学生がクレジットカードでキャッシングを活用する方法

クレジットカードのキャッシングと聞くと、何だか怖そう…。よく分からないという学生の方が多いのではないでしょうか? キャッシングとは、クレジットカードでお金を借りることです。カードはお店やインターネットショップで買い物ができるたけでなく、お金を借りる機能もあります。

このページでは、クレジットカードのキャッシングについてと、実際に利用する方法をくわしく説明します。

クレジットカードのキャッシングとは

クレジットカードのキャッシングとは、カード会社から現金を借りることです。クレジットカードで、消費者金融でお金を借りるのと同じようにキャッシングをすることができるのです。

たとえば、バイトの給料日まであと1週間あって金欠だったとします。しかし、3日後に飲み会が開かれることになりました。会費は5,000円ですが、正直用意できそうにありません。友だちに借りるにしても、5,000円が払えないと思われるのは恥ずかしいので言いたい状況だったとします。

そんなときは、クレジットカードのキャッシングを使えば、飲み会の会費5,000円をその日のうちに用意することができます。借りたお金はバイトの給料をもらってから返せば、飲み会をはじめお金が必要なときに乗り切ることができます。

しかし、キャッシングには2つの注意点があります。それは、ポイントが付かないことと、年利18%の金利手数料がかかることです。以下でこの2つについて、くわしく説明します。

注意点1:ポイントが付かない

キャッシングの1つ目の注意点は、ポイントが付かないことです。クレジットカードで買い物をすると、利用金額に応じてポイントがもらえます。しかし、キャッシングはどれだけ利用しても、ポイントが一切もらえません。

ですから、「キャッシングしてすぐに返せば、ポイントだけもらえて得になるのでは?」と考えた学生の方はキャッシングをしないことをオススメします。キャッシングではまったくポイントがもらえません。

注意点2:年利18%の金利手数料がかかる

キャッシングの2つ目の注意点は、金利手数料がかかることです。金利手数料とは、借金の利子のことです。金利手数料は年率18%が必要になります。

年率18%とは、シャッシングをして1年間借りたままにしていると、借りた金額の18%を金利手数料として支払わなければならないということです。実際に支払う金利手数料は、年利18%を1年の日数である365日で割り、日単位で計算されます。つまり、1日につきキャッシングをした金額の0.049%(年利18%÷365日)の金利手数料を支払うことになります。

実際の手数料を、3万円、5万円、10万円をキャッシングした場合の日数による金利手数料を計算しました。その結果は以下の表のとおりです。

キャッシングした日数による金利手数料の金額

日数 3万円 5万円 10万円
1日 14円 24円 49円
5日 73円 123円 246円
10日 147円 246円 493円
15日 221円 369円 739円
20日 295円 493円 986円
25日 369円 616円 1,232円
30日 443円 739円 1,479円
35日 517円 863円 1,726円
40日 591円 986円 1,972円
45日 665円 1,109円 2,219円
50日 739円 1,232円 2,465円
56日 828円 1,380円 2,761円

ちなみに、年利18%という金利手数料は、消費者金融の利息とまったく同じです。たとえば3万円をキャッシングして30日後に返すとします。このとき、借りた3万円に金利手数料443円を加えた、30,443円を支払わなければなりません。

このように、クレジットカードのキャッシングでは、消費者金融と同じ年利18%の金利手数料を支払う必要があります。借りる日数が長ければ長いほど、また金額が大きければ大きいほど金利手数料は高くなっていきます。

キャッシングには限度額がある

上記で、クレジットカードのキャッシングによる金利手数料は、借りる日数と金額によって高くなると書きました。しかし、私たちがキャッシングをしたいと思った金額をいくらでも借りることができるわけではありません。クレジットカードにはキャッシングの限度額が設定されていて、その範囲内でしか借りることができません。この限度額は、カードで買い物をする限度額(「ショッピング限度額」といいます)とは別に設定されています。

では、キャッシングの限度額はどのように決まるのでしょうか? 以下でくわしく説明します。

キャッシングの限度額は10万円

上記で説明したとおり、キャッシングの限度額はショッピング限度額とは別に設定されます。ショッピング限度額とキャッシング限度額の決め方は、それぞれちがう法律で決められているからです。具体的に言うと、ショッピングは割賦販売法、キャッシングは貸金業法という法律になります。そのためショッピングとキャッシングでは、ちがう金額の限度額になるのです。

貸金業法では、1人が借金できる金額の総額は、年収の3分の1が限度と決められています。これは1枚のカードや会社ではなく、すべての借金を合わせた金額が年収の3分の1という意味です。

そのため、アルバイトをしていない学生であれば、キャッシングの限度額はゼロ円である可能性が高くなります。つまり、キャッシングはできないということです。ですから、アルバイトをしていない無収入の学生がカードに申し込んだ場合、ショッピング限度額は10〜30万円、キャッシング限度額は0円で発行されます。

なお、アルバイトをしていて収入がある学生であれば、年収の3分の1の範囲内で限度額が設定されます。ただ、アルバイトの収入は不安定なので、学生のキャッシング限度額は5万円か10万円であることがほとんどです。また、アルバイトをしていてもキャッシングの限度額が設定されない恐れもあります。学生が持つことができる主なカードのキャッシング限度額は、以下のとおりです。

主なクレジットカードのキャッシング限度額

主なカード キャッシング
限度額
三井住友VISA
デビュープラスカード
0〜5万円
学生専用ライフカード 0~10万円
エポスカード 0〜10万円
JCB CARD EXTAGE 0〜10万円
Orico Card THE POINT 0〜10万円
「ビュー・スイカ」カード キャッシング
機能なし

このように、無収入の学生でもカードを持つことはできますが、キャッシングを利用するにはアルバイトのような収入が必要です。また、学生のキャッシング限度額は5万円や10万円となることがほとんどです。

キャッシングをするとショッピング限度額から差し引かれる

上記で、キャッシングの限度額はショッピングの限度額と別に設定されると書きました。しかし、実際にキャッシングを利用するとショッピングの限度額から差し引かれます。

たとえば、ショッピング限度額30万円、キャッシング限度額5万円のカードを持っているとします。このカードで5万円をキャッシングで利用しました。その場合、キャッシングは限度額いっぱいなので、もう利用することはできません。そして、キャッシングを利用すると、ショッピングで利用できる金額も減ってしまうのです。この例だと、ショッピング限度額30万円からキャッシング利用金額の5万円を引いた25万円をショッピングで利用できるのです。

なお、キャッシングを一切していなければ、ショッピングで限度額30万円まで利用することができます。このように、キャッシングを利用すると、そのカードのショッピングで利用できる金額が少なくなります。

海外キャッシングは手数料が安い

ここまでキャッシングの限度額やしくみについて説明しました。キャッシングは金利手数料がかかりますが、節約に活用できる場面があります。それは、海外での現地調達です。

海外では、基本的には日本の銀行のキャッシュカードは利用できません。しかし、日本の銀行が発行している国際キャッシュカードであれば利用できます。国際キャッシュカードとは、日本だけでなく海外ATMでも現地通貨を引き出すことができるキャッシュカードのことです。新生銀行やシティバンクが発行しています。

ところが、この国際キャッシュカードを海外で利用したとき、引き出す金額の4%が事務手数料としてかかります。一方クレジットカードのキャッシングを利用すると、海外ATM利用手数料216円(カードにより若干異なる)とキャッシングの金利手数料だけで済みます。

たとえば、新生銀行の国際キャッシュカードを使って海外のATMを利用して貯金を5万円引き出したとします。このとき、海外事務手数料として2,000円(5万円の4%)を支払う必要があります。

そして、エポスカードというクレジットカードで海外ATMを利用してキャッシングをした場合、海外ATMの利用1回につき216円の手数料と、キャッシングの金利手数料955円(30日間キャッシングしたと仮定)との合計1,171円となります。

このように、クレジットカードのキャッシングは、海外では国際キャッシュカードで貯金を引き出すよりも安い手数料で現金を手に入れることができます。

クレジットカードのキャッシングと国際キャッシュカードで5万円引き出したときの手数料比較

合計 海外
事務手数料
金利手数料 海外ATM
利用手数料
エポスカードで
キャッシング
1,171円 955円

(30日間)

216円/1回
新生銀行の
国際キャッシュカードで
引き出し
2,000円 2,000円

(4%)

無料

クレジットカードのキャッシングは金利手数料が高いので危険と言われることが多いものです。しかし、海外でのキャッシングは、キャッシュカードを現地で利用するよりも手数料を節約できます。

キャッシングの使い方

ここまで、キャッシングはお金に困ったときにその場をしのぐことができ、また海外ではキャッシュカードで貯金を下ろすよりも安い手数料で利用できることを説明しました。それでは、実際にクレジットカードのキャッシングを利用するにはどうすればいいのでしょうか? 方法はインターネットでの手続きと、ATMを利用する2つがあります。以下でそれぞれについて説明します。

1.インターネットで手続き

キャッシングを利用する1つ目の方法は、インターネットでの手続きです。具体的には、カード会員専用サイトにログインしてキャッシングを申し込みます。

キャッシングを申し込めば、当日か翌日には口座に振り込みがされます。なお、口座とはカード利用金額の支払いに指定している口座のことです。あとは銀行やコンビニのATMから引き出したり、振り込んだりしましょう。

2.銀行やコンビニのATMを利用

キャッシングを利用する2つ目の方法は、銀行やコンビニに設置されているATMの利用です。持っているカードの国際ブランドと同じマークが表示されているATMでキャッシングができます。また、海外のATMでも利用できます。

—ATMでのキャッシングロゴ画像—

ATMにクレジットカードを差し込んで4ケタの暗証番号を入力すれば、貯金を引き出すのと同じ要領で現金が手に入ります。

このように、クレジットカードのキャッシングをするには、インターネットで会員サイトから手続きをして口座に振り込んでもらうか、銀行やコンビニのATMを操作する2つの方法があります。

キャッシングしたお金の返し方

キャッシングしたお金は、できるだけ早く返済することをオススメします。1日単位で金利手数料が加算されるからです。返済期間が長くなると、金利手数料が高くなります。

キャッシングしたお金を返済する方法は、1回払いとリボ払いの2つがあります。以下でそれぞれ説明します。

1.1回払い

キャッシングしたお金を返済する1つ目の方法は、1回払いです。キャッシングで利用した金額を、翌月のカード利用金額の支払いと合わせて返済します。このとき、キャッシングをしてから支払日までの日数に応じた金利手数料も一緒に引き落とされます。

2.リボ払い

キャッシングしたお金を返済する2つ目の方法は、リボ払いです。リボ払いとは、キャッシングした金額に関わらず、毎月5,000円や1万円のように決まった金額を返済していく支払方法のことです。お金に余裕ができれば、多く返済することもできます。なお、毎月の支払日には、キャッシングしている残額に金利手数料がかかります。

どうしてもお金が必要なのでキャッシングを利用したが、翌月にまとめて返すことができない場合に便利です。ただし、キャッシングをするたびにリボ払いを利用していると、いつまで経っても返済し続けないといけないことにもなりかねません。ですから、リボ払いはできる限り使わないようにしましょう。

まとめ

このページでは、クレジットカードのキャッシングについてと、実際に利用する方法をくわしく説明しました。

キャッシングを利用しても、ショッピングとはちがいポイントは一切もらえません。また、1年間でキャッシングした金額の18%、1日で0.049%の金利手数料を支払う必要があります。

できるだけ利用しないに越したことはありませんが、バイトの給料日の直前にどうしても現金が必要な場合には助かります。また、海外旅行や留学中にATMでのキャッシングを使えば、国際キャッシュカードで貯金を引き出すよりも手数料を安くできるというメリットがあります。

使いすぎに注意して、うまくキャッシングを活用しましょう。

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