ANAカード(学生用)とJALカードnavi、学生にとってどっちが得なのか?

ANAカード(学生用)とJALカードnaviは、どちらもマイルが貯まる学生専用カードです。ANAカード(学生用)はANAマイルが、JALカードnaviはJALマイルが、それぞれもっとも貯まるカードですが、ならこの2つのカードはどちらが得なのでしょうか?

結論からいうと、JALカードnaviがダントツにお得です。なので、ANAカードとJALカード、どちらのカードでマイルを貯めようか悩んでいるなら、JALカードnaviに申し込むことを力強くオススメします。

ANAカード(学生用)とJALカードnaviは多くの点で同じ機能やサービスとなっていますが、特典航空券と交換するときに必要なマイルは、JALカードnavはANAカード(学生用)よりもはるかに少ないのが最大のちがいです。

つまり、ANAカード(学生用)とJALカードnaviだと、JALカードnaviの方が少ないカード利用金額で特典航空券を手に入れることができるのです。

このペーシでは、ANAカード(学生用)とJALカードnaviのちがいについてくわしく説明します。2つのカードのちがいを知れば知るほど、JALカードnaviはとてもお得なカードだということを実感してもらえることでしょう。

ちがい1:JALカードnaviはマイルが直接貯まる

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの1つ目はちがいは、カード利用でポイントが貯まるのか、それともマイルが貯まるのかということです。

ANAカード(学生用)は、提携カード会社のポイントが貯まります。一方でJALカードnaviは、JALマイルが直接貯まります。そのため、ANAカード(学生用)で貯めたポイントは、カード会員サイトから手続きをしてANAマイルに移行する必要があります。

ANAカード(学生用)のポイント移行はハッキリ言って面倒ですし、ポイント有効期限も2年と決められています。そのため、もしも移行するのを忘れて2年以上経ってしまうと、ポイントは失効してしまいます。つまり、1マイルも貯めることができません。

一方でJALカードnaviは、カードを利用すれば直接JALマイルが貯まるため、面倒な移行手続きを一切する必要がありません。

このように、ANAカード(学生用)は貯めたポイントをマイルに移行するという手間が必要であるものの、JALカードnaviは直接マイルが貯まるという点で優れています。

ちがい2:ANAカード(学生用)は移行手数料が必要

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの2つ目はちがいは、移行手数料がかかるかどうかです。

ANAカード(学生用)は、ポイントをマイルを移行するときに6,600円(税込)の手数料がかかってしまうことがあります。一方のJALカードnaviは移行手数料は不要なので、結果として多くのマイルを貯めることができます。

ANAカード(学生用)は、具体的にどのようなときに移行手数料がかかるのかというと、ANAカード(学生用)のVISAまたはmastercardブランドで10マイルコースを選んだときです。

ANAカード(学生用)は、貯めたポイントをどれだけのレートでマイルに移行するのかを決めることができ、1ポイントを5マイルに交換できるのが5マイルコース、10マイルに交換できるのが10マイルコースです。

そう聞くと5マイルコースを選ぶ理由がまったくわかりませんが、こちらは移行レートが低い代わりに、移行手数料は無料となります。そして10マイルコースだと6,600円(税込)という移行手数料がかかってしまうのです。

移行手数料6,000円などと聞くと、ちょっと冗談キツイですよね。この6,000円はどれだけのポイントを移行しても定額なので、移行するポイントが少ないと損になってしまいます。

なのでANAカード(学生用)は、JCBブランドがオススメです。JCBブランドだと5マイルコースと10マイルコース、どちらを選んでも移行手数料か無料なのです。

ANAカード(学生用)のマイル移行手数料については、以下のとおり表にまとめました。

ANAカード(学生用)のマイル移行手数料

5マイルコース 無料 無料
10マイルコース 6,600円(税込) 無料

以上のとおり、JALカードnaviはANAカード(学生用)の移行手数料かない点も優れています。

ちがい3:JALカードnaviは特典航空券の交換マイルが少ない

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの3つ目はちがいは、特典航空券を手に入れるために必要なマイル数です。これはJALカードnaviの最大のメリットです。

通常であれば、JALよりもANAの方が少ないマイル数で特典航空券を手に入れることができます。しかし、JALカードnaviの会員だけは、通常の半分のマイルで特典航空券と交換することができるという特典があるのです。

ANAカード(学生用)にはJALカードnaviのような特典がないので、結果として、JALカードnaviは少ないマイル数で特典航空券を手に入れることができるカードになっています。

具体的には、JALカードnaviでは国内線(往復)の特典航空券を手に入れるために距離や時期に関わらず、一律6,000マイルが必要です。

一方でANAは、飛行機に乗る区間や時期により必要マイル数が異なりますが、たとえば東京から沖縄まで、ローシーズン、つまり飛行機が空いている時期の特典航空券と交換するとしても14,000マイルが必要です。

このように、くらべるとJALカードnaviはANAカード(学生用)の半分以下のマイルで特典航空券が手に入ります。

どちらのカードも街やインターネットショップで利用すれば100円あたり1マイルが貯まるのは同じなので、JALカードnaviなら大学4年間で毎月平均1万2,500円を利用すれば、卒業旅行で沖縄行きの特典航空券を手に入れることができます。毎月1万2,500円なら、外食や飲み会、家電のような買い物でカードを利用すれば可能なのではないでしょうか?

一方のANAカード(学生用)は、移行手数料がかからないJCBブランドを4年間利用したとしても、月平均2万円でやっと沖縄行きのローシーズンの特典航空券が手に入ります。(ANAカードを持っていれば每年もらえる1,000マイルのボーナスマイルも考慮しています。)

どちらのマイルも、卒業後も引き続いて貯めることができますが、在学中に特典航空券を手に入れようと思うと、JALカードnaviが有利という結論になります。

ちがい4:ANAカード(学生用)は每年ボーナスマイルがもらえる

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの4つ目はちがいは、每年のボーナスマイルです。このボーナスマイルに関しては、ANAカード(学生用)が優れています。

具体的には、ANAカード(学生用)は入会したときとカードを持っているだけで每年無条件にボーナスマイルが貯まります。これがJALカードだと、初回搭乗マイル、毎年初回搭乗マイルというふうに、飛行機に搭乗してはじめてボーナスマイルがもらえます。

每年のボーナスマイルのちがい

ボーナスマイル ANAカード(学生用)

JALカードnavi

入会ボーナス 1,000マイル
入会後初搭乗 1,000マイル
継続ボーナス
(每年)
1,000マイル
每年初回搭乗 1,000マイル
卒業後自動切り替え 2,000マイル 2,000マイル

そのため、ANAカード(学生用)は、たとえカードをまったく使わずに持っているだけでもマイルが貯まるカードともいえます。そのため、普段の買い物で積極的にカードを利用するのではなく、財布に現金がないときなど、もしものためにカードを持とうと考えているのなら、ANAカード(学生用)の方が適しています。

ちがい5: JALカードnaviは割引運賃でも積算率100%

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの5つ目はちがいは、フライトでのボーナスマイルです。先ほど、JALカードnaviはフライトがないとボーナスマイルがもらえないと書きました。しかし、フライトでマイルを貯めるのであれば、JALカードnaviは破格のサービスです。

具体的には、海外へのフライトでボーナスマイル600マイル、每年1~12月のフライトで貯めたマイルに応じて貯まる「飛ぶほどボーナス」、そして通常だと50~75%しかマイルが積算されない先得割引やスカイメイトなどでも、積算率100%でマイルが貯まります。

スカイメイトとはJALのサービスで、12歳以上26歳未満の人が、搭乗日当日、出発空港で空席がある場合に利用できる運賃のことです。これを利用すれば、国内線が最大51%安く利用できます。

ANAにもスマートU-25という、スカイメイトとほぼ同じサービスがありますが、こちらは積算されるマイルは運賃にほぼ比例して50%となります。しかし、JALのスカイメイトだと割引運賃であるにも関わらず、マイルが100%積算されてお得なのです。

これらのJALカードnaviとANAカード(学生用)のフライトボーナスのちがいについて、以下のとおり表にまとめました。

JALカードnaviとANAカード(学生用)のフライトボーナスのちがい

フライト
ボーナスマイル
ANAカード(学生用)

JALカードnavi

搭乗ボーナス フライトマイルの10%
海外旅行ボーナス 600マイル
語学検定ボーナス 500マイル
飛ぶほどボーナス 2,500~4,999マイル 1,000マイル
5,000マイル以上 2,000マイル

これらのボーナスマイルは、すべてJALカードnaviだけのものです。ANAカード(学生用)にはまったくないので、JALカードnaviはフライト搭乗でも圧倒的お得にマイルが貯まるカードだといえます。

JALカードnaviのユニークな語学検定ボーナスマイル

JALカードnaviには、語学検定ボーナスマイルというユニークなボーナスマイルがあります。これは、英検やTOEFL、TOEICなどのJALカードが指定する外国語検定に合格すると、ボーナスマイルとして500マイルがプレゼントされるものです。

具体的には以下の語学検定が対象です。

  • 実用英語技能検定 準1級/1級
  • TOEFL 61点以上(ぺ-パー形式は500点以上)
  • TOEIC 600点以上
  • 外国語検定1級(イタリア語・スペイン語・中国語・ドイツ語・ハングル語・フランス語・ロシア語)・A級(インドネシア語)
なお、語学検定ボーナスマイルは試験の種類に関わらず、1言語につき1回となります。そのため、英検とTOEFL、TOEICのすべてで条件をクリアしても、プレゼントされるのは500マイルだけです。3種類合格したからといって1,500マイルがプレゼントされるわけではないので注意しましょう。

外国語検定に合格してボーナスマイルをもらい、そのマイルを使って海外へ行けば、日常会話はバッチリですね。[/box]

ちがい6:対応する電子マネー

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの6つ目はちがいは、対応している電子マネーの種類です。ANAカード(学生用)では楽天Edyやnanacoチャージ、iDの利用でマイルが貯まるのに対し、JALカードnaviはWAONチャージでマイルが貯まります。

電子マネーに関しては一長一短といった感じで、どちらがよいと一言で表現するのは難しいですね。自分がよく使う電子マネーが使えるかどうか? といったところでしょうか?

ただ、後ほど説明しますが、ANAカード(学生用)はApple Payで登録できるものの、JALカードnaviは登録できません。これは大きなちがいです。

電子マネーは国際ブランドによってチャージできてマイルが貯まるものやチャージはできてもマイルは貯まらないもの、あるいはチャージそのものができないものとバラバラなので、以下のとおり表にまとめました。

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの電子マネー対応状況

ANAカード(学生用)

 

JALカードnavi

 



×
× ×
× × ×
× × ×
× ×

○ … チャージ・利用可、ポイント・マイル付与対象

△ … チャージ・利用可、ポイント・マイル付与対象外

× … チャージ・利用不可

上記のとおり、ANAカード(学生用)は楽天EdyやiD、nanacoでもマイルが貯まるのに対し、JALカードnaviは主にWAONだけでマイルが貯まります。

なお、ANAカード(学生用)で利用できるPitapaは、関西の私鉄やバスで割引を受けることができる電子マネーです。Pitapaを利用できるクレジットカード自体が少ないので、その意味では貴重です。

また、WAONチャージでマイルやポイントが貯まるカードも限られています。そのため、イオンや吉野家をよく使っているならお得にマイルが貯められます。

Apple PayはANAカード(学生用)のみ使える

iPhone(7/7 Plus以降)、Apple Watch(Series 2以降)では、ANAカード(学生用)をApple Payで利用できます。Apple Payとは、2016年10月25日から日本で開始したサービスで、クレジットカードを登録することによりiPhoneやApple Watchをおサイフケータイのように利用できます。

クレジットカードを登録したスマホや時計さえ持っていればお店のレジで支払いができるため、わざわざ財布を取り出す必要がありません。それでいて利用金額に応じてマイルを貯めることができる優れモノですが、JALカードnaviはApple Payで利用できません。

ちがい7:JALカードnaviは利用限度額が10万円

ANAカード(学生用)とJALカードnaviの7つ目はちがいは、カード利用限度額です。JALカードnaviは、利用限度額が最高でも10万円と少なく設定されるというデメリットがあります。一方でANAカード(学生用)は、最高で30万円まで設定される可能性があります。

ANAカード(学生用)をはじめ、多くのクレジットカードは学生であっても限度額は最高30万円まで設定されることを考えると、これは大きなデメリットだといえます。

なお、ANAカード(学生用)は、必ず限度額が30万円に設定されるとは限りません。カード会社の判断によっては5万円や10万円、20万円といった限度額になる可能性もあります。

まとめ

このペーシでは、ANAカード(学生用)とJALカードnaviのちがいについてくわしく説明しました。

学生の方がANAマイルとJALマイルのどちらを貯めようか悩んでいるのであれば、JALカードnaviを持ち、JALマイルを貯めることをオススメします。

JALカードnaviは、ANAマイルがもっとも貯まるANAカード(学生用)よりもお得にJALマイルを貯めることができ、さらにANAマイルよりも少ないマイル数で特典航空券と交換することができます。

ですから、カード利用だけでマイルを貯め、特典航空券を手に入れて卒業旅行を目指すのであれば、JALカードnaviの方がその夢に近いカードです。

また、JALカードnaviの方がフライトでも有利にマイルが貯まります。なので、帰省や留学で飛行機を利用するためにカードを持とうと考えているなら、JALカートnaviを持ってJALグループ便を利用した方がお得です。

ただ、ANAカード(学生用)の方が優れている点もあります。それは、ANAカード(学生用)では、ただ単にカードを持っているだけで入会ボーナスマイルや継続ボーナスマイルなどが每年もらえることと、Apple Payが利用できることです。

JALカードnaviは、継続ボーナスマイルは飛行機に乗らないと貯まりませんし、Apple Payに登録することはできません。そのため、クレジットカードはいざというときのために持っておきたいが、同じ作るならマイルが貯まるカードが欲しいと考えている学生の方には、ANAカード(学生用)がオススメです。ANAカード(学生用)は、たとえまったくカードを利用しなくてもマイルがもらえるからです。

ただ、普段の買い物でクレジットカードを利用してマイルを貯め、タダで飛行機に乗るのであれば、JALカードnaviがオススメです。

ANAマイルとJALマイル、どちらを貯めようか悩んでいる学生の方にはJALマイルをオススメします

ANAカード(学生用)とJALカードnaviとの比較表

最後に、ANAカード(学生用)とJALカードnaviのくわしいサービス内容を表にまとめました。

ANAカード(学生用)

JALカードnavi

国際ブランド

発行会社 三井住友カード
株式会社
株式会社
ジェーシービー
三菱UFJニコス
株式会社
株式会社
ジェーシービー
年会費・
発行手数料
本カード 在学中無料
ETCカード

初年度無料

2年目以降550円(税込)
(前年1回以上のETCカード利用で翌年度無料)

無料

初年度無料

発行手数料:1,100円(税込)

無料
d_id 無料
専用カード・携帯型とも
無料
専用カード・携帯型とも
無料
専用カード・携帯型とも
d_pitapa 1,100円(税込)
(年1回以上のPiTaPaカード利用で無料)
カード特典 ANAまたはJALとそれぞれの提携航空会社の利用などでボーナスマイル
会員ネットサービス Vpass MyJCB
会員限定ショッピングモール ポイントUPモール Oki Dokiランド eマイルパートナー
付帯保険 海外旅行
傷害保険
最高1,000万円
国内旅行
傷害保険
最高1,000万円
ショッピング
保険
年間最高100万円
(海外利用および
国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)
のみ対象)
(自己負担3,000円)
年間最高100万円
(海外利用および
国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)
のみ対象)
(自己負担1万円)
なし 年間最高100万円
(海外利用および
国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)
のみ対象)
(自己負担1万円)
その他保険 盗難・紛失補償
ポイント 名称 Vポイント OkiDoki
ポイント
JALマイル
付与条件 1,000円ごとに1ポイント 100円ごとに1マイル
有効期限 2年 在学中は無期限
ポイント交換  商品券・
ギフト券
タリーズカード
スターバックスカード
スターバックスカード
カエトクカード
ニッセンお買い物券
他ポイント WAONポイント
nanacoポイント
楽天Edy
Suicaポイント
PiTaPaショップdeポイント
dポイント
au WALLETポイント
楽天ポイント
Tポイント
Pontaポイント
Gポイント
ビックポイント
ジョーシンポイント
ヨドバシカメラゴールドポイント
iDバリュー
Tポイント
nanacoポイント
dポイント
WALLETポイント
ビックポイント
ベルメゾン・ポイント
ジョーシンポイント
楽天ポイント
セシールスマイルポイント
JTBトラベルポイント
ちょコムポイント
楽天Edy
WAONポイント
キャッシュ
バック
可能 不可
マイル ANAマイル JALマイル
限度額 ショッピング 5〜30万円 10万円
キャッシング 0〜10万円 公式サイト参照
支払方法 1回、2回(手数料無料)、
ボーナス一括払い、 分割、リボ
支払日 月末締め翌月26日払い
(※15日締め翌月10日払いへの変更可能)
15日締め翌月10日払い
金利手数料 リボ 15% 13.2~15%
分割 12〜14.75% 7.92〜18% 12〜15%
海外利用手数料 1.63% 1.6% 1.63% 1.6%
対応
電子
マネー
d_suica ポイント対象外
d_edy ポイント対象 ポイント
対象外
d_pasmo
d_nanaco ポイント対象外 ポイント対象 ポイント対象外
d_waon ポイント対象
d_au ポイント対象外
のみ)
 d_icoca ポイント対象外
d_pitapa ポイント対象外
d_id ポイント対象
d_quicpay ポイント対象 ポイント対象
利用可
利用可
d_quicpay

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