学生がETCカードを作るならOrico Card THE POINT

学生の方は、運転免許を取得すると行動範囲が広がります。夏休みや春休みに友だちと遠出をしたり、車で実家に帰省する学生であれば、高速道路を利用する機会も増えてきます。ですから、高速道路や有料道路を利用するなら、ぜひともETCを活用したいところです。

ETCを利用すれば、料金所で車を停めることなく通過できます。また、ETC時間帯割引を受けたりETCマイレージを貯めたりして後続代を節約することができます。

このページでは、学生がETCを利用するメリットと利用方法をくわしく説明します。

ETCとは料金所で停車せずに通過できるシステム

ETCとは、高速道路や有料道路の料金所を、車を停めることなく通過できるシステムのことです。ETC車載器が取り付けられた車であれば、料金所で停車することなくETCレーンを通過することができます。ETC車載器と料金所との間で無線通信が行われるからです。

ですから、車を一旦停めて料金所で料金を支払うという手間が省けます。なお、高速道路や有料道路の料金は、後日まとめて請求されます。

ETCを利用する2つのメリット

ETCを利用することにより、2つのメリットがあります。それは、上記でも書いたように料金所をノンストップで通過できること、そして高速料金の割引が受けられることです。以下でこの2つにいて、具体的に説明します。

1.料金所をノンストップで通過できる

ETCを利用する1つ目のメリットは、料金所をノンストップで通過できることです。ETCは、車に取り付けられた専用の車載器と高速道路の料金所とで無線通信を行います。そのため、高速道路の入口で通行券を受け取ったり、出口の料金所で高速料金を支払ったりするために車を停める必要がなくなります。

ETCであれば、高速道路の入口でETC専用レーンをそのまま通過し、出口の料金所でもETC専用レーンを通過すればいいだけです。また、料金は後日まとめて請求されるため、高速道路の出口で小銭を用意したり、釣り銭を受け取ったりする必要はありません。

特に東京や大阪、名古屋のような大都市であれば、短い距離で何度か料金所を通過することがあります。このようなときはETCのメリットは大きくなります。このように、ETCを利用すれば高速道路の出入り口をノンストップで使うすることができます。

2.高速料金の割引が受けられる

ETCを利用する2つ目のメリットは、高速料金の割引が受けられることです。ETCを利用していると、地域によっては以下の表のとおり、休日や深夜、平日朝夕の割引を受けることができます。

ETC割引の内容

(2017年3月現在)

割引の種類 割引率 対象日時 その他
休日割引 30% 土・日・
祝日(終日)
地方部の高速道路のみ対象
深夜割引 30% 毎日0時~4時
平日朝夕
割引
30%
または
50%
平日
朝 :6時~9時
夕方:17時~20時

1か月の対象日時の利用回数
によって割引率が変わる

5回~9回:約30%
10回以上:約50%

また、事前に
ETCマイレージサービス
への登録が必要

参考:全国の高速道路情報サイト「ドラぷらE-NEXCOドライブプラザ

たとえば、土日や祝日に高速道路を利用する場合、ETCを使えば料金が30%OFFになります。また、夏休みや春休みに友だちと遠出をする場合、深夜0時~4時の間に高速道路を利用していれば料金が30%OFFになります。

なお、休日割引は地方部の高速道路のみ対象です。東京や大阪近郊の高速道路では割引が受けられません。また、深夜割引は、高速道路の出入り口を通過するのが0時~4時の時間でないといけないわけではありません。たとえば、夜の11時の高速道路の入口を通過し、朝の5時に料金所を通過した場合も割引対象になります。

以上のように、ETCを利用すれば上記の表のような割引を受けることができます。そのため、年に1~2回の遠出であっても、ETCを利用することを強くオススメします。

ETCを利用するために必要な2つのもの

上記で、ETCはノンストップで料金所を通過できる上、ETC割引を受けることができると書きました。では、ETCを利用するためにはどのようにすればよいのでしょうか? ETCを利用するためには、車に取り付けられたETC車載器に、ETCカードを挿入して高速道路のETC専用レーンを通過します。

以下では、ETCを利用するために必要なETC車載器とETCカードについて説明します。

ETC車載器

ETCカードを利用するために必要なものの1つ目は、ETC車載器です。ETC車載器とは、高速道路のETCレーンと無線通信をするための装置のことで、取り付ける車の情報がインプットされています。車の情報をインプットする作業は個人では難しいため、たとえば親の車に取り付けられている車載器を、自分が高速道路を使うときだけ借りるということはできません。

ETC車載器はカー用品ショップなどで数千円から販売されていて、初期設定も行ってくれます。また、レンタカーであればほとんどの車にETC車載器が取り付けられています。

ETCカード

ETCカードを利用するために必要なものの2つ目は、ETCカードです。上記で説明したETC車載器にETCカードを挿入してはじめて利用することができます。ETCカードを手に入れるためには、クレジットカードに申し込む必要があります。これは、ETCカードはクレジットカードの追加カードだからです。

クレジットカードの追加カードであるETCカードを使えば、高速料金はクレジットカードの利用金額と合わせて請求されます。そして指定した銀行口座からの引き落としで支払います。

そのため、もし「クレジットカードはいらないから、ETCカードだけ欲しい!」と思っても、基本的にはそれはできません。

ETCパーソナルカードはおすすめできない
先ほど、ETCカードを手に入れるには、クレジットカードに申し込むことが必要だと書きました。しかし、クレジットカードに申し込む必要がないETCパーソナルカードというものがあります。ETCパーソナルカードとは、高速道路6社が共同発行しているETC専用カードです。

ただ、ETCパーソナルカードを持つことはおすすめできません。なぜなら、利用するために保証金として4万円を預け入れる必要があり、年会費がかかるからです。

一方クレジットカードであれば、学生であっても保証金のような預け入れは必要なく、年会費無料のカードも用意されています。このように、ETCパーソナルカードはクレジットカードとくらべてメリットが見当たらないため、おすすめできません。

学生にオススメのETCカードを作るためのクレジットカード

ここまで、ETCカードを持つためには、クレジットカードに申し込む必要があると書きました。では、具体的にどのクレジットカードに申し込めばよいのでしょうか? ETCカードを作るためにもっともオススメなのはOrico Card THE POINT、そして次に三井住友カード デビュープラス、最後にセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードになります。

これらのカードがオススメである理由は、Orico Card THE POINTと三井住友カード デビュープラスはETCカードを利用してもらえるポイントがほかのカードより多いからです。同じETCを利用するのであれば、少しでも得になるカードを選びたいものです。

そしてセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、ETCカードを即日発行してもらえます。ただし、ETCカードを利用してもらえるポイントは、平均的なものです。

以下ではOrico Card THE POINTと三井住友カード デビュープラス、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードについてくわしく説明します。

Orico Card THE POINT

クレジットカード
年会費
無料
ETCカード
年会費
無料
ETC利用で
もらえる
ポイント
100円につき
1円相当※入会後6か月間は
100円につき2円相当

学生がETCカードを作るためにもっともオススメなのは、Orico Card THE POINTです。このカードは、クレジットカード本体とETCカード、どちらも年会費無料で持つことができます。そのため、ETCカードは欲しいがクレジットカードは使うつもりがないという場合でも、余計な年会費を支払わずに済みます。

そして、このカードはETCカードを利用すると、100円につき1円相当のポイントがもらえます。さらに、入会後6ヶ月間であれば2倍のポイントとなります。ですから、夏休みや春休みなど、前もって車で高速道路を使うことが分かっているなら、このカードのETCカードを使うと100円の利用につき2円相当のポイントがもらえます。

なお、多くのETCカードでは、100円につき0.5円分のポイントがもらえることがほとんどです。ですから、このカードは多くのポイントがもらえると言えます。

三井住友カード デビュープラス

クレジットカード
年会費

初年度無料

2年目以降は
前年に1回以上の利用で無料
(1度も利用しなかった場合
1,375円・税込)

ETCカード
年会費

初年度無料

2年目以降は
前年に1回以上の利用で無料
(1度も利用しなかった場合
550円・税込)

ETC利用で
もらえる
ポイント

200円につき
2円相当

※入会後3か月間は
200円につき5円相当

学生がETCカードを作るために、Orico Card THE POINTの次にオススメなのが、三井住友カード デビュープラスです。このカードは、Orico Card THE POINTと同じように、ETCカード利用金額の1%のポイントをもらうことができます。

このカードは、Orico Card THE POINTよりも年会費の面で劣っています。このカードは、クレジットカード本体とETCカード、どちらも1年に1回以上利用しないと翌年は年会費がかかってしまうのです。

クレジットカード本体はコンビニでジュースを1度買うだけでも年会費無料になるため、実質的に無料だと言えます。しかし、ETCカードは高速料金以外に使うことができないため、每年最低1回は高速道路を使う学生でなければ、ETCカードの年会費500円がかかってしまいます。

ただ、このカードは入会後3か月間はETCカードの利用金額1,000円につき25円分ものポイントがもらえます。この点だけはOrico Card THE POINTよりも優れています。ですから、入会後3か月間のボーナスポイントを活用できて、さらに每年最低1度は高速道路を利用する学生であれば、三井住友カード デビュープラスの方がオススメです。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

クレジットカード
年会費

25歳まで無料

(26歳からは
3,300円・税込)

ETCカード
年会費

無料

ETC利用で
もらえる
ポイント

1,000円につき
5円相当

学生がETCカードを作るために、最後にオススメなのが、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードです。このカードがオススメである理由は、ETCカードを即日発行してもらえる数少ないカードだからです。

クレジットカードの中には即日や翌日など、スピーディーに発行してくれるものが何種類かあります。しかし、それらのカードでもETCカードは1~2週間後に自宅に郵送されることがほとんとです。

一方でこのカードは、ETCカードを即日受け取ることができます。そのため、数日後には高速道路を利用するのですぐにでもETCカードを手に入れたい場合、このカードに申し込むのが適しています。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードのETCカードを即日発行してもらうには、まずはインターネットでクレジットカード本体だけを申し込み、セゾンサービスカウンターへ受け取りに行きます。そして、クレジットカード本体を受け取ってすぐにETCカードに申し込むのです。

ここで注意が必要なのは、インターネットでクレジットカード本体に申し込まずにセゾンサービスカウンターへ行っても、ETCカードを発行してもらうことはできません。また、セゾンサービスカウンターの中には、クレジットカード本体の受け取りはできるもののETCカードの発行は受け付けてくれないところもあります。ですから、ETCカードを即日発行してもらえるサービスカウンターなのかを前もって電話で確認するとスムーズです。

このように、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、ETCカードを即日発行してもらうことができる貴重なカードです。ただ、ETCカードを利用してもらえるポイントは平均的なものなので、特に急いでETCカードを手に入れる必要がないなら、上記のカードをオススメします。

以上のとおり、学生がETCカードを作るためにもっともオススメなのは、Orico Card THE POINTです。そして、入会後3か月間のボーナスポイントを活用して、每年1回は高速道路を利用するのであれば、三井住友カード デビュープラスがオススメです。

また、急いでETCカードを手に入れたい場合、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードに申し込み、セゾンサービスカウンターでETCカードを発行してもらうことをオススメします。

学生がETCを活用するまとめ

このページでは、学生がETCを利用するメリットと利用方法をくわしく説明しました。ETCは、高速道路の出入り口で一旦停車することなく通過できるシステムです。また、ETC割引制度があるため、夏休みや春休みの遠出や帰省での節約につながります。

ETCを利用するには、車に車載器が付いている必要があります。その上でETCカードを手に入れなければなりませんが、そのためにはクレジットカードに申し込む必要があります。学生がETCカードを作るためにオススメのクレジットカードは、Orico Card THE POINT、そして三井住友カード デビュープラスです。

この2枚のカードは、多くのクレジットカードの倍となる、利用金額の1%という多くのポイントがもらえます。そして、Orico Card THE POINTはクレジットカードとETCカード、どちらも年会費無料で持つことができます。つまり、クレジットカードとETCカード、どちらもまったく利用しなかったとしても損をすることはありません。

一方、三井住友カード デビュープラスは、クレジットカード本体とETCカードのどちらも、最低年1回は利用しないと翌年に年会費がかかってしまいます。ただ、入会後3か月間のボーナスポイントは魅力的なので、每年高速道路を利用するのであれば、三井住友カード デビュープラスに申し込むことをオススメします。

そして、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードはETCカードを即日で手に入れることができる貴重なカードです。ですから、急いでETCカードが欲しいならオススメです。