短ですが、クレジットカードは使えないものの電子マネーは使えるというお店なら、電子マネーを使ってもマイルを貯めることができます。

ここからはこのカードで利用できる電子マネーについて説明します。

楽天Edyで0.5%のマイルが貯まる

このカードは、すべての国際ブランドで楽天Edyが使えます。このカードに搭載されている電子マネーの楽天Edyを使うと、200円あたり1マイルが貯まります(マイル付与率0.5%)。おサイフケータイでも同様にANAマイルを貯める設定が可能です。

通常のカード利用ではマイル付与率が1%であることを考えると、その半分しかマイルが貯まりません。しかし、クレジットカードが使えないお店で楽天Edyを利用すれば、本来貯まらないはずのマイルを貯めることができます。これはお得だといえます。

Edyマイルプラス・AMCモバイルプラスで楽天Edyが高還元
楽天EdyにはEdyマイルプラスという制度があります。Edyマイルプラスとは、対象店舗で楽天Edyを使うと、通常の2倍となる200円あたり2マイルが貯まります。つまり、Edyマイルプラスの対象店舗では、カードでも楽天Edyでも同じだけのマイルが貯まるのです。

Edyマイルプラス対象店は、ニッポンレンタカーや紀伊國屋書店、大丸・福岡天神店、沖縄ファミリーマート、ビッグエコー、コロプラ、エスカ地下街(名古屋駅新幹線口)、アネックス(名古屋栄キタ)、マツモトキヨシ、はるやま商事グループ、にぎりの徳兵衛、ホテルリブマックスがあります。

なお、Edyマイルプラスの対象店舗には、目印としてステッカーが貼られています。

nanacoはトータルでのマイル付与率1.5%!活用すべき

このカードのJCBは、電子マネーnanacoのチャージでマイルを貯めることができます。VISA・MasterCardでもチャージはできるものの、マイルが貯まらないので注意しましょう。

nanacoはセブン-イレブンやイトーヨーカドーを中心に使える電子マネーです。このカードでチャージすると100円につき1マイル(マイル付与率1%)が貯まる上に、nanacoの利用金額100円につき1nanacoポイントが貯まるという、もっともお得な電子マネーです。

nanacoポイントは1ポイント=1円でnanacoにチャージすることもできますし、500ポイント=250ANAマイル(マイル付与率0.5%)に移行することもできます。なお、nanacoからANAマイルへの移行手数料はかかりません。

せっかくこのカードを使ってANAマイルを貯めるのなら、できるだけポイント類はANAマイルに集約させ、まとめて使うことをオススメします。

このように、このカードはnanacoのチャージと利用の両方でマイル付与率1.5%となります。なお、VISA・MasterCardだとnanacoチャージのマイルはもらえないので注意しましょう。

iD(アイディー)

このANAカードのVISA・MasterCardは、おサイフケータイでiDを利用できます。iDは後払い方式の電子マネーで、事前にチャージする不要はありません。そのため、残高を確認する手間が省けて便利です。

iDの利用分もポイントが付与されます。また、おサイフケータイに対応したスマホを持っていれば、財布やクレジットカードを持っていなくても買い物ができてしまいます。

また、iPhoneやApple Watchを持っている学生の方なら、Apple Payにこのカードを登録するとiDとして利用できます。(Apple Payについては後でくわしく説明します)

iDは多くのコンビニやスーパー、ディスカウントショップ、レストラン、ドラッグストアで使えます。特に、クレジットカードが使えないマクドナルドでもiDなら使えるので、マクドナルドを愛用している学生の方は、これからは現金ではなくこのカードのiDで支払うようにしましょう。

iDを利用できる主な店舗は以下の表のとおりです。

iDが利用できる主な店舗

ジャンル 店名
コンビニ セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、サークルKサンクス、ポプラ、ローソンストア100、ローソンマート
スーパーなど イトーヨーカドー、イオングループ、ダイソー、ドン・キホーテ、サミット、平和堂、ユニー、オークワ
ドラックストア ツルハドラッグ、セイジョー、薬王堂、ドラッグセガミ、クスリのアオキ、くすりの福太郎、富士薬品(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ など)
食事 マクドナルド、ガスト・バーミヤン・ジョナサン、すき家、CoCo壱番屋、プロント、コメダ珈琲店、海鮮三崎港、すし三崎丸とんかつ浜勝、ステーキのどん、北海道、チムニー、和民、白木屋、月の雫、東方見聞録、花の舞、笑笑、魚民、旨い屋、かっぱ寿司
本・CD/DVD 紀伊國屋書店、丸善、ブックオフ(一部)、タワーレコード、八重洲ブックセンター(一部)、ブックファースト(西日本)
家電 ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオン、コジマ、ドコモショップ
カーライフ ENEOS(セルフSS)、エッソ・モービル・ゼネラル(セルフSS)、オリックスレンタカー
タクシー 東京無線タクシー、阪急タクシー、阪神タクシー、キャビック、さくらタクシー、チェッカーキャブ
カラオケ 歌広場、カラオケの鉄人、シダックス、BIG ECHO
アパレル 洋服の青山、紳士服のフタタ、Paris Miki、Levis、CASUAL HOUSE 306
トラベル INTERCONTINENTAL TOKYO BAY、knt!近畿日本ツーリスト、スパリゾートハワイアンズ、通天閣、東映太秦映画村、東京サマーランド、箱根小涌園ユネッサン、富士急ハイランド、ROUTE INN、としまえん、豊島園 庭の湯
その他 Paris Miki、45デジタルコンビニ、快活CLUB、美容室アッシュ、雑貨屋ブルドッグ、ユーホーム

なお、この表はiDが使える店舗の一部です。ほかにも多くの店舗で利用できます。

QUICPay(クイック・ペイ)

このカードのJCBは、後払い方式の電子マネーであるQUICPayを利用できます。カードのQUICPayは、おサイフケータイやApple Payでも利用可能です。(Apple Payについては、後でくわしく説明します)

QUICPayiDと同じように事前にチャージする必要がない、使いやすい電子マネーです。具体的には、クレジットカードの利用金額と合わせて引き落とされます。

QUICPayを利用しても、カード利用と同じようにマイルが貯まります。そのため、クレジットカードは利用できないもののQUICPayは利用できるという店舗でもマイルを貯めることができるのがメリットです。

QUICPayは、多くの店舗で利用できます。iDとくらべると使える店舗数は少ないですが、有名な店舗ではiDQUICPayの両方が利用できるので、実際に利用すると「使えない」という印象を持つことはまずありません。なお、QUICPayが使える主な店舗は以下の表のとおりです。

QUICPayが使える主な店舗

ジャンル 店名
コンビニ セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、
ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ローソンストア100、
ローソンマート
スーパー イトーヨーカドー、イオングループ、オーケー、アピタ、ピアゴ、阪急オアシス、アークス、平和堂
百貨店など ドン・キホーテ、阪急メンズ大阪/東京、近鉄百貨店、阪急百貨店、
阪神百貨店、名鉄百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、
JRセントラルタワーズ/JRゲートタワー/ゲートウォーク、なんばCITY、
なんばパークス、ル・トロワ、阪急西宮ガーデンズ
ガソリンスタンド ENEOS、昭和シェル石油、エッソ・モービル・ゼネラル(セルフSS)
ドラックストア ツルハドラッグ、ココカラファイン、
富士薬品グループ(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等)、
くすりの福太郎、ドラッグユタカ
食事 すき家、壱番屋、すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、かっぱ寿司、
コメダ珈琲、サガミグループ、鳥どり、海鮮三崎港、味の民芸、響、
手延うどん水山、JINJIN、ASIAN LEAF
本・CD/DVD HMV、古本市場、明林堂書店、八重洲ブックセンター
家電 ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、エディオン、ヨドバシカメラ、PC DEPOT
タクシー 東京無線タクシー、チェカーキャブ、さくらタクシー、日本交通、
国際自動車、朝日交通、昭和グループ、明和グループ、
名古屋近鉄タクシー、宝交通、東和交通、日の丸自動車
ホテル アパホテル
空港 ANA FESTA、新千歳空港ターミナルビル、中部国際空港セントレア、
大分空港
レジャー MOVIX、ジャンカラ、スーパージャンカラ、USJ、富士急ハイランド、
スパリゾートハワイアンズ、京セラドーム大阪、快活CLUB、
福岡 ヤフオク!ドーム、東京ドーム、アドベンチャーワールド、
コロナワールド、東京タワー、阪神甲子園球場、キッザニア東京・甲子園
アパレル ライトオン、マックハウス、マックハウスプラザ、OUTLET-J、コナカ
その他 auショップ、モッズ・ヘア、カクヤス

なお、この表はQUICPayが使える店舗の一部です。ほかにも多くの店舗で利用できます。

ANA QUICPay+nanacoが持てる
このカードのJCBなら、ANA QUICPay+nanacoを持つことができます。ANA QUICPay+nanacoとは、QUICPayとnanaco、ANAのSkipサービスという3つの機能が1つになったキーホルダー型のQUICPayです。

ANA Skipサービスとは、ANA国内線を事前に予約している場合、搭乗手続きをスキップできるサービスのことです。保安検査場や搭乗口でこのキーホルダーをタッチするだけで飛行に乗ることができます。

ANA Skipサービスを普段よく利用する学生の方は少ないとは思いますが、QUICPayとnanacoが1つのキーホルダーになっているのは便利です。キーホルダーをスマホや自宅の鍵と一緒に持ち歩けば、QUICPayやnanacoを手軽に利用できます。コンビニやスーパー、ガソリンスタンドでわざわざ財布から小銭やクレジットカードを取り出すことなく、レジなどでキーホルダーをタッチするだけで利用できるのは便利ですね。

Apple Payに対応!Suicaにもチャージできる

iPhone(7/7 Plus以降)、Apple Watch(Series 2以降)では、このカードをApple Payで利用できます。Apple Payとは、2016年10月25日から日本で開始したサービスです。クレジットカードを登録することによりiPhoneやApple Watchをおサイフケータイのように利用できます。

スマホなどをかざすだけで、iDやQUICPayが使える店舗で買い物ができます。ちなみに、VISA・MasterCardならiDとして、JCBならQUICPayとして利用できます。もちろんApple Payで利用した金額に応じて、通常のカード利用と同じようにマイルが貯まります。

また、Apple PayではSuicaも利用できるので、モバイルSuicaのようにiPhoneやApple Watchを自動改札機にかざせば電車に乗ることもできます。ただ残念なことに、このカードでApple PayでのSuicaチャージはマイルが貯まりません。

なお、今すでに残高のあるSuicaカードやSuica定期券を持っている場合、そのままApple Payに移行することも可能です。

Apple Payで利用できる電子マネーはSuicaのみ
Apple Payでは、電子マネーはSuicaのみ使えます。PASMOやSMART ICOCA、PiTaPaには対応していません。

さらには、Apple Payは上記で説明したANAスキップサービスにも対応しています。そのため、iPhoneだけでANA国内線の搭乗手続きをスルーして搭乗できます。

関西で活躍するPitapa

このカードのVISA・MasterCardでは、Pitapaを利用することができます。Pitapaとは、関西の地下鉄や私鉄で割引サービスがある電子マネーのことです。

Pitapaがあれば電車の自動改札機にタッチするだけで通過することができ、わざわざ切符を買ったり、定期券を取り出して改札に通したりする必要がありません。

また、関西の地下鉄や私鉄ではお得な割引サービスが用意されています。さらにはPitapa定期券として利用することもできるので、関西の大学に通っている学生の方にはオススメです。

ただ、Pitapaを利用してもマイルが貯まらないので注意しましょう。とは言え、学生が持つことができるカードでPitapaに申し込めるクレジットカードは限られているという意味では、このカードは貴重です。

なお、このカードのJCBだとPitapaを持つことはできません。

以上のとおり、このカードは楽天EdyやiD、QUICPay、Apple Pay、Pitapaといった電子マネーを利用することができます。ただし、VISA・MasterCardとJCBとで利用できる電子マネーやマイルがもらえるかどうかが異なります。ですからよく確認しましょう。

旅行傷害保険は2枚目のカードでカバーする必要がある

このカードには、海外旅行傷害保険が付いています。このカードを使ってマイルを貯めれば飛行機に乗る可能性が高いので嬉しいサービスです。

しかし、このカードの海外旅行傷害保険は最高1,000万円の死亡・後遺障害と救援者費用のみです。

1,000万円と聞くとすごく感じますが、この保険内容は学生が持つことのできるクレジットカードの中ではショボイ内容です。海外旅行で最も利用する可能性が高い傷害治療・疾病治療(現地でのケガや病気による医療費)が補償されないのは致命的です。

ANAカード(学生用)の海外旅行傷害保険の内容

補償内容 最高保険金額
死亡・後遺障害 1,000万円
傷害治療
疾病治療
救援者費用 100万円
賠償費用
携行品損害

上記のとおりこのカードの保険は貧弱です。なので、このカードで貯めたマイルで飛行機に乗るときは、もう1枚旅行傷害保険が充実したカードを持ち、カバーするようにしましょう。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは保険が充実
ANAカード(学生用)の貧弱な保険をすバーするためにオススメのカードとして、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードがあります。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

このカードは25歳までは年会費無料で、海外・国内ともに最高3,000万円の旅行傷害保険が付いています。また、ANAカード(学生用)ではカバーできない傷害治療や疾病治療、賠償費用、携行品損害といった補償も受けられます。

ですので、ANAカード(学生用)で貯めたマイルを使って旅行や留学に行く前には、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードを保険用のカードとして持っておくことをオススメします。

このように、このカードには旅行傷害保険が付いていますが、お世辞にも充実しているとは言えません。ですから、旅行や留学で飛行機に乗るためにこのカードを持とうと考えているなら、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードのような保険が充実したカードも合わせて持ちましょう。

追加カードで使いみちがさらに広がる

このカードは、追加カードとしてANA銀聯カードとANA VISAプリペイドカード、プラスEXの3種類が用意されています。追加カードとは、このカードとセットで持つことができるオプションのカードのことです。

なお、VISA・MasterCardとJCBとで、持つことができる使いカードが異なることに注意しましょう。

以下ではこのカードの追加カードについて、1つずつ説明します。

ANA銀聯カード

ANAカード(学生用)のVISAMasterCardを持っていると、追加でANA銀聯カードを持つことができます。

ANA銀聯カードは、銀聯ブランドのカードです。銀聯とは中国で最も使われている国際ブランドで、中国の1,700万店以上の銀聯加盟店で利用できます。

中国ではVISAやMasterCardといった世界的に広く使える国際ブランドよりも、銀聯の方が普及しています。ですから、中国へ旅行や留学で行く学生なら、銀聯カーぢはぜひ持って行くべき追加カードです。

ANA銀聯カードは利用金額1,000円につき1ポイントが貯まり、1ポイント=5マイル(マイル付与率0.5%)で移行できます。ANAカード(学生用)の普段の買い物でのマイル付与率1%とくらべると半分ですが、銀聯カードを持つことができるカードは少ないため、貴重だといえます。

ANA銀聯カードは年会費無料ですが、新規入会時は2,200円(税込)の発行手数料がかかります。なお、現在はキャンペーン中なので、無料で手に入れることができます。

ただ、ANA銀聯カードは有効期限は5年です。そして5年後に新しい有効期限のANA銀聯カードに更新されるときは、1,100円(税込)の手数料が発生してしまいます。そのため、中国へ行く機会があるのは学生の間だけだったり1度だけだったりする場合には、有効期限前にANA銀聯カードだけを解約すれば、更新手数料を支払う必要がありません。

また、ANA銀聯カードを持っていると銀聯ブランドが使えるお店で買い物ができるだけでなく、上海の銀聯コールセンターで電話での日本語による対応が受けられます。ですので、中国へ留学や旅行の間に何か困ったことがあれば、電話で相談することができます。

そして、中国国内でのホテル割引やフィットネスクラブの無料サービス、現地オプショナルツアーの優待などの特典も用意されています。たとえば、オークラガーデンホテル上海やホテル・ニッコー上海/天津/無錫/大連、ホテルニューオータニ長富宮などで優待や特典があります。先ほどの電話での日本語対応と合わせて、中国への旅行で役立つ場面があるかもしれません。

なお、ANA銀聯カードの支払い方法は一括払いのみです。ANAカード(学生用)本体のように分割払いやリボ払いで買い物をすることはできないので注意しましょう。

また、ANAカード(学生用)のJCBでは、ANA銀聯カードを持つことはできません。ですから、銀聯カードを持ちたいと考えているなら、VISAかMasterCardを選ぶ必要があります。

ANAプリペイドカード

ANAカード(学生用)は、ANAプリペイドカードを持つことができます。VISA・MasterCardだと2016年1月15日に登場したANA VISAプリペイドカードを、JCBだとANA JCB プリペイドカードをそれぞれ持つことができます。

ANAプリペイドカードとは、クレジットカードからチャージして利用する電子マネーのようなカードです。プリペイドカードにもVISAやJCBといった国際ブランドがついているので、クレジットカードと同じようにお店やインターネットショップで利用することができます。

-anaプリペイドカード-

「クレジットカードと同じように使えるなら、ANAカード(学生用)があれば十分じゃないか!」と思われるかもしれませんが、海外旅行や海外インターネットショップなどでの利用で活用できます。

主に海外のお店やインターネットショップでは、セキュリティや信頼性が不安がある、つまり怪しいと感じることが多々あります。このような怪しいところではANAカード(学生用)ではなく、ANAプリペイドカードにチャージしてから利用することをオススメします。

もしもANAプリペイドカードの情報が漏れてしまったとしても、ANAカード(学生用)の情報が漏れることはありません。また、プリペイドカードは前もってチャージしないと絶対に使えないため不正に利用されることはほぼありません。

ANAプリペイドカードは、ANAカード(学生用)から手数料など無料でチャージができ、利用金額の0.5%のANAマイルが貯まるのがメリットです。ANAカード(学生用)をそのまま使えば利用金額の1%のマイルが貯まることを考えると、普段はできるだけANAカード(学生用)を使い、怪しいお店やサイトでだけANAプリペイドカードを使うようにするのがもっともお得になります。

ANAプリペイドカードは最高で30万円までチャージでき、高額の決済にも利用できます。多くのプリペイドカードは5万円や10万円までしかチャージができないので、この点は大きな特徴です。

新幹線で利用できるプラスEX

ANAカード(学生用)JCBなら、追加カード「プラスEX」を利用できます。プラスEXとは、年会費594円(税込)で東海道新幹線(東京~新大阪)の座席を、スマートフォンやPCから予約、変更できるサービスです。

さらに専用のICカードが発行され、予約後はプラスEXカードを改札機にタッチするだけで東海道新幹線に乗車できます。窓口で切符を受け取る必要がない上に、割引運賃が適用されるのが一般的なメリットです。

ただ、学生の方なら新幹線利用時には学割が適用されます。プラスEXを使うと学割を受けることができないので、学割を利用することをオススメします。

マイル移行は手動移行がオススメ

ここまで説明したとおり、ANAカード(学生用)はもっともANAマイルが貯まるカードです。ただし、カードを使うと直接ANAマイルが貯まるわけではありません。貯めたポイントをマイルに移行する必要があります。

このカードのポイントをマイルに移行する方法は、手動移行と自動移行の2つのコースがあります。自動移行だと自動的に移行されて便利かな? と思い選びたい気持ちになりますが、手動移行コースをオススメします。

手動移行コースだと、自動移行コースよりもマイルの有効期限を伸ばすことができるのがオススメする大きな理由です。

このことについてくわしく説明します。

マイルは最大5年間貯められる

このカードのポイント有効期限は2年です。そしてポイントをマイルに移行してからの有効期間は3年なので、最大で5年間ANAマイルを貯めることができます。

しかし、自動移行だと每年自動的にポイントがマイルに移行されます。そのため、ポイントを貯めた1年とANAマイルの有効期限3年を合わせた4年しかマイルを貯めることができません。特典航空券を手に入れるためのマイルを貯めるには、有効期限ができるだけ長い方が有利です。

そのため、手動移行でポイント有効期限ギリギリまで貯めてからANAマイルに移行することをオススメします。

移行手数料の節約になる

このカードのVISA・MasterCardだと、マイルに移行するポイントの多い、少ないに関わらず、1回につき定額で6,600円(税込)という、けっこう高額な移行手数料がかかってしまいます。

この移行手数料を節約するためにも、移行する回数がなるべく少なくした方が得になります。

ボーナスポイントは自動移行できない

このカードのポイントは、自動移行ですべてANAマイルに移行されるわけではありません。自動移行されるのは、普通にお店やインターネットショップでカードを利用して貯めたポイントだけなのです。

そのため、ボーナスポイントは絶対に手動で移行する必要があります。

このように自動移行は、本当の意味での「自動」ではないのです。

したがって、ボーナスポイントを手動で移行するときにカードで貯めた通常ポイントもマイルに移行すれば、手間はまったく変わりません。

以上の理由から、ANAマイルは2年に1度、手動移行することをオススメします。

イントは有効期限が切れると失効してしまう
なお、マイル移行を忘れるとポイントは有効期限切れで失効してしまいます。ですから、無駄にしないように注意しましょう。

最短5日でカードが手に入る

ここまで、ANAカード(学生用)のメリットや特徴、マイルをより多く貯める方法について説明してきました。

実際にANAマイルを貯めるためにこのカードに申し込んだ場合、最短5日で手に入れることができます。

即日発行で今日中に手に入れることはできませんが、数あるクレジットカードの中では早く手元に届くカードです。

ただ、もしANAの飛行機に乗るまでに作りたいと思っているなら、ゆとりを持って申し込んでおきましょう。

まとめ

このページでは、ANAカード(学生用)のお得なマイルの貯め方やデメリットなどについてくわしく解説しました。ANAカード(学生用)は、もっともマイルが貯まるカードです。ですから、普段の買い物やインターネットショッピングでANAマイルを貯めたい! と考えている学生の方には、もっともオススメできるカードです。

まず、このカードはVISAとMasterCard、JCBの3つの国際ブランドが用意されていますが、ポイントをマイルに移行するときの手数料がかからないJCBブランドをオススメします。

なお、このカードは1人の学生がVISAかMasterCardとJCBの2枚のカードを持つことができます。年会費無料で、入会・継続ボーナスが2枚分もらえるので、よりマイルが貯まります。

このカードがあれば、ANAや提携航空会社に乗るときにボーナスマイルがもらえ、普段の買い物やインターネットショッピングで貯めたポイントをマイルに移行することができます。ただし、貯めたポイントは5年以内にマイルとして利用する必要があります。このカードのポイント有効期限は2年で、ANAマイルの有効期限は3年で、合計5年となります。もし有効期限がすぎてしまうと失効してしまい、ポイントやマイルは消えてなくなってしまうので、忘れずに移行や利用をするようにしましょう。

最後にまとめると、このカードはANAマイルがもっとも貯まるカードなので、飛行機を利用する学生の方はもちろん、飛行機には乗らないが貯めたマイルで飛行機を使って旅行に行きたい学生にオススメです。

ANAカード(学生用)の詳細

最後に、ANAカード(学生用)のくわしいサービス内容を表にまとめました。

国際ブランド
発行会社 三井住友カード株式会社 株式会社ジェーシービー
年会費・
発行手数料
本カード  

在学中無料

ETCカード

初年度無料

2年目以降550円(税込)
(前年1回以上のETCカード利用で翌年度無料)

無料
d_id 無料
専用カード・携帯型とも
無料
専用カード・携帯型とも
d_pitapa 1,100円(税込)
(年1回以上のPiTaPaカード利用で無料)
カード特典 ANAや提携航空会社の利用などでボーナスマイル
会員ネットサービス Vpass MyJCB
会員限定ショッピングモール ポイントUPモール Oki Dokiランド
付帯保険 海外旅行
傷害保険
最高1,000万円
国内旅行
傷害保険
なし
ショッピング
保険
年間最高100万円
(海外利用および
国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)
のみ対象)
(自己負担3,000円)
年間最高100万円
(海外利用および
国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)
のみ対象)
(自己負担1万円)
その他保険 盗難・紛失補償
ポイント 名称 Vポイント OkiDokiポイント
付与条件 200円ごとに1ポイント 1,000円ごとに1ポイント
有効期限 2年
ポイント交換  商品券・
ギフト券
タリーズカード
スターバックスカード
スターバックスカード
カエトクカード
ニッセンお買い物券
他ポイント WAONポイント
nanacoポイント
楽天Edy
Suicaポイント
PiTaPaショップdeポイント
dポイント
au WALLETポイント
楽天ポイント
Tポイント
Pontaポイント
Gポイント
ビックポイント
ジョーシンポイント
ヨドバシカメラゴールドポイント
iDバリュー
Tポイント
nanacoポイント
dポイント
WALLETポイント
ビックポイント
ベルメゾン・ポイント
ジョーシンポイント
楽天ポイント
セシールスマイルポイント
JTBトラベルポイント
ちょコムポイント
楽天Edy
WAONポイント
キャッシュ
バック
可能
マイル ANAマイル
対応
電子
マネー
d_suica ポイント対象外
d_edy ポイント対象
d_pasmo
d_nanaco ポイント対象外 ポイント対象外
d_waon
d_au
 d_icoca ポイント対象外
d_pitapa ポイント対象外
d_id ポイント対象
d_quicpay ポイント対象
利用可( 利用可(d_quicpay