プリペイドカードは、先払いで利用できるカードです。
有名なものとしてはiTunes CardやAmazonギフト券などなど。
そして、プリペイドカードの中にはVISAやJCBなどの国際ブランドが付いているものもあります。
国際ブランドが付いたプリペイドカードは、クレジットカードと同じようにお店やインターネットショッピングで支払いに利用できます。
「それならクレジットカードでいいじゃないか」と思われるかもしれません。プリペイドカードがクレジットカードよりも優れている最大のポイントは、審査がないので親バレせずに持つことができることです。
特に20歳未満の未成年は、学生であっても親の同意がないとクレジットカードは持てません。しかし、プリペイドカードなら親の同意がいらないので、クレジットカードの代わりとして持つことかできるのです。
そこでこのページでは、学生でも発行可能なプリペイドカードとその特徴について紹介していきます。
プリペイドカードの種類
まず始めに、プリペイドカードの種類について説明します。
プリペイドカードはとても多くの種類がありますが、大きく分けると使い捨てタイプとチャージして繰り返し使えるタイプの2種類になります。
また、インターネットショッピングだけで利用できる、カードが存在せずに番号だけが発行されるバーチャルカードというものもあります。
プリペイドカードの種類分けは難しく、ほかにもクレジットカードにプリペイド機能が搭載されているタイプもあります。そして、コンビニで買えるiTunesカードやAmazonカードをはじめ、スターバックスカードも一種のプリペイドカードです。
このように、一部のお店やサービスだけで使えるタイプや国際ブランドの加盟店で使えるタイプなど、種類分けをしようと思うとどんどん複雑になってしまいます。
そこでこのページでは、VISA(ビザ)やJCB(ジェーシービー)のような国際ブランド付きのプリペイドカードに的を絞って説明します。
国際ブランドとは、VISAやMaster Card(マスターカード)、JCBのようなもので、世界中に以下の7種類があります。
- VISA
- Master Card
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ・アメリカ
- 銀聯(ぎんれん)
- Discover(ディスカバー)
プリペイドカードで持つことができるのは、上記のうちVISAとMasterCard、JCBの3種類です。ほかの国際ブランドは、クレジットカードだけで持つことができます。この国際ブランドが付いているカードは、そのブランドの加盟店で利用することができます。
たとえばVISAの国際ブランドが付いたプリペイドカードを持っている場合、VISAのマークがあるお店やインターネットショップだけで使うことができます。そして、VISAのマークがなければ、ほかの国際ブランドのマークがあったとしてもそのお店やインターネットショップでは使えません。
ですから、多くのお店やインターネットで使える国際ブランドのカードを持つことが大切です。VISAとMaster Cardの2つのブランドなら、世界的に使えるお店が多いためどこでも利用できます。また、JCBも日本国内では使えず困ることはまずありません。
それではいよいよ、国際ブランド付きプリペイドカードの特徴について説明します。
プリペイドカードの6つの特徴
プリペイドカードの特徴を一言でいうと、親にバレずに持てることです。
クレジットカードだと20歳未満だと親の同意が必要になります。ですから、親に反対されると持つことができません。そして、クレジットカードは申し込んでから早くても3日、通常は1〜2週間待たないと受け取ることができません。
プリペイドカードだと、これらの問題はすべて解決できます。具体的には、以下の6つの特徴があります。
- クレジットカードと同じように使える
- 審査なしで親バレせずに中学生でもすぐに持てる
- 代金は前払い
- ポイントがもらえて節約できる
- 自動的にカード更新される
- 発行手数料がかかる
以下でプリペイドカードのこれら6つの特徴についてくわしく説明します。
1.クレジットカードと同じように使える
プリペイドカードの1つ目の特徴は、クレジットカードと同じように使えることです。
上記で説明したとおり、プリペイドカードには国際ブランドが付いています。そのため、コンビニやネットショッピングではクレジットカードと同じように支払いができるのです。
ネットショッピングでは、クレジットカード払いを選択してプリペイドカードのカード番号と暗証番号を入力すれば支払いができます。
そのため、クレジットカードの代わりとして使えるのが特徴です。
2.審査なしで親バレせずに中学生でもすぐに持てる
プリペイドカードの2つ目の特徴は、審査なしで中学生でもすぐに持てることです。プリペイドカードはクレジットカードのような審査なしに、誰でも気軽に持つことができます。また、コンビニで売っているプリペイドカードを買えば、すぐに使うことができます。
ですから、クレジットカードに申し込むと親にバレるのが面倒だったり、審査が不安な学生の方にはオススメです。
また、審査がないため、クレジットカードよりも早く手に入れることができます。コンビニで売っている使い捨てのカードなら、買ってすぐに利用することができます。なので、今日や明日にでもカードを持ちたい場合にも有効です。
そして、プリペイドカードの申し込み対象年齢は低く設定されています。そのため中学生や高校生でも持つことができるカードが多くあるのも特徴です。
しかも、コンビニで売っている使い捨てのカードには年齢制限がありません。ですから、お金さえ払えば小学生でも持つことができます。
このように、プリペイドカードは審査や親バレが心配でクレジットカードの申し込みに悩んでいる学生の方にオススメです。
3.代金は前払い
プリペイドカードの3つ目の特徴は、代金が前払いだということです。プリペイドカードの「プリペイド(Prepaid)」は、日本語に訳すと「前払い」という意味です。プリペイドカードはその名前のとおり、前払いで使えるカードなのです。
ちなみに、繰り返し使えるタイプのプリペイドカードを使うために前払いで入金することを「チャージ」と呼びます。このチャージした金額分カードを利用できるのです。
また、コンビニで売っている使い捨てタイプだと、買った金額分を利用することができます。
この前払いのしくみは、メリットにもデメリットにもなります。チャージしていないと使えないことから、ついつい使いすぎてしまうことがなく、また不正使用されてもチャージしている金額以上の被害を受けることは絶対にありません。
ただ、バイトの給料日や親からの仕送り直前のような金欠状態だと、前払いのダメージはとても大きいものです。
以下で、プリペイドカードで前払いすることによる2つのメリットと1つのデメリットについて、よりくわしく説明します。
メリットその1:使いすぎることがない
プリペイドカードが前払いであることによる1つ目のメリットは、使いすぎることがないことです。
プリペイドカードは、あらかじめチャージした金額以上利用することは絶対にできません。ですから、毎月自分が自由に使ってもよい金額だけをチャージして使うようにすれば、お金の管理ができます。
財布のお金がなくなったら銀行から引き出す方法だと、携帯電話料金のような口座から引き落とされるものが残高不足で支払えなくなってしまうこともあります。
さらに、一人暮らしをしている学生の方なら、家賃や光熱費、食費も管理しなければならないこともあるでしょう。
金欠で食費がなくなってしまうのは、かなり危険だと言えます。ご飯をおごってくれる友だちを見つけなければならないからです。また、金欠が続いてみんなにご飯をおごってくれるように頼んでいると、だんだん誰もおごってくれなくなってしまいます。
このような虚しい事態を防ぐためには、口座に絶対に支払わないといけない金額は残しておき、自由に使えるお金をプリペイドカードにチャージして使う方法がオススメです。
このようにプリペイドカードは使いすぎてしまうことがありません。ですから、プリペイドカードの残高と財布の中身さえチェックすれば、携帯電話料金の引き落としができずに慌てる必要はなくなります。
メリットその2:インターネットショッピングで安全
プリペイドカードが前払いである2つ目のメリットは、インターネットショッピングで安全なことです。
インターネットショッピングでは、カード番号や名前のような情報を盗まれ、勝手に買い物に使われてしまう恐れがあります。
万一私たちのプリペイドカードの情報がどこかから盗まれてしまっても、高額な損害を受けることはありません。プリペイドカードは、チャージした金額以上は絶対に利用できないからです。
インターネットでの買い物は怖い! けど便利そうだから利用したい! と考える学生の方には、インターネットショッピングでプリペイドカードを利用することをオススメします。
デメリット:本当に必要なものであっても買えない
次に、プリペイドカードの前払いによるデメリットを紹介します。それは、お金に余裕がなければ使えないカードだということです。
ここまで、プリペイドカードは無駄遣いをせずに済むのがメリットだと書きました。しかし、本当に必要なものがあったとしも買えないというデメリットがあります。
たとえば、ある日突然ノートパソコンが壊れてしまったとします。ノートパソコンでは、インターネットで調べながら論文を書こうとしていました。インターネットで調べるだけなら、百歩譲ってスマホでも何とかなります。しかし、スマホで論文を書くのはかなり無理があります。
しかしプリペイドカードのチャージ金額は数千円…。バイト代が入ればノートパソコンを買うお金は何とかなりそうですが、それでは論文の提出期限に間に合いません。
と、このような場面では、プリペイドカードでは何をどうやっても解決できません。
「手元にお金がなくても買い物」ができるのは使い方を間違えると危険です。しかし、学生ともなると、上記のノートパソコンの例のように、「お金がない」の一言で済まない場面もあるでしょう。
そんなときのために、普段は使わなくてもクレジットカードを持っておくことをオススメします。
以上のとおり、プリペイドカードは前払いだという特徴があります。この前払いは使いすぎことがなく、ネットショッピングで安全だというメリットがある反面、本当に必要なものがあってもお金がなければ何の役にも立たないというデメリットでもあります。
4.ポイントがもらえて節約できる
プリペイドカードの4つ目の特徴は、ポイントがもらえて節約につながることです。繰り返し使えるプリペイドカードの場合、使った金額に応じてポイントが貯まるものがあります。貯まったポイントはプリペイドカードにチャージできるので、プリペイドカードを使うことにより節約になるのです。
例えば、au WALLETプリペイドカードは200円の買い物で1ポイントが貯まり、1ポイント=1円として再びプリペイドカードにチャージできます。
このような感じで、利用することによりポイントが貯まる、お得なプリペイドカードもあります。ですから、同じ使うなら繰り返しチャージして使え、ポイントがお得なものをオススメします。
auユーザーしか持てないのが残念ですが、その分ポイントがお得になっています。また、クレジットカードを使ってチャージすることにより、クレジットカードとau WALLETのポイントを二重取りできるというテクニックも使えます。
ですから、auユーザーならau WALLETプリペイドカードを持つことを激しくオススメします。さらに、ポイントにこだわる方なら、クレジットカードからチャージすることをオススメします。
ただし、au WALLETにチャージしてポイントが貯まるクレジットカードは限られています。基本的には、MasterCardがついたカードでチャージするとポイントが貯まります。
以上のとおり、プリペイドカードの中には利用することによりポイントが貯まるものがあります。特にau WALLETプリペイドカードは、日本でもっともお得なプリペイドカードなので、auユーザーには強くオススメします。
5.自動的にカード更新される
プリペイドカードの5つ目の特徴は、チャージして繰り返し利用するタイプだと自動的にカード更新されることです。
プリペイドカードには有効期限があります。その有効期限がすぎる前に新しい有効期限のプリペイドカードが登録した住所に届くのです。更新の手続きは、まったく不要です。
ただ、プリペイドカードによっては、有効期限の1〜3年以内に利用やチャージがなければ更新されません。この期間はプリペイドカードによって異なりますし、逆にまったく利用しなくても更新されるものもあります。
プリペイドカードを発行している会社からすれば、「全然使ってないから、いらないでしょ?」といったところでしょうか?
このように、プリペイドカードは有効期限になれば自動的に更新されます。
6.発行手数料がかかる
プリペイドカードの6つ目の特徴は、カード発行手数料がかかってしまうことです。これはデメリットですね。なお、発行手数料は200~400円です。
ただ、ここまで説明した特徴を考えると、200〜400円の発行手数料がかかっても十分メリットがあるといえます。
ここまで説明したとおり、プリペイドカードの大きな特徴は未成年でも親の同意が不要で、コンビニで使い捨てタイプのものを買えばすぐにでも利用できることです。そのため、クレジットカードを持ちたいが親の同意を得られなかったり、審査が不安だったりする学生の方にはオススメできます。
そのため、クレジットカードを持つのに親の同意も得られ、携帯電話料金などの延滞をしたことがない学生の方であれば、プリペイドカードを選ぶ理由はありません。
もしプリペイドカードを持って使うとしても、いざというときのためにクレジットカードを持っておくことをオススメします。クレジットカードがあれば、急にノートパソコンが壊れて買わなければならなくなったときなどに役立つからです。
プリペイドカードはインターネットで申し込む
ここまでプリペイドカードの6つの特徴について説明しました。それでは、プリペイドカードはどのようにすれば持つことができるのでしょうか?
まず、使い捨てのプリペイドカードはコンビニで買えます。買ってすぐに利用できるというメリットがある反面、手数料がかかるというデメリットがあります。
具体的に説明すると、たとえばネットショッピング専用のプリペイドカードであるVプリカは、3,000円分を買うのに3,200円がかかります。つまり、200円が手数料なのです。
そのため、急ぎでプリペイドカードを使いたいときには便利ですが、手数料がかかってしまうことを考えるといつも買うのはオススメできません。
その手数料がかからない方法として、繰り返しチャージして利用できるタイプを持つことをオススメします。このタイプのプリペイドカードでは、手数料がかからないものも発行されています。
以下では、オススメの繰り返しチャージして利用できるプリペイドカードを紹介します。
au WALLETプリペイドカード
携帯キャリアのauが発行しているプリペイドカードで、Mastercardが使えるお店やインターネットショップで利用できます。
年会費はもちろん、入会金や発行手数料も一切かかりません。
このカードの大きな特徴は、200円の利用につき1円分のWALLETポイントが付くことです。普段の買い物やインターネットショッピングで節約できることが嬉しいところです。
また、先ほど説明したとおり、一部のクレジットカードでチャージすれば、クレジットカードのポイントも貯まり、チャージと利用でポイントが二重取りできるというメリットがあります。
ただし、auユーザーしか使えないのが残念です。auユーザーかプリペイドカードを選ぶなら、このカードを強くオススメします。ただ、auを使っていない学生の方には、以下で紹介するプリペイドカードの中から選びましょう。
このように、au WALLETプリペイドカードは、ポイントが多く貯まる、もっとものオススメのプリペイドカードです。
ソフトバンクカード
ソフトバンクが発行しているプリペイドカードが、ソフトバンクカードです。
上記で紹介したau WALLETプリペイドカードの、ソフトバンク版です。なお、ソフトバンクカードはVISAの国際ブランドが付いています。そのため、VISAが使える店舗であれば、どこでも使うことができます。
ソフトバンクカードは、年齢が12歳以上であれば持つことができるため、中学生や高校生でも使うことができるのが大きなメリットです。
なお、ソフトバンクカードもau WALLETプリペイドカードと同じように、ソフトバンクユーザーしか使えない点に注意が必要です。
オススメのチャージ方法は、使ったときに使った金額だけチャージしてくれるおまかせチャージです。前もってチャージする必要がなく、無駄なくチャージができるからです。そして、普通に利用するよりも多くのポイントが貯まります。なお、チャージ方法には以下の5種類があります。
- 銀行振込
- Tポイントチャージ
- ジャパンネット銀行口座振替チャージ
- キャッシングチャージ
- おまかせチャージ
ソフトバンクユーザーなら、ソフトバンクカードがもっともオススメのプリペイドカードです。ですから、ソフトバンクを使っている学生の方は、ソフトバンクカードを使えばもっとも多くのポイントが貯まりお得です。
Vプリカ
Vプリカは、はネットショッピング専用のプリペイドカードです。
vプリカの公式サイトやコンビニで、いつでもだれでも購入することができ、VISAが使えるネットショップで使用できます。
このカードの最大の特徴は、ニックネーム決済ができることです。ネットショッピングで本名を知られることがなく、個人情報を保護できます。
ネットの買い物で個人情報の漏洩が怖い人にはオススメです。ただ、利用してポイントがもらえるサービスはありません。
まとめ
このページでは、国際ブランド付きプリペイドカードの6つの特徴とオススメのプリペイドカードを紹介しました。
プリペイドカードは、クレジットカードを持てない学生の方にとっては優秀です。審査がないため、未成年(20歳未満)であっても親の同意を得る必要がありません。
ですから、クレジットカードを持つことを親に反対されていたり、過去にクレジットカードの審査に落ちてしまった経験があったりする学生の方にはオススメです。国際ブランド付きのカードなら、店頭やネットショッピングでクレジットカードの代わりとして利用できます。
一方、クレジットカードを持つことを親に反対されていなかったり、審査に特に不安がなかったりする学生の方には、クレジットカードを持つことをオススメします。
クレジットカードは、審査や年齢によっては親の同意が必要であるものの、後払いなのでお金に苦しい状況を乗り切ることができます。また、利用して貯まるポイントもプリペイドカードよりもお得です。
なお、今までクレジットカードを持ったことがない学生の方が審査で落ちる恐れがあるとすれば、携帯電話料金の延滞がないかどうか、くらいです。学生の審査では、収入や貯金、一人暮らししているなどは一切影響がありません。学生に限ってはアルバイトすらしていない無収入だったとしても審査に通るので、まずはクレジットカードに申し込んでみましょう。