学生はクレジットカードを何枚持つべきか? そして選び方を解説

学生であっても、クレジットカードを2枚以上持つことができます。決して1枚しか持つことができないわけではありません。では何枚持つべきなのか? そしてどのようにカードを選べばよいのか? そのような疑問がある学生は多くいます。

学生であれば、ライフスタイルによって2枚または3枚のカードを持ち、使い分けることをオススメします。なぜかというと、すべてにおいて完璧なカードが存在しないからです。クレジットカードは、もらえる年会費やおらえるポイント、サービスなどがちがいます。その中から、自分に合ったカードを2〜3枚持ち、使い分けるのがベストです。

このページでは、学生が2〜3枚のカードを持つべき理由と、どのようにカードを選べばよいのかについて、くわしく説明します。

学生でも3枚以上カードを持てる

まず始めに、学生は最高で何枚のカードを持つことができるのでしょうか? たとえアルバイトをしていない無収入の学生であっても、3枚以上のカードを持つことができます。管理人自身が、実際にクレジットカードを3枚持っている学生を見たことがあります。

ただし、カードが発行されるかどうかは、カード会社が審査により判断することになります。そして、具体的な審査の内容は教えてもらえません。また、アルバイトをしているかどうかや、すでに持っているカードの限度額はいくらあるのか? そのような理由で何枚まで持つことができるのかは変わるため、一言で「学生は○枚までカードが持てます」と言えないのが実際のところです。

ただ、上記でも書いたように、3枚であれば確実に持つことができます。

カードは3つに区別できる

上記で学生は2〜3枚のカードを持つべきだと書きました。その2〜3枚のカードを選ぶ方法は、メインカード、ポイントや特典狙いのカード、保険が目的のカードの3種類の中から、自分に合ったものを選ぶことです。クレジットカードは、もらえるポイントや付いている保険(「付帯保険」という)により、メインカード、ポイントや特典狙いのカード、保険が目的のカードの3種類に大きく分けることができるのです。

以下では、メインカード、ポイントや特典狙いのカード、保険が目的のカードについてくわしく説明します。

1.メインカード

カードの1つ目の区分は、メインカードです。メインカードとは、普段の買い物で主に利用するカードのことです。メインカードに適している条件として、利用してもらえるポイントがほかのカードとくらべて多く、日常生活の中で幅広く使えるものになります。

メインカードに適しているものとして、三井住友カード デビュープラスがあります。

このカードは、どこで使っても利用金額の1〜3%のポイントかもらえます。

多くのクレジットカードが利用金額の0.5%しかポイントがもらえないことを考えると、通常の倍のポイントがもらえることになります。

たとえば、コンビニや居酒屋で、1か月で3万円を利用したとします。

この3万円を三井住友カード デビュープラスで支払うと、300円分のポイントがもらえます。一方でほかのカードで1か月3万円を利用したとしても、150円分しかポイントがもらえないんですよ…(泣)

このことから、普段は三井住友カード デビュープラスを利用するようにすると、多くのポイントがもらえ、結果として節約になります。

また、このカードはETCカードやiD(アイディー)専用カード、WAON(ワオン)カードも発行してもらうことができます。ETCカードとは、高速道路の料金所でわざわざ停車することなく通過できるカードのことです。また、専用カードとWAONカードは、それぞれ電子マネーiDとWAONが利用できるカードのことです。

このカードを持っていれば、高速道路の料金所や電子マネーiD、WAONでも、通常のカード利用と同じようにポイントをもらうことができます。

以上のように、まずは普段主に利用するメインカードを選びましょう。メインカードには、三井住友カード デビュープラスがもっとも適しています。

2.ポイントや特典狙いのカード

カードの2つ目の区分は、ポイントや特典狙いのカードです。

上記で三井住友カード デビュープラスは、多くのポイントがもらえるのでオススメだと書きました。しかし、特定のお店やインターネットショップでは、三井住友カード デビュープラスよりも多くのポイントがもらえるカードがあります。

たとえば、エポスカードは基本にはカード利用金額の0.5%のポイントがもらえます。しかし、カラオケや居酒屋では利用金額の1〜5%分ものポイントがもらえたり、割引を受けることができたりします。また、JCB CARD EXTAGEは、スターバックスコーヒーでは利用金額の2.75%、Amazonでは1.75%のポイントがもらえます。

三井住友カード デビュープラスであれば、カラオケや居酒屋、スターバックスコーヒー、Amazonなどでも利用金額の1%しかポイントがもらえません。

そのため、普段はメインカードである三井住友カード デビュープラスを利用します。そして、カラオケや居酒屋、スターバックスコーヒー、Amazonなどでは、三井住友カード デビュープラスよりもポイントが得なカードを持ち、利用することをオススメします。

3.保険が目的のカード

カードの3つ目の区分は、保険が目的のカードです。

クレジットカードには、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険、ショッピング保険が付帯しているものがあります。海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険は、旅行中に病気やケガにあい、病院代がかかったときに補償を受けることができる保険のことです。そしてショッピング保険とは、カードで買ったものが壊れたり盗まれたりしたとき、購入代金を返してくれる保険のことです。

これらの保険は保険代金を支払う必要がなく、カードに無料で付いています。しかも海外旅行傷害保険は、そのカードで旅行代金を支払っていなくても保険が適用されるものがあるのです。つまり、カードを持っているだけで海外旅行傷害保険に入っているのと同じ意味があります。

このように保険が充実しているカードとして、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードがあります。このカードは、25歳までは年会費無料で持つことができるにも関わらず、海外旅行・国内旅行傷害保険、そしてショッピング保険が付いています。つまり、保険は無料ということです。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードのような保険が目的のカードは、普段の買い物では利用しません。それは、上記で説明した三井住友カード デビュープラスやポイント狙いのカードの方が、多くのポイントを獲得できるからです。そして、国内旅行傷害保険やショッピング保険を適用させたいときだけ、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードを利用するようにします。このカードは利用金額の0.5%分のポイントしかもらうことができません。しかし、無料で保険が適用されることを考えると、大変得です。

海外旅行傷害保険はこのカードで旅行代金を支払わなくても適用されるため、旅行代金は三井住友カード デビュープラスで支払い、もし海外旅行中に病気やケガで病院代がかかることがあれば、このカードの保険を使うことができます。

以上のように、クレジットカードはもらえるポイントや付いている保険(「付帯保険」という)により、メインカード、ポイントや特典狙いのカード、保険が目的のカードの3種類に分けることができます。

カードの枚数は期間を空けて増やすべき

上記では、カードの大きな区分について説明しました。しかし、カードの申し込みは、6か月の期間を空けることをオススメします。

その理由は、多重申し込みは審査に落ちてしまうことと、今までカードを作ったことがない状態で急に2〜3枚のカードを持つと、使いこなすのが難しいからです。以下ではこの2つについてくわしく説明します。

1.多重申し込みは審査に落ちる

カードの枚数を増やすために期間を空けるべき理由の1つ目は、多重申し込みをすると審査に落ちてしまうからです。多重申し込みとは、6か月の間に2〜3枚以上のカードに申し込むことです。

カードに申し込むと、6か月の間は個人信用情報機関に申し込みの事実が記録されます。この記録は、審査にパスしてカードが発行されたときはもちろん、審査が落ちてカートが発行されなかった情報も記録されます。そして6か月経つと、その情報は消えてなくなります。そのため、カードの審査で、私たちが過去6か月間にカードに申し込んだという事実と、審査にとおったかどうかが知られてしまうのです。

たとえば、私たちが同時に発行している会社がちがう3枚のカードに申し込んだとします。この場合、審査ですべてのカード会社に3枚同時に申し込みをしていることを知られてしまいます。

このように同時や短い期間に多重申し込みをすると、カード会社に「お金に困っているから、できるだけたくさんのカードを使い、利用金額を支払ってくれないのではないか?」と疑われてしまいます。その結果、審査で不利になってしまうのです。

多重申し込みは審査に落ちる可能性が高くなってしまいます。ですから、できるだけ6か月の間に1枚しか申し込まないようにしましょう。

2.初めてで複数のカードを使いこなすのは難しい

カードの枚数を増やすために期間を空けるべき理由の2つ目は、いきなり複数のカードを持つと、使いこなすのが難しいからです。

カードを複数持つと、場面に応じてカードを使い分けたり、利用明細や利用金額の引き落とし日をカードごとに把握したりする必要があります。

カードを使い始めたばかりで、まだ慣れていない段階で複数のカードを持つと、場面に応じた使い分けや引き落とし日の把握が難しいのです。

たとえば、メインカードに三井住友カード デビュープラス、カラオケで使うエポスカード、そしてインターネットショッピング用のカードとしてOrico Card THE POINTの3枚をまとめて手に入れたとします。普段の買い物では三井住友カード デビュープラスを使い、カラオケに行ったときだけはエポスカードを、そしてインターネットショッピングではOrico Card THE POINTを使うことに決めました。

しかし、3枚のカードを財布に入れているうちに、普段にエポスカードやOrico Card THE POINTを使うようになったり、インターネットショッピングで三井住友カード デビュープラスを使うようになったりと、収拾がつかなくなります。これでは、複数のカードを持っていることはストレスになるだけです。

ですから、まずは1枚のクレジットカードで十分に慣れてから、1枚ずつ手持ちのカードを増やすことをオススメします。

以上の多重申し込みは審査に落ちてしまうことと、今までカードを作ったことがない状態で急に2〜3枚のカードを持つと、使いこなすのが難しいという2つの理由から、少なくとも6か月の期間を空けてからカードに申し込むことをオススメします。

まとめ

このページでは、学生が2〜3枚のカードを持つべき理由と、どのようにカードを選べばよいのかについて、くわしく説明しました。

メインカードには三井住友カード デビュープラスを使い、2枚目のカードにはカラオケやインターネットショッピング、自炊の食材を買うためのスーパーなどで三井住友カード デビュープラスよりもポイントが得になるカードを利用するようにしましょう。そして、海外旅行傷害保険をはじめとする保険のために、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードを持っておくのがオススメです。

しかし、これらのカードに1度に申し込むことはおすすめできません。審査に落ちてしまう可能性が高くなりますし、使いこなすのも難しいからです。

ですから、少なくとも6か月の期間を空けて1枚ずつカードに申し込み、複数のカードを使い分けるようにしましょう。