クレジットカード券面の見かたをくわしく解説

クレジットカードの券面には、いろいろな情報が書かれています。中には、「これは一体どういう意味なのだろう?」という情報もあります。

ハッキリ言って、カード券面の見かたがまったく分からなくてもカードを利用することは十分に可能です。しかし、知っておいて損にないことはまったくありません。また、知っていたために役に立つ場面があるかもしれません。

そこでこのページでは、三井住友カードを例にしてクレジットカードの券面の見かたを、表裏のどちらもくわしく説明します。

1.ICチップ

ほとんどのカードには、ICチップが埋め込まれています。ICチップが付いたカードは、カード情報の読み込みが難しいため偽造される恐れが低いため、安全だと言われています。ですから、同じ選ぶのであればICチップが付いたカードの方がよいと言えます。

ICチップが付いたカードの特徴としては、サインの代わりに4ケタの暗証番号を入力することがあることです。基本的にはお店でカードを利用する場合はサインをします。しかしICチップがあるカードだと、お店によっては4ケタの暗証番号を入力することがあります。暗証番号は、カードの申し込みのときに好きなものを決めることができます。

お店のカードリーダーで直接暗証番号を入力します

なお、ICチップが付いていないカードだと、カードを利用したときにサインをします。そのため、カードにICチップが付いていないからと言って、使える店舗が少なくなるという意味ではありません。このように、多くのカードにはICチップが埋め込まれています。

2.カード番号

カードの中央にはカード番号が書かれています。インターネットショッピングで利用するときには、この番号を入力する必要があります。なお、同じカード番号を持っている人はいません。

カード番号は、多くのカードでは16ケタとなっています。そして、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードやMUFGカード・イニシャル・アメリカン・エキスプレス・カードのようなAmerican Expressブランドは15ケタです。また、Dinersは14ケタとなっています。

なお、カード番号の桁数がちがっても、お店おインターネットショップでの利用には一切問題ありません。

カード番号は人に教えないように注意
インターネットショップでは、このカード番号のような情報を入力するだけで買い物ができます。ですから、カード番号はむやみに人に見せたり、教えたりしないようにしましょう。

もしもFacebookやTwitter、LINEでカードの画像をアップしたいときは、カード番号をはじめ有効期限やセキュリティコード(後でくわしく説明します)が分からないように隠すようにしましょう。カード番号が分からなければ、悪用される可能性はほぼなくなります。

3.有効期限

クレジットカードには有効期限があります。いつまでも使えるわけではありません。ほとんどの場合、カードが発行されてから5年間利用することができます。そして有効期限が近づくと、同じカード番号で有効期限が長くなったカードが自動的に発行されます。

そして、インターネットショッピングでは、上記のカード番号と一緒に、有効期限を入力する必要があります。もしカード番号を入力するだけだと、正しい番号かどうか分からないからです。カード番号と有効期限が合っているかを確認すれば、入力間違いを防ぐことができます。

有効期限がある理由としては、カードを持っている私たちの職業や年収、住所が変わる可能性があるからです。カード会社は、有効期限が近づくと申し込みのときと同じように審査をしています。そのため、ほかのカードや携帯電話料金を延滞していると、新しいカードが発行されない可能性もあります。

なお、カード有効期限は「月/年(西暦の下2ケタ)」という書き方です。もしカードの有効期限が2020年9月だった場合、「09/20」と書かれます。

このように、カードには有効期限があります。また、インターネットショッピングでは、カード番号と一緒に有効期限を入力する必要があります。

4.氏名

私たちの名前が、ローマ字で書かれています。ローマ字でどのようなスペルにするかは、申し込みのときに自分で決めることができます。ですから、「ち」をtiとchiのどちらにすればよいかは、自分の好みで決めて問題ありません。

カードに申し込んで手元に届いたときには、間違いがないか確認するようにしましょう。

5.国際ブランド

そのカードが提携している国際ブランドが書かれています。国際ブランドとは、VISAやMasterCard、JCB、American Expressのようなものです。

自分が持っているカードに書かれている国際ブランドと同じものが、お店やインターネットショップに表示されていれば、そのカードを使うことができます。

6.磁気ストライプ

磁気ストライプには、ここまで説明したカード番号や有効期限、氏名、国際ブランドのような重要な情報が記録されています。お店でカードを店員さんに渡すと、カードの磁気ストライプをカードリーダーに読み込ませます。そのため、ここを傷つけたり磁石を近づけたりすると、カードが使えなくなってしまうことがあります。

しかし、神経質にならなくても、普通に財布に入れて利用していれば、使えなくなることはまずありません。また、万が一カードが使えなくなったときは、カード会社に連絡すれば、新しいカードを発行してくれます。

このように磁気ストライプは、カードを利用するために重要な情報を記録している場所です。

7.サイン(著名)

カードを手に入れたら、すぐに指定の欄にサイン(著名)をしましょう。もしサインがない状態でカードが盗まれたり、インターネットショップで不正に利用されたりしたとき、カード会社が被害を補償してくれない恐れがあります。

サインはひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字のどれでも構いません。さらには、記号でも問題はありません。ただ、カードを利用したときのサインは、カード裏面のものと同じでなければならないので、書き慣れたものにしましょう。国内ではたまに、海外では当然のように、買い物をしたときとカード裏面のサインが同じかどうかを確認されます。

また、ボールペンや油性マジックなど、消えないものであれば何で書いても問題ありません。カードを利用しているうちに消えてしまうと、サインをしていないのと同じ意味になってしまうので注意しましょう。

このように、サインがないカードだと、なくしたり不正利用されたりしたときに補償を受けられない可能性があります。ですから、必ずカードを手に入れたらすぐにサインするようにしましょう。

8.セキュリティコード

セキュリティコードは、インターネットショッピングで利用する3ケタ(アメリカン・エキスプレスのみ4ケタ)の数字のことです。インターネットでの買い物だと顔が分からないため、本人確認ができません。そこで、セキュリティコードの入力が必要になります。セキュリティコードは、カード本体が手元にないと分からないからです。

そのため、セキュリティコードはカード番号や有効期限よりも、人に教えないようにしましょう。

セキュリティコードは、多くのカードは裏面のサインの右上に3ケタで書かれています。なお、アメリカン・エキスプレスのみ、カードの表に4ケタで書かれています。

アメリカン・エキスプレス・カードのセキュリティコード

9.海外ATMの運営会社

多くのクレジットカードは、海外ATMでキャッシングができます。キャッシングとは、お金を借りることです。海外ATMの中でも種類があり、カード裏面に書かれているものと同じマークが書かれているATMで利用することができます。

ATMネットワークのロゴ

たとえば、三井住友カードであればPLUS(プラス)のマークが書かれた海外ATMで利用することができます。このPLUS(プラス)とは海外ATMの運営会社のことで、ほかにCirrus(シーラス)などがあります。

10.発行カード会社

カードを発行している会社の名前や住所、電話番号が書かれています。もしカードを不正に利用されたことに気づいたときや、分からないことがあるときは、この連絡先に電話しましょう。

まとめ

このページでは、三井住友カードを例にしてクレジットカードの券面の見かたを説明しました。カードが悪用されるのを避けるため、カード番号や有効期限、セキュリティコードは、人に教えないようにしましょう。

また、カードを手に入れたらすぐに、裏面にサイン(著名)することをオススメします。サインがないと、カードを悪用されたときに補償してもらえない可能性があるからです。

初めてカードを持つときは、これらのことに特に気をつけるようにしましょう。

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