学生専用クレジットカードと一般カードに付く特典の違い

学生だけが申し込み持つことができる学生専用クレジットカード。普通のクレジットカードとくらべて何が違うのか? どんな特典があるのか? また、もしかしたら学生カードの方が損になることがあるのではないか? と疑問に思うかも知れません。

結論から言うと、学生専用カードは、在学中は一般カードよりも多くのサービスを受けることができます。学生専用カードが一般カードと比べて損になる点は全くありません

また、学生専用カードと一般カードのカード券面のデザインはまったく同じで、見た目で学生専用なのか一般カードなのかを判断することはできません。

このため、学生専用カードを発行しているカード会社であれば、一般カードではなく学生専用カードに申し込むべきです。

このページでは、学生専用クレジットカードには一般カードと比べてどのような特典がついているのかを説明します。

学生専用カードの魅力的な3つの特典

学生専用カードには一般カードに付いている特典にプラスして、さらに多くの特典が用意されています。代表的な特典は「年会費無料」「保険がついている(「付帯している」といいます)」「キャッシュバック」の3つです。

これらの特典について、詳しく紹介します。

1.年会費が無料になる

一般カードだと年会費が掛るものでも、学生専用カードであれば在学中は年会費無料となるものがあります。たとえば、三井住友カードは、一般カードなら毎年1,375円(税込)の年会費が必要になります。これに対して学生専用カードであれば、在学中は年会費が無料です。

このように、通常であれば年会費が必要なカードであっても、学生専用カードの場合は年会費が無料になるものがあります。つまり、まったくカードを利用しなくても、学生(在学中)は無料で持つことができます。

また、学生専用ライフカードのように、在学中だけでなく、学生でなくなった後も継続して年会費無料で持つことができるものもあります。

2.海外旅行傷害保険が付帯している

一般カードでは海外旅行傷害保険が付帯していないにも関わらず、学生専用カードには付帯しているものがあります。

たとえば、一般のライフカードは海外旅行傷害保険が付帯していません。しかし、学生専用ライフカード(年会費無料)には、海外旅行傷害保険が付帯しています。

海外旅行傷害保険は、海外旅行や留学中に現地で病気やケガなどで病院に行った場合の治療費などを補償してくれる保険です。そのカードを持っているだけで、自動的に無料で海外旅行傷害保険が適用されます。海外に出発する前にカード会社に連絡する必要もありません。

海外で病気やケガで病院に行くことはめったにないことでしょう。しかし、保険とは「万が一」の時のために必要になります。だからこそ年会費無料のクレジットカードに保険が付帯しているのは、とても助かります。

3.海外でのカード利用にはキャッシュバック

年会費無料や保険の付帯以外に、海外でのカードの利用に対してキャッシュバックしてくれるカードもあります。

たとえば、学生専用ライフカードは、海外でカードを利用した金額の3%がキャッシュバックされます。(3%分は、指定した銀行口座に振り込まれます。)つまり、海外での買い物は3%割引になるのと同じことになります。この海外利用分に対するキャッシュバックは一般のライフカードには付いていない、学生専用ライフカードだけの特典です。

卒業旅行や留学のためにカードに申し込もうと考えているのであれば、このような特典が付いた学生専用カードをぜひ活用したいところです。

このように、学生専用カードは一般カードに付いている特典は全て受けることができ、更にプラスして学生だけの優遇された特典が付いています。

そのため、一般カードと学生専用カードの両方が発行されている場合は、迷わず「学生専用」を選択するべきです。

学生でなくなっても引き続きカードは使える

上記のような学生専用カードにつく特典は、「在学中」のみ適用されます。では、卒業して学生でなくなったらどうなるのでしょうか? 学生でなくなった後は、「在学中」の特典は受けることができません。一般のクレジットカードと同じサービス内容となります。

ただ、卒業して学生でなくなった後も、継続して学生専用カードを利用することができます。学生でなくなったことをカード会社に連絡する必要もありません。なぜなら、カード会社は申し込みのときに記入した内容を元に卒業予定の年を把握しており、その年になると自動的に一般カードに切り替わるからです。

カード券面のデザインは一般カードと学生カードに違いはなく、卒業と同時に中身だけが一般カードになります。また、継続利用なのでカード番号は変わりません。ですので、毎月の携帯電話やインターネットサービス利用料は、何も手続きをしなくても引き続き支払うことができます。

中退したときは連絡が必要
中退により学生でなくこともあります。この場合もカードを継続してそのカードを利用することができます。ただし、学生専用の特典はなくなり、一般カードとして利用することになります。

また、カード会社は中退したことを把握することができません。このため、中退した場合にはカード会社に連絡する必要があります。

進学や留年により延長することも可能
中退とは逆に、学生である期間が予定よりも長くなる場合があります。たとえば大学院に進学したり、留年したりしたときです。このようなときはカード会社に連絡すれば、在学中の特典が延長されます。

ただし、学生専用カードが持てる条件には「学生」であることに加えて、「年齢制限」もあります。ほとんどのカード会社では学生カードの対象を25歳以下と定めています。この年齢を超えた場合、学生であっても「在学中」の特典を受けることはできません。

休学中も「学生」

もし留学などの理由で休学する場合でも、上記のような在学中の特典は適用されます。なぜなら、「学生」であることに変わりはないからです。

たとえば、学生専用カードに申し込み、その後休学して海外留学して現地でカードを利用することが可能です。また、休学中に学生専用カードに申し込むこともできます。

まとめ

このページでは、学生専用カードと一般カードに付いている特典の違いについて説明しました。学生専用カードは、一般カードのサービスはそのままに、更に多くの特典が追加されています。これは、「得することはあっても、損をすることは一切ない」内容です。

ですから、一般カードと学生専用カードの両方が存在するカードに申し込もうと考えているのであれば、迷わず学生専用カードを選ぶべきです。

たとえば、三井住友カードやライフカードが学生専用カードを発行しています。

また、学生専用カードは卒業して学生でなくなっても、一般カードとして引き続き利用することができます。カード番号が変わらないので、毎月支払う携帯料金やインターネット料金の手続きは必要ありません。

このように、学生カードには多くの特典があります。ですから、今からクレジットカードを持とうと考えているなら、学生専用クレジットカードに申し込むことを強くお勧めします。

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学生カードと一般カードのちがいについてのくわしい情報