学生クレジットカードに申し込める「学生」の定義をくわしく解説!

学生クレジットカードに申し込める「学生」の定義をくわしく解説!

学生専用クレジットカードは、「学生」だけが申し込むことができます。

しかし、大学生が「学生」であることは分かるものの、大学院や短大、予備校などに通っている場合、ここで言う「学生」に当てはまるのかと、疑問に思うかもしれません。

結論は、学生専用カードを持つことができる「学生」とは、大学、大学院、短大、認可を受けた専門学校に通っている人です。また、カード会社によっては4年・5年の高専生でも持つことができる場合があります。

これらはカード会社が定める入会資格により少しずつ異なりますが、基本的にはこのようになっています。

例えば三井住友カード デビュープラス(学生専用)の場合、入会資格を次のように定めています。

三井住友カード デビュープラスの入会資格

満18歳以上満25歳以下の方(高校生を除く)

※研究生・聴講生・科目履修生・語学学校生・予備学校生・認可校以外の専門学校生の方は、「学生の方」としてはお申し込みになれません。

また、学生専用ライフカードの入会資格は次のようになっています。

学生専用ライフカードの入会資格

高校生を除く満18歳以上満25歳以下で、大学・大学院・短期大学・専門学校に現在在学中の方がお申込みいただけます。

表現はちがいますが、結局のところ同じ意味です。このように多くのカード会社では、学生専用カードを持つことができる人を「高校生を除く18歳以上25歳以下の大学生・大学院生・専門学校生」と決めています。

ですから、たとえ大学や大学院に通っていたとしても、年齢が25歳を超えると学生専用カードに申し込むことできません。

このページでは、学校などごとの入会資格の違いや気をつけるべきことについて説明します。

大学、大学院、短大は無条件で申し込める

「大学」はもちろん、「大学院」や「短大」に通っている人も、年齢の条件(18歳以上25歳以下)さえ満たしていれば学生専用カードに申し込むことができます。

ただし、研究生・聴講生・科目履修生は、申し込むことはできません。カード会社が「学生」の基準とてしいるのは、入試に合格して大学・大学院・短大に通っている人(単位を取得できる人)です。

専門学校は「認可校」であることが条件

専門学校の場合、「認可校」に通う学生は申し込みが可能です。

反対にいうと「無認可校」に通っている場合は、申し込むことができません。

認可校とは、都道府県知事の許可を得て運営している専門学校のことで、多くの場合、学校の正式名称に「専門学校」という文字が含まれます。「専門学校○○」や「○○専門学校」のような名称です。一方で、無認可校は都道府県知事の許可を得ていない専門学校のことで、正式名称は「専門アカデミー」や「専門校」「専門学院」であることがほとんどです。

ただ、必ずこのような名前であるとは限らないので、もし分からない場合は通っている学校に確認してください。

予備校生は「学生」に含まれない

高校を卒業してから翌年の受験のために予備校に通っている予備校生も、無認可の専門学校と同じように学生専用カードで言うところの「学生」には当てはまりません。

高校生はクレジットカードを持つことができない

高校生は学生専用カードだけでなく、どのクレジットカードにも申し込むことができません。

法律などで決められているわけではありませんが、すべてのカード会社において「高校生は申し込みできません」と決めています。

なお、先ほど「満18歳以上25歳以下」という年齢制限があると書きました。通常、高校3年の途中で18歳になりますが、それでも高校生であるという理由でカードに申し込むことはできません。

自動車の免許であれば高校生であっても18歳になれば取得することができますが、クレジットカードはこれとは異なるシステムなので注意が必要です。

高校を卒業してからカードに申し込むか、それまで待てないという場合はデビットカードを持つという選択肢があります。

デビットカードとは、クレジットカードとほぼ同じように使える銀行のキャッシュカードです。支払い時に「デビットカードで!」と言えば、クレジットカード払いと同様に、財布に現金がなくても買い物をすることができます。ただ、デビットカードは支払いをした瞬間に銀行口座から引き落としされるという点に違いがあります。

このため、クレジットカードのように支払いを先延ばしすることや、分割払いやリボ払いをすることはできません。デビットカードであれば、高校生でも親の同意なしで持つことができます。また審査も一切ないので、申し込めば100%持つことができます。

高専生は4年・5年なら申し込める場合もある

先ほど、高校生はたとえ年齢が18歳以上であったとしても、どのクレジットカードも持つことができないと書きました。

では、5年制の高専生(高等専門学校生)の場合はどうなるのでしょうか。「高専生は20歳で卒業するまでカードに申し込むことができないのか?」と疑問が浮かびます。結論は、「カード会社によってバラバラ」です。

たとえば、ライフカードは、高専生は在学中は何歳であっても不可となっています。一方で、三井住友カード デビュープラス(学生専用)のように高専4年・5年の18歳以上となる学年であれば学生専用カードに申し込むことができるものもあります。カード会社により入会資格に違いがあるので、高専生は注意が必要です。

未成年は必ず親の同意が必要

このように、学生専用カードは満18歳以上25歳以下の学生であれば持つことができます。しかし、20歳未満の未成年の場合、親の同意が必ず必要になります。これは学生専用カードだけでなく、一般のクレジットカードでも同じです。未成年が親に内緒でカードを作る方法は、残念ながらありません。

これはなぜかと言うと、法律で「未成年者は本人の意思でカードの申し込みや、そのカードを使った買い物はできない」ことになっているからです。もし親が後から知った場合、カードを退会したり買い物を取り消したりできます。

たとえば、未成年が親に内緒でカードに申し込み、そのカードを使って15万円のノートパソコンを買ったとします。親は子どもが商品を買った後にカードを持っていたことを知った場合、カード会社に「私(親)は子どもがカードを持つことに同意していません」と連絡すれば、カード会社はパソコン代の15万円を請求することができなくなってしまいます。

このような事になると、カード会社は損をしてしまいます。ですから、親が同意していることを確認できないと未成年者には絶対にカードを発行してくれないのです。未成年の場合は、申し込む前に親に説明しておきましょう。

なお、20歳以上であれば、学生でしかも収入ゼロだったとしても親の同意は必要ありません。しかし、親の同意の有無によってカード利用限度額が変わるものもあります。

例えば、三井住友カード デビュープラス(学生専用)は、親の同意がなければ10万円、親の同意があると30万円となります。ですから、20歳であっても、学生の場合はカードを持つことを親に説明しておくのが理想です。

まとめ

以上が学生専用クレジットカードに申し込める「学生」の定義についての説明です。学生専用カードを持つことができるのは、満18歳以上から25歳以下の大学生、大学院生、短大生、専門学生(認可校のみ)です。カード会社によっては高専の4年・5年生も持てる場合があります。

無認可の専門学校生や予備校生、また26歳以上の大学生や大学院生は学生専用カードを持つことはできません。この場合は一般のクレジットカードに申し込むようにしましょう。

そして学生専用カード・一般カードに関わらず、20歳未満の未成年は必ず親の同意が必要なので注意が必要です。