学生がマスターカード(MasterCard)を選ぶ4つのメリットとオススメカード

学生がマスターカード(MasterCard)を選ぶ4つの理由とオススメカード

マスターカード(mastercard)は、VISA(ビザ)と並んで世界的に有名なクレジットカードの国際ブランドです。クレジットカード持っていなくても、マスターカードの名前やロゴマークは知っているという方は多いのではないでしょうか?

マスターカードは、海外旅行のためにクレジットカードを持ちたい、Apple Payのオンライン決済を活用したい、au WALLETプリペイドカードにクレジットカードでチャージしたい、そのような学生の方にオススメです。

その理由として、マスターカードはVISAに次いで世界No.2のシェアを誇る国際ブランドでありながら、海外でカードを利用したりキャッシングをしたりしたときの為替レートが、VISAよりもお得だからです。

また、マスターカードブランドは、Apple Payのオンライン決済で利用することができます。一方でVISAブランドは、お店のレジでの支払いには対応しているものの、オンライン決済には利用できません。そして、au Walletプリペイドカードにチャージできるクレジットカードは、基本的にマスターカードブランドである必要があります。

このページでは、マスターカードブランドの4つの特徴と、学生にオススメのマスターカードブランドのカードを紹介します。

マスターカードブランドの4つの特徴

マスターカードブランドには、どのような特徴があるのでしょうか? それは、VISAに次いで世界No.2のシェア、為替レートがVISAよりも安い、Apple Payでオンライン決済が利用できる、au WALLETプリペイドカードにチャージできる、このような4つの大きな特徴があります。

以下ではそれら4つの特徴について、くわしく説明します。

1.VISAに次いで世界No.2のシェア

マスターカードブランドの特徴の1つ目は、世界で2番目にシェアが多い国際ブランドであることです。クレジットカードの国際ブランドごとのシェアは、VISAが全世界の58%、つまり半分以上のシェアを占めています。そのVISAブランドに次いで、クレジットカードのシェアの26%を占めているのがマスターカードブランドなのです。

国際ブランドごとの世界売上シェアは、以下の表のとおりです。

クレジットカードの国際ブランドごとの世界売上シェア

国際ブランド 売上高
シェア
VISA 58%
MasterCard 26%
銀聯 10%
アメリカン・エキスプレス 3%
JCB 1%
ダイナースクラブ 0.5%
ディスカバー 0.5%

このことから、マスターカードブランドは日本国内だけでなく、世界中で広く利用できる国際ブランドであるといえます。ですから、海外旅行のためにクレジットカードを持つのであれば、マスターカードブランドは適しています。

ただ、マスターカードが世界で2番目のシェアなのであれば、もっともシェアが多いVISAブランドの方がいいじゃないか! と思われる学生の方がほとんどでしょう。

マスターカードは、世界的なシェアではVISAよりも劣っています。しかし、VISAブランドにはないメリットもあるのです。次からはVISAブランドにはない、マスターカードのメリットを紹介します。

2.為替レートがVISAよりも得

マスターカードブランドの特徴の2つ目は、為替レートがVISAよりも得であることです。為替レートとは、「1ドル=110円」や「1ユーロ=120円」といった、外貨を日本円に換算したときの値段のことです。

マスターカードは、VISAよりも私にとって得になる為替レートとなっています。ですから、海外での利用には、VISAブランドよりもマスターカードの方が適しているのです。

クレジットカードは海外旅行や留学先の国や地域、そして海外のインターネットショップでも利用することができます。そのような海外でのカード利用金額は、ドルやユーロのような現地通貨を日本円に換算されます。そのため私たちは、海外でカードを使った金額も日本の口座から、日本円で支払うのです。

海外でカードを利用した金額を日本円に計算するには、VISAやマスターカード、JCB、アメリカン・エキスプレスのような国際ブランドが決めたレートで計算されます。そのため、海外で同じ日に同じ金額をカード利用したとしても、持っているカードの国際ブランドによって私が支払う金額が変わるのです。この為替レートは、ほぼ毎日更新されます。

具体的には、マスターカードブランドはVISAブランドよりも、為替レートが約0.2円得になっています。毎日レートが更新されるため、日によってマスターカードが得になったり、VISAが得になったりと入れ替わるものの、1か月の平均でくらべるとマスターカードは1ドル=112.45円、VISAは1ドル=112.67円となっています。

以下は2017年5月にVISAとマスターカードが決めていた、アメリカドルの為替レートのグラフと表です。

アメリカドル

ドルの換算レートをVISAブランドとマスターカードブランドで比較
VISA MasterCard
2017/5/1 111.728827 111.82375
2017/5/2 111.938806 112.23625
2017/5/3 112.328767 112.425
2017/5/4 112.79872 112.9875
2017/5/5 113.058694 112.66875
2017/5/6 112.848715 112.66875
2017/5/7 112.848715 112.66875
2017/5/8 112.848715 112.9075
2017/5/9 113.308669 114.08625
2017/5/10 114.348565 114.08625
2017/5/11 114.378562 114.24875
2017/5/12 114.388561 113.8575
2017/5/13 113.968603 113.8575
2017/5/14 113.968603 113.8575
2017/5/15 113.968603 113.65
2017/5/16 113.868613 113.68875
2017/5/17 113.828617 112.595656
2017/5/18 113.168683 111.240594
2017/5/19 111.748825 111.240594
2017/5/20 111.718828 111.61
2017/5/21 111.718828 111.61
2017/5/22 111.718828 111.51875
2017/5/23 111.618838 111.61375
2017/5/24 111.878812 112.06
2017/5/25 112.138786 111.885
2017/5/26 111.968803 111.7375
2017/5/27 111.888811 111.7375
2017/5/28 111.888811 111.7375
2017/5/29 111.888811 111.42625
2017/5/30 111.888811 111.23875
2017/5/31 111.348865 111.13
1か月平均 112.6777644 112.4548579

たとえば、アメリカに1か月間短期留学して、1,000ドルをカード利用したとします。このとき、もしもアメリカで1か月間使っていたカードがVISAブランドだと、11万2,677円+VISAへの手数料1.63%=11万4,513円を支払うことになります。一方留学中に使ったカードがマスターカードであれば、同じ1,000ドルでも11万2,454円+マスターカードへの手数料1.63%=11万4,287円となります。このように、クレジットカードの国際ブランドがちがうというだけの理由で、使った金額は同じであっても支払う金額が226円変わってくるのです。

たったの226円なら高くなくても問題ないと感じるなら、世界中でもっとも利用できるVISAブランドを利用するという選択肢もあります。しかし、カードの申し込みのときにマスターカードを選ぶだけで海外利用が少しでも得になります。ですから、海外で使うためにクレジットカードを持ちたいとはっきり決まっているのであれば、マスターカードブランドを選ぶことをオススメします。

なお、海外利用の手数料1.63%は、一部のカードではパーセントがちがう場合があります。

同じようにヨーロッパへ行く予定の学生の方のために、ユーロについても為替レートをくらべてみました。結果として、2017年5月であれば、ユーロもドルと同じように、マスターカードブランドがVISAブランドよりも約0.2円得になっています。

ユーロ

ユーロの換算レートをVISAブランドとマスターカードブランドで比較
2017/5/1 122.008901 121.932303
2017/5/2 122.088676 122.41573
2017/5/3 122.601111 122.773451
2017/5/4 122.865777 123.403899
2017/5/5 123.643458 123.653509
2017/5/6 124.059642 123.653509
2017/5/7 124.059642 123.653509
2017/5/8 124.059642 123.84024
2017/5/9 124.594555 124.381831
2017/5/10 124.526943 124.108508
2017/5/11 124.345586 124.147798
2017/5/12 124.418522 124.046425
2017/5/13 123.964616 124.046425
2017/5/14 123.964616 124.046425
2017/5/15 123.964616 124.513968
2017/5/16 124.893259 125.413951
2017/5/17 125.839432 125.154677
2017/5/18 125.421299 123.898843
2017/5/19 124.112968 124.415877
2017/5/20 124.953806 124.415877
2017/5/21 124.953806 124.415877
2017/5/22 124.953806 125.038822
2017/5/23 125.314544 125.347161
2017/5/24 125.3746 125.355589
2017/5/25 125.389755 125.556889
2017/5/26 125.813803 125.117012
2017/5/27 125.43272 125.117012
2017/5/28 125.43272 125.117012
2017/5/29 125.43272 124.52977
2017/5/30 125.43272 124.112852
2017/5/31 124.397327 124.55867
平均 124.4617932 124.2639813

以上のとおり、マスターカードブランドは、VISAブランドよりも海外利用の為替レートが得な国際ブランドであるといえます。

3.Apple Payでオンライン決済が利用できる

マスターカードブランドの特徴の3つ目は、Apple Payでオンライン決済ができることです。Apple Payとは、日本では2016年10月から開始されたiPhone(7/7 Plus以降)とApple Watch(Series 2以降)にクレジットカードを登録することにより、おサイフケータイのように現金やクレジットカードがなくても買い物ができるサービスのことです。

Apple Payには、お店のレジでの支払いとアプリを使ってのオンライン決済という、大きく分けて2つの決済方法があります。

お店のレジでの支払いとは、コンビニやマクドナルドなどのお店で、iPhoneやApple Watchをレジでかざすだけでクレジットカードでの支払いができる決済方法のことです。また、オンライン決済とは、アプリやSafariで、わざわざカード番号や名前を入力しなくても買い物ができる決済方法です。

マスターカードブランドのカードをApple Payに登録すれば、お店のレジでの支払いとオンライン決済、どちらの機能も使うことができます。しかし、VISAブランドだとお店のレジでの支払いはできるものの、オンライン決済には対応していません。ですから、もしApple Payのオンライン決済を使うためにクレジットカードが欲しいと考えているなら、マスターカードブランドを選ぶことをオススメします。

ちなみに、JCBブランドでもお店のレジ、オンライン決済ともに利用できます。

なお、マスターカードブランドであっても、Apple Payに登録できないカードがあります。どのようなカードでも登録できるわけではないので、Apple Payを活用したいと考えているなら、前もってApple Payで登録できるカードかどうかを確認しましょう。

4.au WALLETプリペイドカードにチャージできる

マスターカードブランドの特徴の4つ目は、au WALLETプリペイドカードにチャージできることです。au WALLETプリペイドカードとは、auの携帯電話やauひかり、auひかり ちゅらを契約している人だけが持つことができるプリペイドカードのことです。

au WALLETプリペイドカードにはマスターカードブランドが付いており、マスターカードのクレジットカードが使えるお店やインターネットショップで利用することができます。そして、200円の利用につき1ポイントのWALLETポイントがもらえるのです。

ただし、プリペイドカードなので、前もってチャージする必要があります。チャージ方法はauかんたん決済、じぶん銀行、クレジットカード、現金などが用意されており、クレジットカードでチャージすればポイントがもらえるものもあります。この場合、au WALLETの利用によるポイントと二重取りができ、得になるのです。

しかし、au WALLETプリペイドカードにチャージができるクレジットカードは限られています。基本的にはマスターカードブランドのカードでチャージすることができます。一部のVISAブランドやJCBブランドのカードでもチャージができますが、種類が限られています。

ですから、au WALLETプリペイドカードにチャージするためにクレジットカードを持つなら、マスターカードブランドを選ぶことをオススメします。

 

ここまで説明したとおり、マスターカードブランドにはVISAに次いで世界No.2のシェア、為替レートがVISAよりも安い、Apple Payでオンライン決済が利用できる、au WALLETプリペイドカードにチャージできるという4つの大きな特徴があります。

マスターカードブランドのオススメカード

上記のとおり、マスターカードブランドは海外での利用やApple Payでのオンライン決済、au WALLETプリペイドカードへのチャージで活用できる国際ブランドです。しかし、マスターカードブランドが付いたカードは数多く発行されています。その中で具体的にどのようなカードを持てばよいのでしょうか?

マスターカードの為替レートが得だというメリットを最大限活かすなら、学生専用ライフカードがオススメです。そして、Apple Payのオンライン決済を活用したいならOrico Card THE POINTと「ビュー・スイカ」カードが、au WALLETを活用したい場合はOrico Card THE POINTがオススメです。

以下ではマスターカードブランドの特徴を最大限に活かすことができる学生専用ライフカードとOrico Card THE POINT、「ビュー・スイカ」カードについて、くわしく説明します。

学生専用ライフカード

学生専用ライフカード
年会費 無料
カードの特徴 海外でのカード利用金額の
3%をキャッシュバック
カード利用で
もらえるポイント
100円につき
0.1ポイント(0.5円分)

マスターカードブランドでもっともオススメのクレジットカードは、学生専用ライフカードです。なぜなら、このカードは海外利用でもっともお得だからです。

マスターカードの特徴の1つに、為替レートが得であることがあります。このカードのマスターカードブランドは為替レートが得になる上に、海外で利用した金額の3%がキャッシュバックされます。

たとえば、グアムに海外旅行に行き、現地で5万円をカード利用したとします。このとき、カードを使った翌月に2,500円が指定した口座に振り込まれるのです。海外利用については、このカードはもっとも得なカードです。

その上、海外旅行保険まで付いています。海外旅行保険とは、海外旅行や留学の最中に病気やケガが原因で現地の病院に行ったとき、医療費を補償してくれる保険のことです。

また、留学の場合は付保証明書を提出しなければならない場合があります。付保証明書とは、海外旅行保険に加入していることを証明する書類のことです。このカードには自動的に海外旅行保険が付いているので、カード会社に連絡すれば英語かフランス語の付保証明書を発行してもらえます。そのため、わざわざ有料の海外旅行保険に加入する必要はありません。

このように、学生専用ライフカードは、マスターカードブランドの為替レートの安さに加えて、海外利用金額の3%がキャッシュバックされ、その上海外旅行保険まで付いています。そのため、海外へ行くためにクレジットカードを持つ学生の方にはもっともオススメのカードです。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT
年会費 無料
カードの特徴 入会6か月間は
ポイント2倍
カード利用で
もらえるポイント
100円につき
1ポイント(1円分)

マスターカードブランドで2番目にオススメのクレジットカードは、Orico Card THE POINTです。このカードは、Apple Payの登録やau WALLETプリペイドカードへのチャージで、もっとも多くのポイントがもらえるからです。

このカードは、利用した金額の1%と多くのポイントが、入会から6か月間であれば利用金額の2%ものポイントがもらえます。上記で紹介した学生専用ライフカードは、国内で利用した金額の0.5%のポイントがもらえます。この0.5%という数字は平均的なものなので、Orico Card THE POINTは通常の2倍以上のポイントがもらえるカードだと言えます。

このカードを利用して1%のポイントがもらえるのは、お店やインターネットショッピングでのカード利用だけではありません。Apple Payに登録して利用したときやau WALLETプリペイドカードにチャージしたときも、利用金額の%のポイントがもらえます。

ですから、Apple Payに登録したりau WALLETプリペイドカードにチャージしたりするためにクレジットカードを持とうと考えているのであれば、このOrico Card THE POINTがもっともオススメです。

ただし、海外旅行や留学には適していません。海外でも利用することはできますが、海外旅行保険が一切付いていないからです。もし海外旅行や留学のためにカードを持とうと考えているなら、上記で紹介した学生専用ライフカードをオススメします。

「ビュー・スイカ」カード

「ビュー・スイカ」カード
年会費 524円(税込)
カードの特徴 電子マネーSuica内蔵

Suicaへのチャージは
ポイント3倍

カード利用で
もらえるポイント
1,000円につき
2ポイント(5円分)

マスターカードブランドで3番目にオススメのクレジットカードは、「ビュー・スイカ」カードです。このカードは、Apple PayでSuicaを利用しようと考えている学生の方にオススメできます。

「ビュー・スイカ」カードは、電子マネーSuicaを内蔵したカードです。そして、このカードはSuicaチャージでもらえるポイントが、数あるクレジットカードの中でももっとも多くなります。

具体的には、このカードを使ってSuicaにチャージすれば、チャージした金額の1.5%のSuicaポイントがもらえます。Suicaポイントは電子マネーSuicaにチャージして使えるので、電車代やSuicaでの買い物が1.5%節約できると考えることができます。そして、Suica定期券やJR東日本の特急券の購入でも同じように1.5%のポイントがもらえるので、電車通学や帰省、国内旅行で特急を利用する学生にもメリットがあります。

ですから、Apple PayでSuicaを利用したいと考えている学生の方であれば、「ビュー・スイカ」カードをApple Payに登録し、Suicaチャージすることをオススメします。

注意が必要な点として、このカードも先ほど説明したOrico Card THE POINTと同じように、海外旅行や留学にはあまり適していません。海外のマスターカードが使えるお店で利用することはできますが、海外旅行保険の補償金額が学生専用ライフカードよりも少ないからです。

海外旅行のためにクレジットカードを持とうと考えているなら、学生専用ライフカードを持つことをオススメします。

学生が選ぶマスターカードのまとめ

このページでは、マスターカードブランドの4つの特徴と、学生にオススメのマスターカードブランドのカードを紹介しました。マスターカードブランドは、海外旅行のためにクレジットカードを持ちたい、Apple Payのオンライン決済を活用したい、au WALLETプリペイドカードにクレジットカードでチャージしたい、そのような学生の方にオススメの国際ブランドです。

その理由として、マスターカードブランドはVISAに次いで世界No.2のシェアでありながら海外利用での為替レートはVISAよりも安く、Apple Payでオンライン決済が利用できる上に、au WALLETプリペイドカードにチャージできるという4つの大きな特徴があることが挙げられます。

マスターカードブランドのこれら4つの特徴を最大限活かすことができるカードとして、学生専用ライフカードとOrico Card THE POINT、「ビュー・スイカ」カードの3種類がオススメです。

マスターカードブランドの世界No.2のシェアで海外利用の為替レートがVISAよりも得だというメリットを活かすなら、学生専用ライフカードがオススメです。このカードは海外利用だと3%のキャッシュバックを受けることができて海外旅行保険も付いており、海外旅行や留学のためのカードだと言っても過言ではありません。

そして、Apple Payのオンライン決済を活用したかったり、au WALLETプリペイドカードにチャージしたかったりするならOrico Card THE POINTがオススメです。このカードは普段の利用はもちろん、Apple Payでの利用やau WALLETプリペイドカードへのチャージでも多くのポイントが獲得できます。

また、Apple PayでSuicaを使いたいと考えているなら、「ビュー・スイカ」カードをオススメします。このカードはSuicaチャージでもっとも多くのポイントがもらえます。

クレジットカードをよく使いそうな場面から、もっとも適したマスターカードブランドのカードを選ぶようにしましょう。

海外旅行やApple Pay、au WALLETのためにカードを持つならマスターカード